別モノ、と認定する!
Roland Vintage Synth M-VS1をレビューします。
もうM-VS1自体がヴィンテージになるレベルですが、エクスパンションボード「SR-JV80-04 Vintage Synth」との比較も行ったので興味のある人は是非。
Roland M-VS1
M-VS1は1995年にリリースされた、JVシリーズのエクスパンションボード「SR-JV80-04 Vintage Synth」を単品ハードウェア化したものです。
ただ中身は全く同じということではなく、ウェーブフォーム(波形)の並びやパッチ(プリセット)なども異なります。同じモノもあるのですが、音も違うんですよね。
エフェクトはリバーブ8種類とコーラスが3種類搭載されています。
公式サイトでマニュアル見れるので、パッチリストなど比較してみてください。
デモ曲が3種類入っています。数々のRolandシンセのデモを作成されている、坂上暢さん(@metpatheny)のデモも聴けます。
音について
YouTubeにデモありました。かっこいい。
アナログシンセでもなく、モデリングでもない、かと言ってROMプラーっぽくもない。
時代を象徴するRolandサウンドで、とても良い感じです。
個人的にはこの時代のPCMサウンドが大好きなので、堪らないですね。
この時代のRolandは感心するレベルでプリセットがよくできていて、そのまま使えるものが非常に多いんですよね。
SR-JV 04 Vintage Synthとの違い
JD-990にSR-JV80-04を装着したものと聴き比べました。
※シンセとオーディオインターフェイスは双方ともにProvidence K204にて接続。
上にも書いた通り、全く同じ音色というのがないのですが、似たパッチで比較したところ、M-VS-1の方がしっかりと鳴らせている印象ですね。
音の差異について、これは予想なのですが、M-VS1はハードウェア自体が専用設計であり、エフェクトも各パッチに最適化されたものが設定されているためではないかと。
あくまでエクスパンションボードはウェーブフォームとパッチ以外は装着するハードウェアに依存するため出音が異なるのではないでしょうか。
JDの本体で音作りを行い、追い込んでいければ十分に似せられるとは思います。
さいごに
よほどの物好きでなければわざわざ買う必要はないかもしれませんが、エキパン持ってるからいいや〜って思ってた人は認識を改めてくださいw
プラグインも良いですが、ハードにも「ならでは」の良さがあるのです。
ではでは。