プラグイン黎明期から高い開発力が評価されているシンセデベロッパーのdiscoDSP。古参のDTMerであれば知っている方も多いのではないでしょうか。
一時は営業を休んでおり心配していましたが、見事に完全復活を果たしました!
Coronaとは
ヴァーチャルアナログとウェーブテーブルを合わせたハイブリッドシンセサイザーです。
GUIはとてもシンプルで、波形の表示や派手な演出はありません。ただシンプルな分、操作しやすくわかりやすいです。Moogっぽいツマミも良い感じ。
注目すべきは、ウェーブテーブル波形数の多さ。多種多様な波形が大量に含まれているので、音作りの幅はかなり広いです。ヴィンテージシンセサイザーの波形はご覧の通り。
どれも実名で登録されているのが嬉しい。テンション上がりますw
更に、往年のPCM音源のような波形も盛りだくさんです。
シンセ波形と言えば電子音という制約を設けず、これらの膨大な波形をオシレーターに設定し音作りが行えます。
JV-1080などに代表されるPCM音源全盛の時代の「楽器名に囚われない音作り」を楽しめるんですよね。例えば、サックスの音をサックスとして使うのではなく、波形として音作りの素材にするイメージ。
フィルターも14種類搭載しており、膨大な波形の数に負けていません。これらを掛け合わせるだけでも無限の音作りが出来ると言って良いでしょう。
音について
音質は適度にマイルド、派手な感じはありませんが、中域が太く馴染みやすいです。
シンセ波形は十分すぎるほど搭載されていますが、注目したいのはPCM音源波形(勝手に名付けた)です。
ピアノ、オルガン、ギター、トランペット、ストリングス・・・などなど、単体で鳴らすとひと昔前のハードシンセを触っているかのよう。
SC-88proのような音もあります。スラップベースは特に似てる気がするんですよね。ただ全てがSCかというとそんなこともなく、ソフトシンセっぽい音質のものもあるので、恐らく様々な音源からサンプリングしているのではないかと。
これらの音質は特段リアルとは言えませんが、かえってシンセサイザーらしいというか、シンセ波形と馴染み、加工すると面白い効果が得られます。
ちょっと余談。USER波形に入っている”BLURB”は、OPUSⅢ「It’s A Fine Day」のイントロで流れるバックのコーラスと同じ音です。思いがけず発見してしまったwこれ元ネタは何のシンセなんやろ・・・?
ってなわけで、OPUSⅢファンは買いですw
JP-8080のユニゾン機能をモデリング
「スーパー7ユニゾン」という名称で、Roland JP-8080(8000)ユニゾン機能をモデリングしています。波形で鋸波を選択すればアッと言う間にSUPERSAWの出来上がりです。
もちろん矩形波を用いたSUPER SQUAREなども思いのまま。JP-8080のモデリングってところが良いですよね。ただし、ウェーブテーブルは使用できません。※4音ユニゾンまでは可能。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ベーシックなシンセとしても使い勝手が良いですが、膨大な量のウェーブテーブルを活用してPCM音源の音作りの楽しさを味わうのが良さそうです。
音質や音作りのしやすさも含め、PCM音源好きはハマると思います。もちろん今の時代にあえてのアプローチという切り口で積極的に使える音源とも言えるでしょう。
価格は$79となっています。
購入はこちらから⇒discoDSP Corona
※この記事はディリゲント様のPR記事として執筆されましたが、2020年1月18日現在discoDSPの製品を取り扱っていないため、リンク変更しております。ご了承ください。
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