Omnisphere 2は「使いこなすのに一生かかる」と言われている、現代最高のシンセサイザーのひとつです。
個人的に思い入れのある機材という事もあって記事も増えてきたので、まとめました。
購入をご検討の方で全体の概要を知りたいという方はもちろん、すでに使用中で、詳しい使い方やトラブルシューティングについて知りたいという方にも役立つであろう情報を集めていますので、是非読んで見てください。
はじめに
冒頭でも触れた通り、Omnisphere 2と言えば「使いこなすのに一生かかる」の代名詞がつくほどの巨大音源です。
その理由は、14,000を超える膨大なサウンドを擁していることに加えて、深い音作りが可能な性能の高さ。
そして、音源として最も重要である”音の良さ”においては、数あるシンセサイザーの中でも頭1つ、2つ抜けています。
これらの要素からも、Omniphere 2があれば他のシンセサイザーは不要、と言えるかもしれません。
ただ、Omnisphere 2は価格が高く、高性能・高品質なのは分かっているけどなかなか手が出ない、そんな方も多いのではないでしょうか。
Omnisphere 2がどんなものか理解できれば決して高い買い物ではなく、むしろコストパフォーマンスは高いと思えるはずなのですが、高いものは高い。
ただ、単純に価格が高いから、という理由で諦めるのはもったいないです。
出来るだけたくさんの情報を集めることによって、本当に自分に合うのか、使いこなせるのか判断できると思います。
どのようなものか知った上で、買わないという判断も重要な選択肢。
そんなわけで、Spectrasonics Omnisphere 2の魅力を様々な角度から記事にしていたものを、まとめてみました。
購入をご検討の方はどういった製品なのかが分かると思いますし、すでに購入した方は使い方や、トラブルシューティングの部分などを参考にしてみてください。
SPECTRASONICS Omnisphere 2(ディリゲント)
SPECTRASONICS Omnisphere 2(サウンドハウス)
Omnisphere 2 レビュー
Spectrasonics Omnisphereを創造したシンセサイザー界の巨人エリック・パーシング
Omnisphere 2を語る、いや、シンセサイザーを語る上でこの人の存在を抜きにはできない、音楽界の重要人物でありレジェンドであるエリック・パーシングについて解説しています。
数々のRolandハードウェアの名機に関わっており、代表的なもので言うとJVシリーズやJD-800なども例外ではありません。
サウンドデザインの分野から音楽の歴史を支えていた、イノベーションを起こし続けているというのは本当に凄い事です。
Spectrasonics Omnisphere 2 はシンセ界のラオウである
Omnisphere 2を俯瞰してレビューしているため、全体の概要や性能が把握できます。
ざっくり知りたいという人は是非。
また、ラオウというのは漫画「北斗の拳」のキャラクターであり、何事もパワーでねじ伏せるキャラのことです。
シンセサイザーの世界においては、Omnisphere 2にピッタリな形容詞だと個人的には思っています。
Omnisphere 2のここがイヤだと思うポイント
当たり前かもしれませんが、最強のシンセにも弱点はあります。
完璧な道具というものは存在しません。
オススメしたい音源だからこそ、あえて書きました。
Omnisphere 2 使い方
Spectrasonics Omnisphere の使い方【プリセット編】
膨大なプリセットもまずは選び方、プリセットの使い方を学ぶところから。
Omnisphere 2を使うにあたってまずはじめに覚えておきたいスキルです。
初心者の方にも分かるように書きました。
導入したらまずはこちらを参考にプリセットを鳴らすところから始めると良いでしょう。
Spectrasonics Omnisphere の使い方【ORB編】
ひとつの音色に様々なパラメーターを設定し、モーフィングすることで面白い変化を表現可能です。
往年のKORGシンセサイザーなどにも搭載されたベクターシンセなどを彷彿させる機能。
Spectrasonics Omnisphere の使い方【VISUALIZER編】
オシロスコープ、周波数アナライザを担当するGUI。
必ずしも必要なものではないかもですが、グラフィックの調整も可能で割と本格的な作りになっています。
普通は脇の方に飾り程度に搭載されるものを、画面いっぱいに表示してくれるのはある意味豪快。
Spectrasonics Omnisphere の使い方【INFO編】
プリセット(パッチ)がどのような構成で鳴っているのか、サウンドソース情報をシンセの実機グラフィックなどを使用して視覚的に分かりやすく表示してくれます。
Spectrasonics Omnisphere の使い方【CONTROLS編】
音の調整をする際は、最小単位であるサウンドソースをエディットするのが基本ですが、CONTROLSは、プリセット(パッチ)単位でエディットします。
スケールの切替なども行えるため、楽器に応じて変更したり、インスピレーションを得るきっかけにも使えるんですよね。
Omnisphere音作り、SUPERSAWがワンタッチで作れます
Omnisphereがいかに簡単に迫力のあるサウンドエディットが可能なのか分かると思います。
複雑な知識は不要で、直感的に操作可能なのもOmnisphereの魅力のひとつではないでしょうか。
Sound MatchでOmnisphere2を使いこなせるかもって話
膨大な音色を使いこなすには絶対必要な機能、Sound Matchのご紹介。
まずはこの機能を使い倒して、Omnisphere 2を自分のものにしていくことが使いこなしの第一歩ではないかと。
Omnisphere 2のCPU負荷対策について
Omnisphere 2は使用するパッチによって、CPU負荷にかなりの差があります。
Lite Version機能を検証した内容と、負荷軽減についての考察をしてあるので、導入前にチェックしてみることをオススメします。
トラブルシューティング
Omnisphere 2プリセット追加方法
ファクトリープリセットと内蔵のサウンドライブラリを組み合わせるだけでも、一生かかると言われていますが、高品質な外部音源も多数販売されています。
サードパーティーのライブラリの追加方法を説明しているので、ご参考に。簡単です。
Omnisphere 2をアップグレード→別のコンピューターにインストールする際の注意点
これは長く使う上で避けて通れない事案です。
同じ目に合っている人が非常に多いので、くれぐれも気を付けてください。
で、同じ症状になってしまったら、Spectrasonicsに交渉すると解決する場合もあるようです。
急いでいる場合は、購入してしまったほうが早いかも。
拡張音色
Omnisphere 2を一生かかっても使えなくする拡張音色オススメ3選
実際に使ってみて、本当に良いものだけを紹介。
ファクトリープリセットも良いのですが、拡張も高品質なものが多いOmnisphere。
何れもSTEAMエンジンのクオリティを活かしていますね。
Omnisphere 2はkeyscapeで強くなるって話
Omnisphereを導入したらセットで導入して欲しいのがKeyscapeです。
2つを組み合わせるだけで、専用の拡張音色が無料で使用可能となるんですよね。お得。
詳しくは記事で。
Trilian Creativeで音色数は11,000を超える
Keyscape Creativeに続き、Trilianにも専用拡張音色が追加されました。
元の音色が素晴らしいことと、Omnisphere 2のシンセサイズ能力×新搭載のアルペジエーターで他の音源の追従を許さない領域に。
ベース音色もそうですが、その名の通りクリエイティブでイマジネーションを掻き立てる音色がラインナップ。
エリック自らが制作しているところもポイント。
その他
Omnisphere の前身 Atmosphere レビュー【SpectraSonics】
懐かしい!と思う人も多そうですが、Omnisphereの前進、Atmosphereについての記事です。
さいごに
かなり量はありますが、導入の判断のお役に立てば幸いです。
個人的には買ってよかったランキングのトップクラスに入る音源で、PCを新調してもまずSpectrasonicsの製品はインストールの筆頭。
1トラック使っただけでも、華やかさが増したりするので、Omnisphere 2を軸に音作りを考えられるようにもなりました。
Omnisphere 2か、それ以外かという音の出番を判断する場面も多く、頼れる音源です。
あとは鳴らすだけでもイマジネーション湧いてくるほど完成されている音色も多く、曲作りの軸となるアイテムとしても活躍するでしょう。
ではでは。
SPECTRASONICS Omnisphere 2(ディリゲント)
SPECTRASONICS Omnisphere 2(サウンドハウス)