音源

ギターが弾けないDTMerにオススメなエレキギター音源【JUNK GUITAR V1レビュー】

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ギターが弾けたらなぁ・・・何度思ったかわかりません。

そのたびに、ギターが弾けないDTMerにとって「ギターの打ち込み」を極めるのと「ギターを弾ける」ようになるのはどちらが近道なんだろう?という悩んでも仕方ないことに思いを巡らせていましたが、そんな時に出会ったのがJunkGuitarでした。

今となってはバッキングといえばコレ!って感じで全く迷いなく使わせてもらっています。

そんなお気に入りのJunkGuitarをレビューします。「ギターの知識がほとんどない」ぼくがめっちゃ気に入っている部分を書いていくので、同じようなことで悩んでいる人は読んでみてください。

JUNK GUITARとは

presskit01

JUNK GUITARはハムバッキングピックアップを搭載するプロユースの国産ハンドメイドギターを丁寧にサンプリングし、高音質と軽量と高機能をバランスよく兼ね備えたエレキギターサンプリング音源となっております。

 

デベロッパーはtwitterでもお世話になっている藤谷大基さん(@kurochin)が代表をされているJunk Spider。日本のデベロッパーがこんな音源作ってると思うと嬉しくなりますよね。

ってかGUIかっこいいですね。GUIは重要なファクターです。



ちなみに藤谷さんのtwitterの名前は頻繁に変わるので、見てて面白いですwフォローしてチェックしようw

実はJunkGuitarにはフリーの時からお世話になっていて、軽いのに音が良くてこんなのフリーで良いのかwって思ってました。

フリーは配布が終了しておりますので、今回紹介するのは有償版です。有償化に伴って、サンプル量が大幅に増えたのはもちろん、GUIがカッコ良くなって視認性が劇的に向上しましたね。

JunkGuitarはハムバッキングらしい図太い音で、厚みがあります。ディストーションサウンドに適したサウンドですね。ギターソロのカキーンと高い音ではなく太めの中低域に強い音。ロックな音です。

なんて、知ったようなことを書いてますが、僕はギターに全然詳しくないので、全てググって知った内容です。ギター音源使うにあたって最低これくらいは認識していれば音源の使いドコロがわかるってもんですよね。

ギターが弾けなくてもカンタンに打ち込める

Tony knows how to do the air guitar!

何を隠そうぼくはギターが弾けません。エアギターならイケますw

ウクレレは所有していますが、なんとかチューリップのコードを抑えるのがやっとですwなので奏法も何となくしか知らない、打ち込み方もよくわかってない、そんな感じです。

ギターの知識が無いと打ち込みもリアルにできるわけない、できるとしても難しいのでは?

そんな僕の悩みを緩和してくれたのがJunkGuitarだったんです。

視覚的にわかりやすいGUIと、カンタンな鍵盤操作で、パパッと打ち込んでもそれっぽく良い音で鳴ってくれます。ぼくみたいにギターの弾けないDTMerには本当にありがたいです。

もちろん初心者向けにシンプルというだけではなく、更に高度な表現を目指して追い込めば時間はかかりますが、それに応えてくれるクオリティで鳴ってくれます。

ギターは打ち込みづらい楽器ナンバーワンと言ってもよいくらいですから、極めるには教則本を読むなりして鍛錬が必要です。

ではどうやってカンタンに打ち込めるのか?ぼくなりのやり方でご紹介します。

GUIとピアノロールで視覚的に打ち込める

junkguitar manual1

次のような順で打ち込んでいくと目的の奏法で鳴ってくれます。



①モード選択(モノ、ポリ、コード)


モノモードは1度発音をすると、次のノートやストップノイズノートがあるまでサンプルを発音し続けます。これは実際のギター奏法に近い発音の仕組みであり、自然なギターソロやリフフレーズを再現したい場合に使いやすいのが、このモノモードです。

 


ポリモードはギター音源として一番スタンダードなモードです。同時発音数が2音以上あるギターフレーズにおいても、キースイッチによる多彩な奏法を組み合わせることによって、生々しいギターサウンドを産み出します。

 

緑色の鍵盤で、モノ・ポリ・コードの何れかを選択します。ほとんどの場合はモノかポリを選択。GUIではタブが切り替わって、それぞれの奏法一覧が表示されます。

②奏法選択

mono

次に奏法を決めます。モノだけでも18種類ありますが、左手でピンク鍵盤(奏法)、右手で水色鍵盤(発音)部分を押して音を鳴らしながら1種類ずつ奏法を試していきましょう。

鳴らしていると、どの奏法がどんな鳴り方をするのか、ギターが弾けなくてもわかるようになってくるんですよ。

ピンク鍵盤を押す(もしくはピンク鍵盤が対象となる音階のピアノロールを動かす)と、奏法が追従して赤いマーカーが切り替わります。今どの状態(奏法)にあるのか視覚的にわかるようになっています。

GUIの中に情報がまとめられていて、シンプルに操作できるので、知識がなくても理解が進みます。操作も簡単ですから慣れると更にスピーディーに打ち込むこともできます。

ギター音源に限らないことですが、GUIの切り替えが多いものは、エディットの幅は広いものの、直感操作ができないので、わかりづらいこともしばしば。JunkGuitarはそういった手間を最小限に抑えてあるので、シンプルで初心者もとっつきやすいと思います。

マウスにほとんど触らずに切り替えが可能

モードや奏法の変更は、MIDI鍵盤で行えるので、マウスを使ってGUIを別画面に切り替える必要がありません。GUIの切り替えを行うと、ただでさえ複雑なギター音源の打ち込みが更に難解になってしまいますからね。

マウスを触らなくて良いというのは肩こりにも効果的ですが、音楽本来の楽しさを思い起こさせます。鍵盤の切り替え操作を極めれば、ギターを演奏している気分になれそうです。

ただ鍵盤数が少ないMIDIキーボードだとオクターブの上げ下げが面倒なので61鍵盤以上あると楽かもしれません。ちなみにぼくは49鍵盤を使ってますが、たまに混乱しますw

MIDI鍵盤を使ってない、鍵盤数が少ない、マウスで切り替えたい人はGUIの鍵盤をクリックもしくはピアノロールを動かす方法もあります。

③発音ノート及びストップノイズを打ち込んでいく

junkguitar manual2
JunkGuitarマニュアルより抜粋

①、②の設定をピアノロールで順番にノートを置いていけばその奏法に設定されていますので、あとはメロディを打ち込んでいきます。途中で奏法が変わる際にもう一度①、②のノートを配置し直します。

④必要であればCCの入力(ピッチベンドやモジュレーションなど)

さいごにCCでギターらしさを追い込んで仕上げです。ピッチベンドやモジュレーションを細かく調整できて打ち込めれば本当に生々しいギター演奏が再現できます。

これも音が良いのでリアルになるんですよね。後述しますが、本家のデモ演奏で追い込んだ音が聴けます。素晴らしいの一言です。

バッキングがピカイチ

SDLF @ The Melody Inn (3-18-2010)

打ち込みのみの音楽は音色を作りこんだり、音数を増やしたりして追い込まなければ「打ち込み臭」が漂ってしまってチープな感じになってしまうことがあります。

このスカスカな感じを解決するためにパッドやギターなどでいわゆる「音の壁」を作っていくわけですが、JunkGuitarは先述したようにハムバッカーなのでディストーションが得意。なのでバッキングが非常に良い音します。

しかも打ち込み方もカンタンで、すぐにそれっぽくなるのが有難い。

名前は伏せますが、有名なギター音源と比較しても、断然JunkGuitarの方がリアルで馴染みが良く、音が太いです。これはサンプルの品質が素晴らしいからでしょう。

高音質なのに馴染む、これ当たり前じゃないですからね。他のギター音源と比較するとわかります。

バッキングが特に気に入っているので、かなり満足してます。他の音源に食指が伸びませんw

デモ

まもるクンは呪われてしまった!のYO-KAI Disco(ドラム以外XV-5080のみ)のギター有りと無しのデモを用意しました。前半がバッキングギターなし、1:36~がバッキングギターありです。

わかりやすいように目立たせようかなとも思ったんですが、元がギターが目立つ曲ではないこともあって、わざとらしくなっちゃった(ミックス下手とも言う)ので、自然に馴染ませるようにミックスしました。

この曲ではギターがそれほど目立っては無いのですが、めっちゃ縁の下の力持ちになってます。これ、他のギター音源では軽くてダメなんですよね。

壁が出来てリッチな感じになりますよね。

こちらのギンガフォースZenithもバッキングにJunkGuitar(フリー版)を使っています。ちょっとモコモコミックスなのは気にしないでw

ちなみにエフェクターはNativeInstruments社のGuitarRig5を使用してます。プリセットを選んで軽く調整した程度です。

公式デモ

やっぱ公式デモはスゲェ!追い込むとここまで表現できます。全部カッコイイんですが、個人的に吉松さんの曲をめちゃ気に入りました。

なんと、その吉松さんの6曲すべてのMIDIデータが付属します。それを元にJunk Guitarの打ち込み方を学ぶこともできるんですね。なんと気が利いたサービスw

さいごに

いろいろと書きましたが、何が一番良いかというと「音」だと思います。次にシンプルなところがお気に入りです。

音が良いので、ギターにうるさい方も気に入るハズですが、とにかくぼくはギターを弾けないDTMerに是非ともオススメしたいです。高音質でわかりやすいギター音源は他にないと思ってるので。

ギター音源ですから、デモ音源の様に追い込むにはそれなりの慣れと鍛錬が必要です。でも「手早くバッキングを鳴らしたい!でも音質が悪いのはイヤだ!」ということであれば、これだけシンプルで音の良いギター音源は他にないのでは?と思います。

動作に関しても軽く、安定しているので安心して使うことが出来るという隙のなさw

あとは何より音源に対する愛を感じます。これは重要!

これからも愛用させていただきたいと思います。

ではでは!

※使用にはNativeInstruments社のKontaktが必要です。

JUNK GUITAR V1[KONTAKT用エレキギターサンプリング音源]


Junk Spider [サンプリング音源JUNK GUITAR]