GUIが良過ぎて買うヤツ…w
アナログカッティングマシーンプラグインのAbbey Road Vinylをレビューします。
Wavesプラグインの中でも一際人気の、Abbey Road Collectionシリーズですね。
テープエミュとは一味違ったサウンドですよ!
※この記事は2017年1月29日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
概要
Abbey Road Vinylは、アビーロード・スタジオ完全バックアップで作られており、かなり本格的です。非常にマニアックに、細部に渡ってアナログレコードの音作りすることが可能。
ってか、どうですかこの堂々たるGUI。
GUIがカッコ良すぎて思わず買ってしまった…と言っても過言では無いくらいGUIがカッコ良いです。
上部の黄色いボタンを押すと、音も変わりますがGUIも変わります。画像と音が変化することで、構造が理解でき勉強にもなるという。
ってなわけで、どのように変化するか画像を用意しましたので見ていきましょう。
レコード盤の種類を選択
こちらはLACQUER(ラッカー)盤。スタジオでカッティングするマスター音源ですね。
LAQUERを元に工場で大量生産するプリント盤。
ターンテーブル選択
アビーロード・スタジオ
DJターンテーブル
レコードタイプや、ターンテーブルを変えただけでもノイズ成分や、音質が変化します。
カートリッジ
MM(Moving Magnet) アビーロード・スタジオで使用されているカートリッジ。
MC(Moving Coil) 最新のハイエンドオーディオのカートリッジ。
DJ(Disc Jockey) DJの多くが使用しているモダンで人気があるカートリッジ。
上部黄色ボタンの右側にあるツマミですが、NOISE、CLACKLE、CLICSで「サーッ」というノイズや、レコード特有の「プチプチ」音などの量を調節していかにもなサウンドに仕上げることができます。
でもって、左下のWOWやFLUTTERで揺らしたり、音程を不安定にして更に追い込むことが可能。
SLOW DOWNはレコードの再生スピードを落として最終的に止める機能です。0.001~30秒の幅で「どのくらい時間をかけて止めるのか」設定します。面白くてついつい遊んでしまいます。
CPU付加
付加はまぁまぁですね。トラックにガンガン挿すプラグインではないと思うのでこんなもんでしょう。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測。
TG12410搭載
アビーロード・スタジオのマスタリングコンソール、通称「ビートルズ・デスク」と呼ばれるTG12410が内蔵。
TG DESKをONにするだけで、倍音が付加され、リミッターの機能も加わります。
音レビュー
前半がDry、後半がエフェクトONです。プリセットの「Mastering-Starting Point」を使用。TGスイッチをONにしました。
柔らかくなりつつも腰の座る感じになりますね。ちょっとヌルっとしつつも、温かみが増す感じ。
わかりやすいプリセットを選んでもこのくらいの変化です。ほんのり味付けですね。
でも質感が気持良く変化するので、クセになりそうな味付けじゃないかなと。
さいごに
ガッツリ音を変えるプラグインではなくて、ほんのり味付け、質感を加えるという使い方になるのかなと。
ちょっと贅沢なプラグインで、どうしても必要か?と言われると、そうでもないかもしれませんが、ハマる人にはハマるのかなと。バスやマスターに挿して使う感じですね。
テープエミュとは一味違うプラグインでした。
ではでは。
WAVES Abbey Road VinylAbbey Road Collectionに収録されています。
WAVES Abbey Road Collection