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SPL Transient Designer Plusレビュー

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コンプよりも簡単!

ドラムやパーカッション、ギターなどアタック感のあるトラックをもっと歯切れよくしたい、または馴染ませたい、つまり良い感じにしたい!場合に、コンプよりも先に使って欲しいのがトランジェントコントロールプラグインです。

その理由は、シンプルで分かりやすく、目的の音にたどり着く可能性が高いため。

そんなトランジェントコントロールプラグインの中でも個人的にお気に入りなのが、今回紹介するSPL社のTransient Designer Plusです。

Transient Designer Plus

Transient Dresigner Plusは、数多くのマスタリング機材をリリースする、ドイツに本社を置くSPL社のプラグインです。

IRONなどが特に有名でしょうか。

SPL ( エスピーエル ) / IRON Black

同社のハードウェアである、Transient Designerを基にソフトウェアならではの機能を追加したのが、Transient Designer Plus。

プラグインとしてもかなり歴史があるので、愛用している方も多いのではないでしょうか。

数あるトランジェントコントロールプラグインの中でも、トップクラスの自然な質感で、さすがはSPLと思わざるを得ないですね。

音について

トランジェントコントロールプラグインと言ってもその性質は様々で、便利ではあるが音的に不自然だったり、好みはあるものの、想像した感じにならないものもあるのが実情です。

そんな中でも、Transient Designer Plusは、原音のイメージをそのままに「こうなって欲しい」質感に仕上げてくれるように感じますね。

良い意味で、遊び心や余計な質感の付加などはなく、必要なことを完璧にビシッと丁寧にこなすジェントルマン…見た目もソレっぽいw

自然な質感を保ちつつ素材の良さを引き出してくれる方向性なので、コレジャナイになりにくいと感じます。

シンプルだが、かゆい所に手が届いた機能

主に「ATTACK」と「SUSTAIN」を操作して音を決め「PARALLEL MIX」で原音と混ぜる分量を決めるだけなので、非常にカンタン。

さらに「SIDE CHAIN FILTRER」で、低域/高域のみのコントロールが可能となっており、例えばキックのハイ成分はそのままで、ローの成分にフォーカスして音をコントロールしたい場合など素早く狙った音に近づけられます。

また、キックやスネアなどは個別に音作りするのが理想ですが、ドラムキットがまとまったバストラックや、ループサンプルなどに使用しても「SIDE CHAIN FILTRER」で狙ったポイントのみを良い感じに調整できるのが嬉しい。

サイドチェインは、もちろん外部からの信号をルーティングすることもできます。

嬉しいのは、ソフトクリップリミッターが搭載されているため、クリッピングの心配が不要なんですよね。

別段リミッターを用意する必要もなければ、なにより思い切って音作りに専念できるというわけです。

負荷について

負荷は全くと言ってよいほど気にしなくてよいでしょう。

計測環境は以下のとおり。

  • OS ・・・Windows10 64bit
  • CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
  • DAW・・・Cubase Pro 12
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

※CPU負荷は、音色や設定によって変化するため、あくまで参考程度にとどめてください。

さいごに

トランジェントコントロールプラグインは数あれど、音楽的で、シンプルで、軽くて使いやすい、3拍子揃ったものはなかなか無いのではないでしょうか。

プリセットも用意されていますが、特に要らないほどシンプルで使いやすいです。

機能的にも最低限必要なものがバッチリ搭載されており、他のプラグインを併用しなくてよいのも大きなポイント。

ではでは。

SPL Transient Designer Plus

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