90年代を彩った音色がたくさん詰まってるSR-JV80シリーズエキスパンションボードのカタログです。
平成10年のKeyboardマガジンのおまけ。もう18年前じゃ・・・。
プリセット名がバッチリ載ってたりするので懐かしんで眺めてもよし、INTEGRA-7のエキパン音色使う際にも少しは役に立ちます。正確にはSRXの音色配列なので並びは違うんですが、全くないよりはマシです。
今じゃすっかり影をひそめたエキパンですが、ちょっと懐かしんでいきたいと思います。
エキパンブームのパイオニア
※SR-JV80シリーズはNo.19(house)まで出てます。カタログにはNo.14までしか載ってません。No.6(dance)は著作権問題で販売中止になりました。その他、非売品としてExperienceが3種類あります。
RolandのエキパンはJV-1000等に搭載できるVEシリーズもありましたがそれほど普及せず、SR-JVシリーズの登場で一気にブームとなりました。
音色のクオリティは素晴らしく、なんといっても使いやすい。Rolandマジックで馴染むこと馴染むことw音作りの幅が狭いPCMマルチ音源に好みの専用音色を安価で追加していけるところがヒットの要因でしょう。
価格ですが、JV-2080が定価で159,000円。エキパンは1枚25,000円でした。
ボードによっても収録音色数が違いますが、1枚200音くらいです。今となっては恐ろしく高いですねwセール時にNEXUS2買えそうな金額ですw
JV-2080には最大で8枚搭載可能なので、フル装備だと
159,000円+(25,000円×8枚)=359,000円
DAWと高級ソフトシンセ一式揃うぞwww20年足らずで良い時代になったものです。
エキパンといえばRolandって感じくらい大ヒットしましたが、かなり遅れてYAMAHAやKORGもエキパン出してました。
YAMAHA MOTIF-RACKレビュー【DEMOあり】 : SynthSonic
KORG TRITON-RACK レビュー【DEMOあり】 : SynthSonic
YAMAHAのはFM、AN、VL音源拡張なのでSR-JVシリーズのように波形とプリセットを増やすというものとは違います。KORGはまんまSR-JV系です。
音源買ったら拡張したくなるのが人情ってもんですw
今でも拡張音色はNEXUSやKONTAKTを初めとするプラグインでも存在しますが、物理的に空きスロットを埋めたいという心理も手伝って購買意欲はプラグインの比ではありませんw
人気はVintage Synth
いまだにオークションでは8,000円前後で取引されてます。SR-JV03等のピアノ音色は正直古臭い音ですが、シンセ音色は他のサンプル音色と違って、古さが味ですから全然使えます。
というよりも、一番の人気の理由は単純に音が良いんですよね。使える音色がたくさん入ってます。Prophet-5のブラス音色なんて当時は失禁モノでしたから。
オシレーターシンク系は弱いです。シンク系はPCMには向かないですね。
デベロッパーはデイブ・カーズナー率いるSonicReality社。IK multimediaのSonikSynth2を開発したことが有名です。
デイブ・カーズナーのスタジオです。ビンテージシンセいっぱいw
JD-990には専用音色が用意されていて、通常の255音に加えて、更に255音プリセットを使えます。
SynthManiaさんのサイトです。デモあります。
後にエキパンの何枚かは1Uラックになって音源化されています。
プリセットは内容が違うようで、音も違うようです。
さいごに
アラフォー、アラフィフには懐かしいと思います。ってか現役で使ってるよ!って人もいることでしょうw
プラグインから入った若い人にはピンと来ないかもしれません。INTEGRA-7のSRX音色で馴染みがあるかもしれませんが、果たしてこれを良いと思えるかどうかはわかりません。
いつの時代も、どんな分野も古い世代と、若い世代が見てる景色は違うものだと思いますが、機会があれば是非触れてみて欲しいと思います。
装着作業がまた楽しいんですよねw
ではでは。