最高のウェーブテーブルシンセは何でしょうか?
その筆頭がDTM界隈では最も有名なウェーブテーブルシンセサイザーのひとつ、Xfer Serumです。
現存のシンセサイザー、とりわけウェーブテーブルシンセではSerumが最高峰の音質と言って良いでしょう。
「音が良いシンセサイザー」と一口に言っても様々なベクトルがあります。好みが最も大きな要素ですが、粒立ち、滑らかさ、密度、その他にもアナログを目指したサウンドなのかそうでないのか、などなど評価する部分によって判断基準が変わってくるんですよね。
ってなわけで、今回はどのような部分でSerumが最高なのか、好き放題主観を書きなぐっていきたいと思います。
高品質ウェーブテーブルシンセ Xfer Serum
ウェーブテール方式を採用したEDM向けシンセサイザーです。
リリースされてから4年は経ちますが、まだまだ高音質で今風の音というイメージ。
後発のシンセの強みを活かし、他のシンセの良いとこ取りをしてます。その結果かなりハイレベルな仕上がりとなっており、とりわけデジタル系シンセサイザーのひとつの到達点と言えます。
セールをやらないので年中同じ価格(20,000円ほど)で販売されているため普及に少々時間はかかっているものの、一度使ったユーザーがファンになっている可能性が高いと推測しています。
音も良いんですけど、操作性やGUIの分かりやすさもピカイチ。
昨年行ったシンセランキングでも2位にランクインしています。
Massiveの1位はKompleteの後押しもあると考慮した場合、実質の王者はSerumなんじゃないかなと。
※2019年3月12日追記。2019年ランキングでは1位に輝きました。
音について
パッド音色を4種類アップしました。
- Centipad
- Circling Orc
- D_Pad 2
- Ethereal Compass
エッジの効いた派手な音が目立つSerumですが、個人的にはクリアで透明感のある気持ちの良いパッド音色がお気に入り。
同じくパッド音色が得意な冷たい印象のOmnisphere 2よりもスケール感が小さく使いやすさがありますね。
もちろん、直線的な音、クッキリとしたリード、ベース、ダブステップで使用されるワブルベースなどが得意なシンセではあります。デチューンを効かせたトランスサウンドもパパっと作れます。
で、Serumの音をざっくりまとめますと次のような感じ。
- 基本EDM向きだが万能に使える
- ソリッドでデジタルな音質
- 冷たい感じがする
- アタックが早い音が得意
- エフェクター(リバーブ)が波形と馴染んでいる
- 温かみのあるアナログシンセには不向き
太くて温かみのあるアナログシンセの音は向いてないですね。ReproやThe Legendに軍配です。
負荷は?
高音質なシンセだけあって、負荷はまぁまぁあります。
ウチの環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
同時発音数にもよりますが、7音のOSC×2使用、エフェクタ4基、パッド音色を弾いてこれくらいです。こまめなオーディオ化や、ユニゾン数を減らしたり、エフェクトは後でかけるなどして工夫すると良いですね。
https://synthsonic.net/archives/%e3%82%bd%e3%83%95%e3%83%88%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%aecpu%e8%b2%a0%e8%8d%b7%e3%82%92%e6%af%94%e8%bc%83%e3%81%97%e3%81%a6.html
スキンは?
最近のアップデートで新しいスキンが追加されました。
公式からのはデフォルトとこのPrometiumの2種類です。まだ足りないという方は、フリーでも多数配布されているので、飽きることはないと思います。
出典:cymatics
それでも物足りない方は自ら編集出来たりもするのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
スキンバンドルなんてものが売ってたりもします。
さいごに
とにかくデジタル系シンセサイザーで音が良いシンセは?と聞かれたら筆頭に上がるシンセなのは間違いないです。Sylenth1ともまた違った音質で、使い分けしっかりできます。
Avengerはモンスター過ぎるけどSerumくらいが扱いやすく負荷もまぁまぁ、という位置づけも人気の秘訣かも。
EDMやるなら是非おすすめなシンセです。
セールは基本やらないと思うので、欲しいと思った時が買い時ですね。
ではでは。