PCM音源全盛期世代の夢の環境といえば、Roland、YAMAHA、KORGのフラッグシップを全て揃えることでした(ぼくの中で
ハードウェア音源なので、すべて新品で揃えると数十万円。プロはともかくアマチュアにはなかなか敷居が高い、手が届きそうで届かない憧れの環境でした。
ヤフオクで値下がった中古品で思いを果たした方も多いことでしょう。
その夢の環境が数万円で、しかもソフトウェアで実現できる時代がついにやって来ました。なんだか感慨深いので語ってみたいと思います。
PCM音源 3種の神器
個人的「PCM音源3種の神器」は、次のとおり。何も2000年前後にリリースされたものです。
- Roland XV-5080
- YAMAHA MOTIF
- KORG TRITON
人それぞれ多少の違いはあれど、持っていた方も多いでしょうし、3種揃えたけど1機種が気に入ったので現在もそれを使い続けてる、という方もいるでしょう。
MOTIFは第二世代までしか拡張ボード積めないからXSは邪道とか、TRITONよりもTRINITYの方が音が良いとか、XVはハイファイ過ぎるからJV-1080が良いとかマニアックな意見もありそうですが、今回はそんなクレームをスルーして進みますw
多少の異論はあれど、概ね代表的な国内3社を集めるとこんな感じだろうなと。
全て音源モジュールで揃えたとしても、新品価格で500,000円です。iMac全部盛り買えるw
令和時代のPCM 3種の神器
そんな高嶺の花だった3種の神器がを現代の音源に置き換えてみましょう。
- XV-5080⇨Roland Cloud XV-5080(サブスク)
- MOTIF⇨HALion 6
- TRITON⇨KORG Collection TRITON
HALionは違うんじゃない?って感じる人もいるかもですが、MOTIFのサウンドデザインチームが手がけていることと、実際にMOTIFで使用された音色も入っているので、十分にMOTIFのソフト版と言えます、よね?かなり多機能ですが。
HALion改め「MOTIF PLUGIN」に改名したら売り上げ倍増すると予想()
全部合わせても6万円くらいで手に入るんです。本当に実機世代からしたら夢のよう。しかも故障の心配もないのも嬉しい。ロンタリーエンコーダーの逆流に怯えることもありません。
似て非なるもの
ただ一点、拘るとすれば音の違いです。やはり音は似て非なるもの。
D/Aの問題だったり、要因は様々かと思いますが別物と考えた方が良いでしょう。
なので同じものと考えず、似ているものを便利に使用可能という感覚が正しい接し方なのだと。これはシンセもアウトボードも現時点では同じではないでしょうか。
ソフトウェアが登場して、互いの良さが改めて分かるという部分もあるわけです。
さいごに
XV-5080が単品売りじゃないとか、やっぱりD/A通さないと音がデジタルだとか、文句つけてますが、改めて良い時代になりましたね。
手軽に楽しく使う分には最高だし、PCM音源世代には何とも言えない満足度が相当高いと思います。
ではでは。