高品質エフェクトを多数リリースしているBlack Rooster Audioのテープマシンエミュレーター、Magnetiteをレビューします。
音の印象は、自然でアナログ感や温かみがあり、グっと締まったサウンドにしてくれる感じです。
Softube TAPEともまた違った個性をもつエミュレーターです。
3種類のテープデモを用意しました。聴き比べできますので是非読んでみてください。
Black Rooster Audio Magnetite
Magnetiteには3種類のテープが搭載されています。それぞれ個性が異なるので聴き比べてみてください。
なお設定は次のとおり。
- LEVEL 0
- WOW FLUTER OFF
- NOISE IN
- BIAS NRM
- TAPE SPEED 15
※Plugindoctorは違いを見やすくするためにNOISE OFFのものを掲載。
素材はこちらを使用。
RED
Linear Analysis
Harmonic Analysis
3種の中では最も効果が分かりやすく、派手になります。グッと前に出てくる迫力のあるサウンド。
BLU
Linear Analysis
Harmonic Analysis
REDほどではないが、迫力が出てますね。ほどよい感じです。
BLK
Linear Analysis
Harmonic Analysis
最も味付けがないですが、さっぱりして自然な感じです。目立たずまとめてくれる感じ。
TAPE SPEED
この画像はTAPE TYPEで[RED]を選択し、[TAPE SPEED]を7.5に設定したもの。
[TAPE SPEED]は15と7.5があるのですが、7.5を選択すると画像のように高域・低域が持ち上がり、迫力のあるサウンドになります。
それでは、各パラメーターを迫力がありつつも、歪まない程度にセッティングして鳴らしてみましょう。
- TAPE TYPE RED
- LEVEL 6
- WOW FLUTER ON
- NOISE ON
- BIAS NRM
- TAPE SPEED 7.5
重心がグッと下がって、音の密度が増し、前に出てきます。
レベルを突っ込み過ぎない限りはノイジーな感じにはならないので、アナログ感が不足している場合の最初の一手に使えそう。
CPU負荷について
負荷は軽いです。Softube TAPEよりは少々高めですが、軽い部類です。
計測環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- Audio I/O・・・RME UCX
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
使い方補足
Ctrl押しながらツマミを動かすと0に戻せます。
ダブルクリックで戻せないのでこれでスッキリ。
なお、REC.LEVELとPBK.LEVELは右クリックドラッグで同時に(REC+・PBK-)動かせます。
さいごに
さすがはBRA、めちゃくちゃ良い感じですね。
手持ちのテープエミュの中では、SlateDigital VTMがお気に入りなのですが、Magnetiteの方が濁りがない感じがします。後発の強みでしょうか。
何か物足りないと感じた場合に、音に存在感やソレっぽさが欲しい時に使ってみて欲しいプラグインです。操作もカンタンなのが良い。
テープエミュは数あれど、同じものはありませんね。
もう既にほかのモノを使ってるという方も、新しいプラグインを導入するのも面白いですよ。
ではでは。