Sponsored By YAMAHA MUSIC JAPAN
最強のDAWに磨きをかける。
Steinbergの人気DAWソフトの最新バージョン「Cubase 16」がリリースされました。
今回のアップデートでは、複数の音源を重ねて演奏できる「インストゥルメントスタック」をはじめ、新たなストラム機能、進化したステム分離、各種設定画面の統合など、楽曲制作の効率を高める新機能が多数追加。
さらに、新しいエフェクトやFM音源、歌詞編集機能の強化など、音作りから楽曲の仕上げまで幅広い進化を遂げています。
派手な新機能の追加だけでなく、日々の制作で感じていた小さなストレスを解消する、実用性重視のアップデートという印象。
今回はCubase 16の注目すべき新機能を、詳しく紹介します。
Cubase 16
主な新機能は次のとおりです。
- 複数の音源をまとめて演奏・制御できる「インストゥルメントスタック」
- コード打ち込みをより自然な響きに調整できる「ストラム」機能
- プロジェクト設定や環境設定などを1つの画面に統合
- ピアノ/ギター分離に対応した高品質なステム分離
- 新エフェクト「DrumChain」「VocalTouch」
- HALion Sonic音源ライブラリー「Module FM」
- 歌詞入力・編集機能の強化
- 極端な音声伸縮/音程変更に対応する「Spectral AudioWarp」
- オーディオのテンポ検出・プロジェクト同期を強化
- 5種類の新しいサンプルパック など
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
インストゥルメントスタック
インストゥルメントスタックとは、1つのトラックに複数のプラグインを重ねて使用できる新機能です。
異なるプラグインの音色をレイヤーさせる場合、今までは複数トラックを用意する必要がありましたが、そういった手間が解消されますね。
手間もそうですが、プロジェクトファイルの見た目もスッキリするので、混乱予防にも効果はあるはず。
最大8レイヤーまで追加できるので、同じMIDIデータでレイヤーを鳴らすほとんどの場合は事足りるでしょう。
プロジェクト設定や環境設定などを1つの画面に統合
環境設定やキーボートショートカット、プロジェクトの設定など、各種設定が検索可能な1つの画面へ統合されました。
Cubaseにはシリーズを重ねるごとに、膨大な機能が追加され、便利になると同時に設定を管理し、機能を把握することのハードルが上がってきている部分もあったのも事実。
設定画面のの集約は、機能全体の統率と新たな発見をももたらしてくれそうです。
ステム分離
ステム分離の品質が向上しました。
これまでは、ボーカル、ドラム、ベース、その他の4つに分離が可能でしたが、今回新たに、ピアノとギターも分離できるようになり、合計6つに分離が可能に。
ピアノとギターは中域に音が集中しているので、これは頼もしいですね。
ストラム機能
ベタ打ちしたMIDIデータを、いわゆるギター弾きのように「ジャララ〜ン」と、コードを鳴らしてくれる機能。
1/32以内の間隔で類似した位置にある重なり合うノートを検出し適用するとのこと。
強度や上向き、下向きなどの調整も可能です。
最近では音源自体にこういった機能が搭載されているものもありますが、DAW側で調整できることで、音源を切り替えてもMIDIやその他の調整をすることなく、同じ鳴らし方ができるのは良いですね。
新しいエフェクト&音源ライブラリ
DrumChain
「DrumChain」は、6つのモジュールを搭載した、ドラムプロセッシングに特化したプラグインでうす。
- COMPRESSOR
- SATURATOR
- TRANSIENTS
- SUB
- EQ
- ROOM
モジュールの順序は自由に変更可能 で、スロープ調整可能なローカット&ハイカット • クリップ機能付きリミッター、設定した周波数以下をモノラルに変換 • 入力レベルを自動的に調整するキャリブレーション機能など、ドラムを整えるための機能が揃っています。
VocalTouch
Cubase 13で搭載された、ボーカル処理に特化したモジュール式のマルチエフェクトプラグインVocalChainをベースにした、パラメータを簡略化したのが「VocalTouch」。
中央の大きなDYNAMICSノブに加えて、5つのパラメーターを好みに調整して仕上げていきます。
- EQ
- REVERB
- TIME
- DELAY
- SATURATION
機能が限定されていることで、シンプルになり直感的で扱いやすくなっています。
Module FM
HALion Sonicの新しい音源ライブラリとして、Module FMが追加されました。
モダンなFM音源で、リードやキーボード、ベース、テクスチャーなど200以上のプリセッっとが使用可能。
従来FM音源というと少々難しいイメージがありますが、インターフェイスを見る限りはシンプルな設計で、使いやすそうです。
その他、ModMachineプラグインにランダマイズ機能が搭載され、サウンドバリエーションを素早く作り出すことが可能に。
また、FREQUENCY2やSQUASHER、IMAGER、TUNERなどのプラグインにもそれぞれ視認性や操作性の向上など、改良が加えられています。
歌詞入力・編集機能の強化
歌詞入力と編集機能も強化されています。
キーエディターのコントローラーレーンに「Lyric」が追加され、直接歌詞を打ち込むことが可能となりました。
MIDIノートに直接歌詞を追加して、歌詞の書き込みが完結するDAWは、現在のところCubaseだけです。
高速のステップ入力と発音や言語専用のコントロールも搭載。
歌詞はキーエディタとスコアエディタに表示することが可能。
打ち込んだ歌詞は、付属のOmnivocalが歌ってくれます。
極端な音声伸縮/音程変更に対応する「Spectral AudioWarp」
お馴染みAudioWarpに、Spectral AudioWarpモードが追加。
原音の雰囲気を保ったまま、極端に伸ばしたり縮めたり、音程を変えたりすることができるようになりました。
オーディオのテンポ検出・プロジェクト同期を強化
オーディオデータのテンポ検出が再設計され、より正確なテンポマップを短時間で取得することが可能になりました。
これにより、プロジェクトに同期させる作業が格段にやりやすくなっています。
5種類の新しいサンプルパック収録
5種類のサンプルパックが拡充されています。
- AFRO HOUSE
- BEATS & BREAKS
- K-POP
- LATIN VIBES
- ORGANIC SESSIONS
その他の改善点
- MIDI 2.0対応の拡張:対応機器による表現力向上(対応ハードウェア、VST3.8.1以降が必要)
- Ableton Linkへの対応:対応アプリとのテンポ同期が容易に
- ASIO-Guardの強化:大規模プロジェクトでの再生安定性向上
- 読み込みオプションの追加:m4a および .aac ファイルの読み込みに対応
- 最大16センドへの拡張:従来の8センドから倍増し、複雑なミキシングにも対応
グレースピリオド(無償バージョンアップ期間について)
2026年10月8日以降にCubase 15、またはそれ以前の対象製品(通常版、アカデミック版、アップデート版/アップグレード版)をアクティベートした方は、Cubase 16の提供開始後、無償アップデートの対象となります。
Omnivocal Pro同時リリース
Omnivocal Proも同時リリースされました。
Omnivocal Basicはシンガー2人ですが、Proバージョンでは10人のシンガーを収録。
その他機能面の強化もあり、ボーカルのレイヤーによるダブリングや、リードボーカルをミュートしてバッキングボ
また、Attack、Air、Formantなどの追加パラメーターを調整可能になったことで、本格的にボーカルトラックを制作することができるようになりました。
なお、Cubase 16に標準搭載されているのは「Omnivocal Basic」ですが、Omnivocal Proへの有償アップグレードは可能です。
さいごに
Cubase 16の感想としては、大胆な刷新とはいかないまでも、既存の機能を刷新し、ワークフローの改善など、堅実なアップグレードを果たした印象です。
ただ、歌詞入力・編集機能においては、他のDAWの追随を許さないので、ここを重視する方はCubaseを使う意義は非常にあるかと。
現時点でのCubaseは、通常の楽曲制作を行う上では全く困らないほど多機能なので、個人的には既存のユーザーがより使いやすく、音楽的要素が強く、楽しく快適に作業が行える進化は歓迎したい。
既存ユーザーの声がしっかり届いて改善を行っているのが伝わるアップグレード内容でした。
他のDAWを使用しているという方も、是非一度Cubaseを使ってみてください。
ではでは。



