マスター段テープマシンの最右翼。
Universal Audioより、マスタリング用テープマシンをエミュレートした、Ampex ATR-102のネイティブ版がリリースされました。
PluginBoutique様よりライセンスを提供して頂きましたので、早速レビューしていきます。
Ampex ATR-102
音について
テープマシンエミュはいくつか所有しているし、試してきましたが、Ampex ATR-102は一発で納得できるサウンドでした。単純に好みです。
しっかりとアナログ感がありつつ、ぼやけ過ぎずサウンドに芯があるのが◎。
テープマシンにどういうサウンドを求めるかは人それぞれだと思いますが、多くの方が求めるのは恐らく「温かみ」や「特有の歪み」といったところでしょう。
もう一点は、生楽器であれば、EQなどを多用せずとも馴染みやすくなること、ITBであればデジタル特有の質感を中和するなど、全体をうまくまとめてくれる接着効果。
1970~80年代の商用音源の質感、デジタル程のハイファイクリアではないが、特有の温かみや気持ち良さ、つまりは”ソレっぽさ”です。
そのあたりを求めている方には、とりあえず試して損はないプラグインと断言しちゃいましょう!
もう1点重要なポイントとして、テープエミュのメリットであるサチュレーションを得ることとトレードオフになりがちな、全体がぼやける、芯が無くなるなどは、ほとんど感じませんでした。
ジャンルやソースにもよるかもですが、デメリットよりもメリットの方が大きく感じる場面が多かったです。
CPU負荷
負荷は軽いです。マスタリング用のプラグインと考えると圧倒的に使いやすい部類では。
計測環境は以下のとおり。
- OS ・・・Windows11 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 12
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
※CPU負荷は、設定によって変化する可能性があるため、あくまで参考程度にとどめてください。
さいごに
テープマシンは数あれど、アナログ感が欲しい音源で、マスター段で使用するならAmpex ATR-102一択と思わせるほど良かったです。
良質なテープマシンプラグインをお探しの方、是非試してみてください。
イントロプライス88%OFFは激アツですね。
ではでは。