先日のブログにも書いたんですが、Nexus 2⇒Nexus 3になって音が変わった気がしていました。
これは限りなく不確かで、思いきりバイアスがかった意見なので聞き流して欲しいのですが、2よりも音がスッキリした気がしました。良くも悪くも中域が太くてEQしたくなる音が、使いやすい感じの音になったような。これはGUIのせいもあるのかなぁ・・・。
Nexus 3はインストールするとNexus 2が使用できなくなってしまうため検証ができなかったので、ハッキリとした自信が持てなかったのですが、D.D.さん(@dd_studio)から情報を頂いたので、ご報告です。
結論を書いておくと、やはり音は変わってました。
Nexus 3とNexus 2 音の違い
D.D.さんからご報告頂いた内容です。
Nexus2インストール後に、NovationのAutomapを使用した環境の人だと、Nexus2(Automap)なるVSTiが現存するので、Nexus3と結果的に共存できました。(うちもそう) せっかく共存できたので検証してるんですが、結論から言うとやっぱり音は違いますね。
— D.D. (@dd_studio) December 2, 2019
ただ、OSC素の状態まで裸にすると、ほとんど違いは聞き分けられませんでした。波形で観察しても、ほぼ同じ。パッチの中でSendとして使ってるReverbの送り先がイマイチ判然としないんですが、ここに違いがありそうです。
— D.D. (@dd_studio) December 2, 2019
同じパラメータで作られているはずの同じパッチで、Nexus 3だと「Feature」タブ、Nexus 2だと「Mix」→「Layer」タブの中に空間エフェクトの送りが存在するんですが、ここを切ると出音は両機で揃います。
— D.D. (@dd_studio) December 2, 2019
これが何のパラメータを参照してるのかに踏み込むと、恐らくMaster Reverbなんですが(設定値を変えると実際に変化が聞き取れる為)、Master ReverbのON/OFFに関係なく動作する部分のようです。3にだけ存在するパラメータ(hi-damp)が増えていて、ここで音の違いになってるのかも。
— D.D. (@dd_studio) December 2, 2019
手元で実際に試してるんですが、2のReverbまわりのパラメータを変える事で3と同じ音が出せないか、という実験では成功に至りませんでした。と、いう事で、空間系を一切使っていないプリセット音色はゼロに等しいので、結果的に「音が違う」のは確かという結論ですね。
— D.D. (@dd_studio) December 2, 2019
しかし音像がクリアに感じられるし、余韻の美しさは3の方が満足感が高く思います。少し「違う」けど、個人的には満足行く結果になってると思ってます。2で痒い所に手が届かなかった部分が概ね改善されてるし、そこが一番嬉しいですね。長文失礼しました。
— D.D. (@dd_studio) December 2, 2019
D.D.さん、貴重な情報ありがとうございます。
これはアップグレードを検討している方には、ひとつの判断材料になるのではないでしょうかね。
アップグレードの注意点
Nexus 2が使用できなくなってしまうのは、前回のブログにも書いた通りです。
あともうひとつ、環境にもよるかもしれませんが、過去のプロジェクトファイルのNexus 2のパッチ設定が全てデフォルトに戻っていました。twitterでもチラホラ見かけるのでかなり高い確率で起こる現象なのだと思います。
ぼくはもう後戻りできませんが、被害者を増やさないためにも、アップグレード前に書き留めるなどした方が良いです。
さいごに
スッキリと使いやすくなった音が、今後それがどう影響するか評価がされるまでにある程度時間を要するでしょう。
GUIも音も使いやすいのは間違いないのですが、Nexus 2らしさが少しなくなってしまったような気もします。ここは慣れでしょうね。
ではでは。