未だに愛用者多し。
バスコンプの名機、G-MASTER BUSS COMPRESSORをレビューします。
一時期はプロアマ問わず皆こぞって使っていた(らしい)ベストセラーなバスコンプです。現在でも使用している方多いのではないでしょうか。
最近では優秀なプラグインが続々とリリースされ、選択肢が豊富なのでDTMer界隈では「もう古い」という声もチラホラ聴こえて来ているような来てないないような。
しかし、賛否はあれど、twitterを見てるとまだまだ人気だなと思うわけですよ。
最近ではかなり買いやすくなってきていること、単品売りが普通になったことで導入ハードルはかなり低めなのもポイント。
使ったことない方は、今時点で買いなのかどうかの参考になれば幸いです。
※この記事は2018年8月8日に投稿されたものに加筆修正を加えたものです。
SSL4000 G-Master Buss Compressorとは
リリースされた当初は価格が高く(しかもバンドル売り)負荷も高くてプロ御用達だったようですが、最近は数千円で売られていることもあってかなり広く普及していることでしょう。
中田ヤスタカ氏が多用していた(している?)ことでも知られています。「これを使うと僕の音になる(笑)」的なことを言ってたような記憶が。
ヤスタカ氏はWaves使いなので(最新のサンレコでもV10にしたみたいなこと言ってた)まだ使ってる可能性は高い。
実機はこちら。説明不要の超有名コンソールですね。
音レビュー
3つのSSLコンプを比較してみます。
Dry→Waves→Solid State Logic→Native Instruments の順です。
ThresholdやAtack、Release、Ratioは同じ数値で、同じくらいの音量になるようにMakeupで調整しています。効果が分かりやすいように派手めに潰してます。
Wavesは派手な音になって効果がわかりやすいです。ただダイナミクスが失われがち。まぁそれが個性だと思うので、好きな人はハマるのかなと。
本家SSLはしっかりコンプレッションをしつつもダイナミクスとスッキリ感を確保している印象で抜けが良いです。質感という点では今回の3種中最も優れていますね。
Solid State Logic SSL Native Bus Compressor 2
NIはパツパツな感じに。ただ、実用的な感じでThresholdを控えめにするとそんなことはないです。なので実際使う際にはそれが弊害になることはないのですが、キツく潰すと意外とクセありますね。
好みで使えば良い
このように、同じG-CompでもWavesと本家ではキャラクターが異なります。
ってなわけで、状況に応じて使い分ければ良いのではないかなと。
幸か不幸か実機の音を生で聴いたことがないので、個人的には上も下も無く別物という印象です。
最後に
ぼく自身の使用感もそうだし様々な方々の評価を総合すると、実機に近いのは最新のプラグインであったり本家の方ではないかと予想しますが、結局のところ「好きか嫌いか」これが重要です。
かなりクセが強いプラグインですし、中毒性が高いのも事実。使用目的が明確であれば、今でも全然使っていいんじゃないかなと思います。
一周回って、あえて使ってるってのも良いですよね。それも個性。
現在は気軽に買える価格になっているので、未体験の方は憧れを消化する意味でも一度は使ってみるというのも良いかと。
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