先日から、Waves SSL4000コレクションE-Channelのみを単品売りした衝撃のセールが開催中です。(2017年6月24日現在)
twitterはお祭り状態になってましたね。買ったはいいけど、シリアル届かねーとか、インストールできねーとか、嬉しさ半分、不安半分の声も飛び交ってました。
今回のセールで、世界中のDTMerの家にSSL卓がいきわたったことでしょう。
⇒Wavesの「SSL E-Channel」がまさかの単品売りで$21.9
そんなぼくも例に漏れず、電光石火でポチりました。だって我が家にSSL卓が来ると思うとワクワクですよ(プラグインだけど
結果から申しますと、ハッキリ言って買って良かった。ってか、安過ぎw噂に違わず素晴らしいプラグインでした。
ってことで、まだ買ってない方に買ってもらうため、もしくは買った人たちと悦を共有するためにレビューしたいと思います。
今のところまだセール中なので気になる方はお早めに。この価格は衝撃的です。
フルバージョンも欲しくなってしまった方も多いのではないでしょうか。でも、次の単品売りをジックリ待つのも手ですよ。
目次
SSL E-Channelとは

SSL E-Channelは、SSL Collectionに含まれているプラグインのひとつです。一時期は中田ヤスタカ氏もこればっかり使ってたんですよサンレコに書いてあります。Perfume、Capsuleとかでサウンドは聴けるでしょう。
チャンネルストリップなので、コンプ、EQ、フィルター、エキスパンダーなどがひとつになっています。
そもそも、単品売りはしてません。元値は10万円近いのですが、最近では30,000円弱になっています。それでも買うにはちょっと高いですよね。
実機はこれ。

泣く子も黙る、数えきれないほどの楽曲に使用されてきたSSL4000の卓でございますね。ぼくは触ったことも、見たこともありません。知らず知らずのうちに市販曲は耳にしているでしょうけど。
これの1チャンネルを抜き出したのがE-Channel。なので全トラックに挿していけば、さながらSSLの卓でミックスすることを疑似体験できるわけです。ハァハァできるわけですw
音について
例によって、Sytrusのサイン波を鳴らしてみました。アナライザは毎度毎度のPro-Q2です。ミックスからアナライズまで大活躍。デキる子やのぉ。
Dry
Analog OFF時
Analog ON時
通しただけで倍音が付加されます。で、アナログスイッチをONにするとアナログエミュレーションが負荷されます。カーブにも変化が出てますね。この部分はプラグインならでは。
コンプレッサーがクセになる
色付けのないコンプで、気持ち良くハリが出つつ丸くなる感じでついつい深くかけてしまいそうになります。トラック単位では深めにかけて音作り、バス・マスターではうっすらかけて均す、という使い分けができそう。さすがは卓のコンプ。
EQもハッキリしていて使いやすい
ブーストもカットも結構ハッキリかかります。でも使い心地がいいんですよ。なので、とりあえずひねってしまうw音作りする必要がなくても、更に良い結果になるんじゃないかな?と期待させてくれます。やり過ぎるとキツいですが、程よく使えば結構自然に仕上がります。さすがは卓のEQ。
エキスパンダーでノリを調整できる
トランジェントを加工するエキスパンダーがこれまた良いんです。ドラムトラックや、なんとなくノリが悪いベーストラックなんかで活躍しそうです。さすがは卓のエキスパ(ry
うーん、全部良いw
ってか、実機の音がわからないので似ているかどうかは置いといて、ほんと良くできてるなーと感動しました。今更だけど、すごい気に入ってしまった・・・。
音が良いのはもちろん、軽い、わかりやすい、想像以上の音楽的な結果になる、そんな感じです。
コンプやEQなどを単品で見た場合に、粒立ちの良さや、上品さ、クリア感やアナログ感はさすがに最新のプラグインに軍配が上がります。しかし、同じ方向性のプラグインで処理しているためか、全体のまとまり感、最終的な出音がとても良いんですよね。
ただ、SSL使っているというプラシーボも偉大だと思います・・・。いいんだ、それでも幸せなんだよ俺ァ。
ルーティングによって音が変わる

E-Channelに、コレと言って弱点はないと思うのですが、しいて言うならルーティングというか、音の流れがパッと見では把握しづらいですね。実機をご存知の方はわかるのでしょうか。
切り替えが可能ですが、個人的に今のところは「Split」でよくね?と思ってます(適当
違和感がある時は切り替えてみても良いかもですね。
マニュアルよりわかりやすい記事がありますので貼っておきます。この2つの記事見れば把握できます。あとは慣れです。
Waves / SSL 4000 Collection〜その1
さいごに
とりあえず結論(個人の主観です)。
■良いところ
・一通りのエフェクトがまとまっているので、とりあえずこれだけ挿しとけばなんとかなる
・負荷が激軽なので、バンバン挿しまくれる。貧弱な環境でも全然使える
・エフェクトを統一することで、音の方向性が定まってまとめやすい
・慣れてしまえば操作は簡単で、直感的
・割り切ってしまえば時短プラグインになると思われる
・プリセットが非常に多い
■微妙なところ
・ルーティングがわかりづらい
・個別単位のエフェクターの質は最新のものには劣る場合もある
・少々ダイナミクスにかける
定番中の定番と言えど古いプラグインなので、買っても結局使わない、試すだけで終わるかもしれない・・・と思っていましたが、コレは気に入りました。使える場面は十分にありそうです。
今でこそ優秀なプラグインはたくさんありますが、出た当時は他の追随を許さなかったんじゃないかなと思います。後発のエフェクターに多大な影響を与えたのではないかなと。
何と言っても負荷が軽いのがうれしい。マスター・バスはもちろん、気兼ねなくトラックに挿していけます。ササっと簡単にまとまってくれるし、心地よい音になるという。
あと、めちゃくちゃプリセットありますね。ハマるのを探すのも良し、音作りを勉強することもできるのも有難い。
悪い部分は特にないです。最新のSSLエミュと比較したらきっと不満が出るでしょうけど、それは仕方ありません。怖くて試せないw
とにかくバンドルが欲しくなってしまいます。とりあえず、G-ChannelとBus Compの単品売りを期待しますw
ではでは。
Wavesの「SSL E-Channel」がまさかの単品売りで$21.9