トランジェントコントロールは楽曲の印象を決定づける大切な要素です。
しかも、トランジェントを調整するプラグインはパラメーターも多く初心者にはハードルが高めであり、使い方を間違うと不自然な仕上がりになることも少なくありません。
そこで是非試して欲しいのが、あらゆるソースに対応する、フルバンドゲートプラグインRENEGATEです。
内部では複雑な処理を行いつつ、ユーザーフレンドリーなGUI上で行うシンプルな操作で最良の結果を得られるように設計されているところもポイント。
それでは見ていきましょう。
AUBURN SOUNDS RENEGATE
アタック成分を柔らかくしたり、長いリリースのスネアを短くしたりといった、トランジェントコントロールを簡単な操作で極めて自然に行うことができるプラグインです。
エンベロープを検出するアルゴリズムは、43バンドの心理音響聴覚モデルに基づいており、極めて自然。
トランジェントを加工した際の、独特の違和感が感じられないんですよね。
[VCA MODE]では、ゲインリダクション方式を3つのタイプ(GR、LP、HP)から選択可能となっており、素材に合わせて使い分けることができます。
オーバーサンプリングも搭載。
シーケンサー内蔵
シーケンサーも内蔵されており、音色をリズミカルに切り刻んだり、サイドチェイン/ダッキングのような効果を簡単に表現可能です。
音について
不要なノイズを検出し、先読み検出アルゴリズムと組み合わせてゲート処理を行ってくれるので、非常に音楽的です。
楽器の主要な成分を残しつつ、耳障りなノイジーな成分はカットしてくれるので、トランジェントを触った時の「いかにも加工しました!」という違和感がありません。
43バンドの心理音聴覚モデルに基づいたアルゴリズムによるエンベロープ検出が効いているのでしょうね。
シンプルな操作性に加えて自然な処理が大きなアドバンテージです。
CPU負荷
負荷はとても軽く、気にならないレベルです。
オーバーサンプリング時はこちら。
計測環境は次のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
ゲートやトランジェントコントロールプラグインで満足いくものがなかった、という人に使ってみて欲しいです。
個人的にはレトロとモダンを融合させたようなGUIも良い感じ。
見た目は少々懐かしさを感じつつも、中身は最新の技術で仕上げられています。
安価なのも良心的で◎
ではでは。