メガドライブ音源で音楽を作りたい!あのゲームのあの音色を使ってみたい!
そんな夢を叶えてくれるのがChpisynth MDです。Chipsynth MDでは次のような特徴があります。
- 忠実に再現されたメガドライブのFM音源
- FM音源だけではなくDCSG音源(矩形波)も使用可能
- PCMサウンドも使用可能
- VGMファイルがあれば音作り不要
メガドライブ音源は他にも似たようなものがあるのですが、Chipsynth MDならではの部分を書いていきたいと思います。
メガドライブ音源を完全再現 Chipsynth MD
実機のメガドライブには次の音源が搭載されています。
- FM音源(YM2612)OPN2 4オペレーター/8アルゴリズム 6Ch
- DCSG音源(SN76489)矩形波+ノイズ1Ch
なお、FM音源6Chのうち、1Chは8bitリニアPCMチャンネルとして使用可能です。
FM音源のソフトウェアシンセサイザーは他にもたくさんあるのですが、矩形波などもひっくるめてメガドライブの音源エミュレートしているのは現時点ではChipsynth MDだけです。
FM音源
YM2612の4オペレーターFM音源です。メガドライブ(海外名:Genesis)をはじめ、富士通FM TOWNSなどに搭載されました。基本的にYM2608(OPNA)と同じです。
後述しますが、粗いDACの質感と相まって、4オペレーターならではの太いサウンドが特徴です。
DCSG(PSG)音源の矩形波も搭載
PSG音源と聴いてビビっと来たあなたは通です。正確にはDCSG音源ですが、メガドライブにはFM音源と同じくらいなくてはならない矩形波も搭載しています。
これまでのFM音源エミュレーターはFM音源部のみを再現していたのに対し、Chipsynth MDは矩形波も搭載しました。ここが他の音源とは大きく異なる部分です。
独特の響きがあり、FM音源との調和も最高。数々の名曲を生み出されたきたわけです。
DACも正確に再現
デジタルをアナログに変換する(音の出口)DACのエミュレーションの種類がエグいです。
こんなにたくさんある必要がどうか分かりませんが、めちゃくちゃたくさんあります。そしてちゃんとキャラクターが異なるのが凄い。
ノイズの再現もすさまじいクオリティで実機を知る方は興奮することでしょう。
ちなみにメガドライブの実機DACは9bitです。それにしてもマニアック・・・w
ゲームの楽曲から音色を抜き出せる
VGMプレイヤーも搭載しており、DAW上で立ち上げたプラグイン内でVGMファイルを再生することが可能です。トラック別の鳴らし分けなども可能。
ここまではよくあるプレイヤーですが、トラックごとの音色をそのままパラメーターごと利用可能なんです。これはすごい。何と言っても手軽さがすごい。
例えばあのゲームのベースが使いたい!ってことが可能なんですね。最高かよ。
VGMファイルは自作するか、個人の責任で探してみてください。
さいごに
ざざっと紹介しましたが、他にも様々な機能があるので単純にメガドライブ音源を使う以上のシンセサイザーとしての活用が期待できる音源です。
負荷はそこそこ。VOPMなどよりは断然負荷があるので、複数立ち上げる場合は注意が必要かなと思います。
音は申し分なく最高なので、期待は裏切らないクオリティです。
なお、FM音源部だけで良いという方にはRYM2612もオススメ。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/%e3%83%a1%e3%82%ac%e3%83%89%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%96%e3%81%aefm%e9%9f%b3%e6%ba%90%e9%83%a8%e3%82%92%e3%82%a8%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%97%e3%81%9frym2612%e3%83%ac%e3%83%93.html