音源

Vengeance Avengerレビュー【EDM最高峰シンセサイザー】

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Vengeance-Soundから、次世代EDMシンセサイザーのAvengerがリリースされました。

EDMサウンドに定評のある、Vengeance渾身の最新シンセサイザーということもあって、ぼくもそうですが、楽しみにしてたDTMerの方もたくさんいたようで、twitterでも話題になってますね。

早速導入したので、ざっくりレビューしたいと思います。

今のところ僕の中では「EDM系最高峰のシンセサイザー」に君臨しそうです。ってか最高w初心者の方も上級者の方にもオススメできる理由を書いていきます。

EDM最高峰シンセサイザー Vengeance Avenger

VengeanceはPhalanxをフラッグシップシンセとしていましたが、Avengerは「The Mother of Synth」とのこと。

音はさすが最新のシンセサイザーだけあって文句なしに良いです。デジタルに突き抜けつつ、冷たさを感じさせない力強い音。プリセットは900以上入ってます。 

ダイナミクスがあり、ローからハイまで苦しむことなくキレイにでます。みずみずしい音で聴いていて心地良い。クリアで太くて立体的で、おまけに音圧まであります。

ソフトシンセも完全に新時代に突入したなという感じ。ハードシンセとも戦える音じゃないでしょうか。

EDM向けのシンセサイザーですが、偏った個性的な音ばかりでもないので、EDM意外のポップスやゲーム音楽にも使えると思います。プリセットには汎用性が高そうなFM音源のベル音や、エレピ音色も入ってました。

膨大な波形を搭載するOSC

多機能過ぎるシンセですが、オシレーターだけでも少し紹介します。

  • バーチャルアナログ・・・基本波形搭載
  • オシレーターシェイプ・・・各種波形を様々な方法で加工した波形
  • フリーフォーム・・・波形を自由に描くことができる
  • ウェーブテーブル・・・600以上のウェーブテーブル
  • ウェーブテーブルエディタ・・・ウェーブテーブルを加工し新しいウェーブテーブルを生成
  • マルチサンプル・・・ピアノ、オルガン、シンセ、リアル音源、コーラスなど1,000以上のサンプル
  • ドラムキット・・・160種類以上のドラムサンプル

波形を選択するウインドウはこんな感じ。

osc一覧

ギッチリですw

もうオシレーターだけで十分なくらい音作り可能なのがわかりますよね。これらの音をすべて波形として使えるなんて凄すぎ。ってか波形の時点で音太い。

この膨大なバリエーションから音をチョイスして更に音を作り込めます。

SuperSaw専用機「V-Saw」搭載

vsaw

SuperSaw、UltraSaw、HyperSawと各メーカーがノコギリ波を重ねたEDM音色に様々な名前をつけてますが、Vengeanceの「V」をとったのでしょうかね。

最大7つの波形をカンタンな操作でデチューンして左右に広げられます。7つってことはRoland SuperSawと同じですね。もちろんSawだけではなく、他の基本波形も7本をデチューンできるので、SuperSquareや、SuperSineなども可能。

面白いのはピアノなどの、サンプル波形も同じように加工できること。これは良いですね、かなり面白い効果が出せます。

Voicing

chorder

V-Sawに加えて、Voicingでも最大4音を重ねられます。オクターブ、ピッチ、パン、ボリュームの調整が可能。

V-SawとVoicingは同時に使用できるので(更にサブオシレーターも使用可能)、1OSCだけでかなり太い音が作れます。

最大8OSC

1OSCでもとんでもなく太い音が出るんですが、最大8OSC使用可能なので8倍です。 

現実的にそんな太い音を作る必要はないと思いますが、限界まで音作りはできそうです。もうお腹いっぱいw

サンプルの質が良いので、レイヤーさせたときの決まる感がハンパないです。想像以上の音が出てくるイメージ。

もちろんFMやAM加工もできるので、倍音マシマシな音も直感的に作れます。フィルターも47種類あり、もう出せない音は無いんじゃないかというレベルです。

エフェクト

ArtsAcostic製のエフェクトが30種類以上搭載されています。

リバーブなどは、EDMサウンドにマッチングした、サラっとスッキリな音。元の音が良いからエフェクトのノリも良いのかな。

デジタルサウンドにはこういうスッキリ感のあるエフェクトが合いますね。

最高峰の使用感で音作りがカンタン

音が良いEDMシンセサイザーの代表格と言えばNexus2ですが、Avengerのアドバンテージは圧倒的な音作りの深さにあります。

先述したように、真ん中にあるこのオシレーターエリアだけで、かなり音作りができますが、膨大な種類のフィルターや、自由自在なモジュレーションマトリクスにより、シンセサイザーの機能において、できないことはないのではないでしょうか。

音をここまで究極に追い込めるのは凄いです。しかも直感的というw

とにかくカンタンに操作できるので、テンションが落ちないんですよね。見た目もグラフィカルで良いです。どうなっているのかがわかりやすい。

感覚で触っていても、使える音が出来上がるので体で覚えていけるシンセです。

アルペジエーター・ドラムシーケンサー搭載



※Vineのサービス停止により動画→画像になってます。

これ1台でいけるやんけ!って思ってしまうほどしっかりしたドラムサンプラー・シーケンサーが搭載されてます。

しかもマウス、トラックボールでも直感操作で音作りが出来るので時間を忘れますw

アルペジエーターは8機同時使用可能。もはやシーケンサー内蔵ソフトシンセと言ってしまいたいくらい。Avengerのみで一曲できちゃいます。冗談抜きでw

初心者にも優しいわかりやすさ

Avengerはとにかく考えられています。後発の強みを活かしに活かして使いやすさを追求して、突き抜けてます。

OSCで作った音色は、フィルターやエフェクターなどを通ってアウトプットに向かいますが、ルート一覧を右クリックすると、エディットの場所をガイドしてくれるんですよ。これは親切!


いくら音が良くても直感的に操作できなければ良さが半減してしまうシンセサイザーですが、Avengerはそれを完全に解決してくれました。

ぼくは本当にこの部分を賞賛したい。全てのプラグイン、というよりもDAWにもこういう機能を実装すべき。

シンセサイザーが苦手な方や、初心者にこそオススメしたい素晴らしい機能です。

ってか、シンセマニアだってわかりやすい方が良いですよね。別にわかりにくいのが好きってわけではありませんから。

負荷は高め。一応、許容範囲レベル

ぼくの環境です。

OS・・・windows7 64bit 

CPU ・・・Intel Corei7 3.2G 

メモリ・・・32GB 

cpu

他の重たい部類のシンセと比較してみます。画像は立ち上げた状態での負荷です。

Avengerは、音色にもよりますがポリで弾くと30%くらいです。平均20%強というところで、重たいプラグインの部類になりますね。

エフェクターを切ったり、リリースを短くして、発音数を下げれば消費は少なくなります。

安定感はさすがVengeanceって感じで、ノイズが出たり挙動がおかしいってことは今のところありません。

拡張音源も豊富にリリースされると予想

MassiveやSylenth1などのサンプルパックを多数扱っているVengeanceなので、Avenger用も豊富にリリースされるのは想像に容易いです。

Avengerはマルチサンプルも使用出来るため、幅広く拡張されていくことを期待しています。サードパーティの参入もあるでしょうし、楽しみです。

上に貼ってあるSoundCloudもそうですが、現在はプロパーで3種類のエクスパンションパック(各$70)がリリースされています。いずれもEDMに特化したものです。それにしても高音質w

Vengeance Sound

何より触っていて楽しい

とにかく触ってて楽しいので、時間を忘れて触り続けてしまいますw

これは、音、操作性、GUIなど全てが高次元で融合されているからこそ味わえる領域です。

こういう気持ちになれるシンセもなかなかないですよw

音も良いし、直感的なので行き詰まることがあまりないです。その分クリエイティブになれるシンセってことで、生産性も高いといえると思います。

さいごに

完全にベタ褒めしてしまいましたが、EDM系シンセ購入を検討されている方、自信を持ってオススメします。価格は少々高いものの、価値はあります。

少し価格は高いですが、十分に元はとれるシンセです。これほど万人にオススメできるシンセもないかもしれませんね。

最大のウリは後発なシンセという強みを最大限に活かして研究に研究を重ねたであろう、GUIです。使いやすい、わかりやすいというのが素晴らしい。

間違いなくこれからのスタンダードのひとつになっていくことと断言してしまいましょうw

しつこいようですが、使いやすさが神ってる(今年2回目)ので、これからEDMを作ってみたいって方もAvenger買って作り方勉強するのが最短ルートかもしれません。

Avengerの登場でいくつかのシンセが2軍落ちしてしまうんじゃないでしょうか。ライバルとなるのはXfer Serumか?

他のデベロッパーもAvengerのような「わかりやすい」シンセサイザーをリリースするきっかけになるかもですね。もっともっと良い製品が出るためにデベロッパーには頑張ってもらいたいw

ではでは。

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他のシンセとの比較が気になる方はこちらも合わせて読んでみてください⇒EDMシンセはどれを選べば良いのか比較してみた