使い分けがキモ。
Rock oNさん(@RockoNCompany)による、音楽プロデューサー江夏正晃氏(@DJebee1)へのインタビュー記事がとてもためになる、かつモチベーションが上がる内容だったのでご紹介です。
クォンタイズはピッタリ揃えない
基本的にはMIDIレコーディングしないで全部手弾きして、どうしても修正したい時はオーディオクォンタイズ。しかもビシッとクォンタイズで揃えるんじゃなくてインテリジェント・クォンタイズ。「あなたの下手クソをちょっと上手にします」みたいな設定で。ピッタリに揃える事は今はほぼないです。
ぼくはそうなのですが、どうしてもクォンタイズしたくなるし「しなくてはならない」という強迫観念持っている人も多いのではないでしょうか。
ビシッと揃えることが必ずしも良い結果は生まないということ。
小室さんもドラムも手弾きですからね。
ハードシンセは曲を作る時に気持ちが上がる
例えばProphet-5 を買ったらしばらくは横に置きたいっていうそのマインドだったり、パネル上に何十個も立ち上がっているノブやボタンをいじりながら、こうかな、ああかな、LFOをどのくらいの量にしようかなっていう音のイメージを描けるのがアナログシンセの良い所だと思います。
すいません、僭越ながら超わかる…。
これはハードシンセで音楽制作経験がある方は皆経験があるのではないでしょうか。
ITBになってめちゃくちゃ便利になったのは間違い無いけど、何か大きなものを失ってしまったような感覚です。
どちらが良いのかという2元論では片付けられない奥深いものですよね。
ハードシンセは能動的でソフトシンセは受動的
能動的になると人間はクリエイティビティが高まるから作曲に向いていると。でもいつも能動的だと疲れるから、ちょっとラクしたいなっていう時はソフトシンセを使うみたいな、そういうシンセの使い方が出来たら楽しいですよね。
ハードウェアとソフトウェアをうまく使い分けることが大切と江夏さんは仰っています。
ソフトシンセはプリセットが膨大なため、自ら音作りをしていくハードシンセと比べてどうしても受け身になってしまいます。
作曲せずにプリセットを全て聴いていく日もあるそうです。これこそが弛まぬ努力ですよね。
さいごに
記事の中でも語られていますが、江夏さんがソフトシンセで気に入っているのはRob Papenとのこと。
そのほかにも、サンプルレートの設定や音楽ノウハウなどが語られており、そして江夏さんのシンセコレクションの画像も多数紹介されているので是非。
教えて!シンセアニキ! 株式会社マリモレコーズ 江夏正晃 氏インタビューまた、江夏さんの本で大好きなのがこちら。めちゃくちゃ良書なのでオススメ。
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