動きと変化のあるシンセサイザーサウンドを直感的に音作り可能なシンセサイザー「QUAD」のご紹介です。
シンセサイザーの老舗、Rob papenらしいアイデアが詰まった、幅広い音作りと使いやすさが高い次元でマッチしており、音を作る楽しさを感じられるシンセ。
QUADは、Reason用ラックエクステンションプラグインとしてリリースされていましたが、このたびVST/AU/AXX対応となりました。
Rob Papen全部入りバンドル「eXplorer 8」にも含まれています。
Rob Papen QUAD
2つのオシレーターのシンセサイザーで、それぞれにバーチャルアナログ波形/ウェーブテーブルを使用できます。サブオシレーターも搭載。
基本波形は16種類、Additive Wavesが39種類、Spectral Wavesが74種類用意されており、オシレーターレベルでも幅広い音作りが可能となっています。
一通りの機能を備えており1画面構成で分かりやすいです。一般的なシンセサイザーとしても優秀。
フェイズディストーションとウェーブシェイパー
それぞれのオシレーターにフェイズディストーションとウェーブシェイパーが独立して搭載されており、モジュレーションをルーティングすることでQUADが本領を発揮します。
Rob Papenの得意分野である、XYパッドで見やすく直感的なQUADらしい音作りが実現。
ツマミを操作してX軸Y軸それぞれの調整も可能ですが、直接XYパッドの!”●”をドラッグして自由に動かせます。
また、LFOなどとルーティングしてどのように動いているかアニメーションするため、視覚的に把握出来るようになっています。シンプルな表示がかえって分かりやすい。
フェイズディストーション、ウェーブシェイパーともに21種類ずつ用意されています。
搭載波形にこれらを組み合わせることで、ほぼ無限ともいえる音作りの可能性があります。
特に、フェイズディストーション、ウェーブシェイパーに動きを加えることによって、平坦なシンセサイザーが圧倒的存在感のある音に生まれ変わるんですよね。
動きのあるシンセサウンドは、音数が多い楽曲の中でも抜けてきますし、単音でも存在感を示すことができるため使い道も無限大。
音について
音はRob Papenらしい、モダンとアナログの中間な立ち位置で、オールラウンドで使用できる質感です。
一般的なシンセサイザーとしても十分に使えるクオリティですが、フェイズディストーションとウェーブシェイピングを最大に活かした動きのあるサウンドが得意なので、そういった使い方が最もQUADの良さを出すポイント。
750種類以上のプリセットが用意されています。
シンプルなアルペジオやシンセパッド音色なども、XYパッドを活用した動きあのあるサウンドを組み合わせたものが多く、表情豊か。
プリセットから音作りの仕組みを習得して、オリジナル音色に活かすのが最も近道ですね。
CPU負荷
4和音鳴らすと概ねこれくらいです。気兼ねなく使えますね。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測。
NKS対応予定
Native InstrumentsのNKSにも対応予定とのこと。
公式からのアナウンスを待ちましょう。
さいごに
動き・変化のあるサウンドで楽曲をグッと華やかにできるシンセサイザーです。
ウォブルベースのような激しいサウンドから、緩やかに時間をかけて変化するジェントルなパッドサウンドまで幅広く表現可能。
音作りの楽しさを再発見できるアイテムなので是非ためしてみてください。
ではでは。
Rob Papen全てのシンセを網羅したeXplorer 8⇒eXplorer 8
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