エフェクター

Excite Audio Motion: Harmonicレビュー

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自由自在に歪みを操る。

Excite Audioから「Motion: Harmonic」がリリースされました。

ヌルヌル動くカラフルな3Dのオブジェクトが目を引くユニークなプラグインで、クリエイティブを刺激してくれることはもちろん、音で遊ぶ楽しさ、気持ち良さを味わえます。

Motion: Harmonic

Motion: Harmonicは、ビットクラッシャー、ディストーション、フィルターを、XYパッドを改良した「Hexagonコントローラー」で組み合わせて、動きを付けることで非常に自由度の高いクリエイティブな音作りが可能な、歪み系マルチエフェクターです。

原形をとどめないような激しいサウンドから、音楽的な質感を高めるアナログサウンドを付加したような有機的な音作りまで楽しめるので、様々なシーンで活躍が期待できます。

プリセットが非常に豊富なのが良いですね。楽器ごとにカテゴライズされているのも適したものを見つけやすい。

当然ですが、ドラムにはドラムのプリセットしか使えないわけではないので、カテゴリを気にせずに色々と試してみると思いがけないサウンドに出会えると思います。

プリセットを切り替えていくだけでも楽しい。

使い所

Motion: Harmonicに搭載されているそれぞれのエフェクト、ビットクラッシャーや、ディストーションのみをシングルエフェクトとして使用することも可能ではありますが、それではMotion: Harmonicの本来の実力を発揮できません。

真骨頂は、Motion: Harmonicの顔とも言える、Hexagonコントローラーを中心に、複数のエフェクトを組み合わせ、生命体のような動きのあるサウンドを構築することです。

イントロやブレイクで「おお、これどうやってるんだろう?」と思わせるような展開(変化)を与えて、楽曲を一気にソレっぽくしたり。

Motion: Harmonicで作り込んだサウンドと、いくつものエフェクトを立ち上げて、オートメーションでそれぞれをコントロールしていったサウンドでは、あらゆる面で大きな差が生じることは間違い無いでしょう。

操作性については、サウンドを緻密に作り込むとなると、ある程度慣れが必要なので少々とっつきにくい印象があります。

Hexagonコントローラーは直感でいけますが、右側のパラメーター詳細については、エフェクターにある程度慣れていないと、はじめは難しく感じるかもしれません。

まずは、プリセットを切り替えつつ偶発的に生まれるクリエイティブな結果を楽しむところからでしょうね。

慣れてきたら、好みに合わせて作り込むも良し、アイデア次第で様々なアプローチが可能です。

負荷について

負荷は気にならない範疇ですが、用途から考えて同時にいくつも立ち上げるものでもないと思うので、問題にはならないレベルでしょう。

計測環境は以下のとおり。

  • OS ・・・Windows10 64bit
  • CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
  • DAW・・・Cubase Pro 12
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

※CPU負荷は、音色や設定によって変化するため、あくまで参考程度にとどめてください。

さいごに

ユニークなサウンドの変化は上に書いた通りですが、音の質感も良い塩梅です。

デジタルな歪みにありがちな冷たい質感ではなく、ビンテージウォームとも異なる爽やかな歪みなので、非常に使いやすいと感じました。

ではでは。

Motion: Harmonic製品ページ