欲しかった音、これ1台でOK。
Universal Audioの新製品、LA-6176 Signature Channel Stripをレビューします。
「610」「1176」「LA-2A」このワードにピンと来たなら是非読んでみてください。
PluginBoutique様よりライセンスを提供して頂きました。
LA-6176 Signature Channel Strip
LA-6176 Signature Channel Stripとは、真空管プリアンプ610と、コンプレッサー1176FETにLA-2Aという3つのUniversal Audio製品を1つに集約したプラグインです。
2004年にリリースされた同社のハードウェアLA-6176 Vintage Channel Strip)がエミュレート元ですが、ハードウェアにはLA-2A搭載されていないので、その部分は今回リリースされた最新プラグインのアドバンテージということ。
ハードウェアは様々なアーティストが愛用し、40万円を超えの高嶺の花でしたが、この度めでたくソフトウェア化され、ようやく手に入りやすい価格になったのは嬉しい限り。
ハードウェアのLA-6176
で、LA-6176 Signature Channel Stripでは、1176モードとLA-2Aモードを切り替えて使用可能です。
単品でも成立するコンプを1つのプラグイン内で選択できるなんて非常に贅沢な気分になれるのが良いじゃないですか。
左側のマイクプリ部分はそのままで、右側のコンプ部分が切り替わり、それに合わせてパネルの色も変化します。
サウンドについて
サウンドの方向性は、カラッとしていて気持ち良いモダンなサウンドです。ジャンルを問わず使えそうな印象。
個人的に感じた、LA-6176 Signature Channel Stripを使うメリットは、一発でそれっぽいサウンドになるということと、シンプルなインターフェイスで使いやすいということ。
名機である真空管プリアンプとコンプが組み合わさってるわけですから、音が良いのは当然といえば当然なのですが、素材ごとにカテゴライズされているプリセットを適当に選んで調整するだけでも、かなり良い感じになります。
マイクプリ、コンプそれぞれにバイパススイッチがあるので、単体ごとの使用も可能ですが、やはり組み合わさった時の「グッとくる感じ」はたまらないですね。
異なるメーカーのエフェクターを組み合わせて音作りをするのも良いですが、あれこれ悩まずクリエイティブに邁進できるスピード感はの各種エフェクトが一体となったチャンネルストリップならではの強み。
LA-6176 Signature Channel Stripを立ち上げれば、あとはEQくらいでミキシングは進めていけるのではないかなと。
主にトラックやバスでの使用が想定されますが、マスター段でも使用可能な品質を担保しているのは言うまでもありません。
CPU負荷
チャンネルストリップだからといって全部のチャンネルに立ち上げまくると少しキツイかもしれませんね。
とはいえ、高品質マイクプリとコンプが使えてこれくらいであれば十分軽いです。
計測環境は以下のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 12
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
※CPU負荷は、設定によって変化する可能性があるため、あくまで参考程度にとどめてください。
さいごに
非常に存在感のあるサウンドなのに、汎用性の高さも感じるので、チャンネルストリップはもうお腹いっぱいだよ!という方にこそ使って欲しいですね。
サウンドも見た目もカッコイイので、テンションもあがること請け合いです。
現在イントロセール中です。なお、UADのハードウェアユーザーにはさらに安価で導入できるプライスも用意されているので、是非是非チェックしてみてください。
ではでは。
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