コーラスプラグインは数あれど、イメージ通りに広がりや厚みを出してくれるものは意外と少ないです。
音が細くなったり、デジタル臭くなったり、元音を損なったりと様々な弊害も。
そんなお悩みを持っている方に一度試して欲しいのがEventideのプラグイン。
ハードウェアとソフトウェアの双方を手掛けている「技術屋」ならではのクオリティは一味違うなと感じる部分が多々あります。
TriseraChorus
EventideのH9プラグインシリーズのコーラスバージョンであるTricerachorus。
BBD(バケツリレー)方式のアナログコーラスを精巧にエミュレートしたプラグインです。
クラシックなストンプボックス「Chorus」と、ラックマウントタイプのTri Chorusを再現した「Chorale」といった、2種類のモードを搭載。
3つのコーラスボイス(センター[DEPTH C]と左右[DEPTH L/R])でモジュレーションの深さを制御可能なので非常に扱いやすく、極めて自然なステレオ感が得られます。
各種コントロールをリボンコントローラーでまとめて動かせるため、時間的変化によるかなりクリエイティブな表現が可能。
音について
音にアナログを感じられる厚み、広がりを出したい場合のファーストチョイスですね。
さすがはEventideという質感で、アナログサウンドでありつつモダンな色なのが良いです。
単純に存在感が出るし、音がググっと良くなるのでなんにでも使いたくなる感じ。多少やり過ぎても違和感少ないです。
ディレイやフランジャーを組み合わせた複雑な効果も得られるため、様々な楽器に応用が可能。
パッドや弦楽器などをはじめ、ギターやベースなどにもハマります。
柔らかすぎず、ソリッド過ぎない感じ。
CPU負荷
負荷は軽めです。
計測環境は次のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
プラグインのコーラスはものによってはデジタル臭がきつく、元音の雰囲気を損なってしまうものもあります。
Eventideはハードウェアの技術が活用されていることもあり、心地よさと狙った効果をイメージ通りに実現してくれるんですよね。
3ボイス形式でコントロールしやすいのも◎です。
DAW付属のコーラスとは一線を画すクオリティ。
ではでは。