え?まだLo-Fi Hip Hop知らないの…?
Lo-Fi Hip Hopは、インターネットを中心に2016年頃から徐々に広がり、現在も世界的に盛り上がりをみせているジャンルなので、詳しくなくとも一度は耳にしたことはあるはずです。
聴き心地が良く、良い意味で邪魔にならないサウンドなので、すっかり生活の一部になっている人もいるのではないでしょうか。
Hip Hopと聞いただけで「独特の世界で難しそう…」という人もいるかもですが、全くそんなことはなく、Lo-Fi Hip Hopは、むしろHip Hop入門にオススメできるジャンルではないかと。
ってなわけで今回は、純粋な音楽としても良し、日常に溶け込む音楽としても良し、そんな優しい雰囲気のLo-Fi Hip Hopを知っていただき、制作に役立つプラグインなどをご紹介していきます。
ブログの最後に、日本のインディーズ音楽レーベルのひとつ、Force Energy Recordsが開催する「Chill Hopのコンピレーション公募」のご案内がありますので、是非最後まで読んでみてください。
Lo-Fi Hip Hop系の音楽
「Lo-Fi Hip Hop」とは文字通りローファイな音質で構成された、ゆったりしたリズムのヒップホップで、俗に言う「チルい」感じです。
アナログレコードの質感や、レコードノイズ、ビットレードを落としたサンプルなどを使用し、温かみがあり、落ち着いた雰囲気のサウンド。
全体の雰囲気はアンビエントな雰囲気があるヒップホップとも言えますね。
よく知らないという人も、映画やCMなどで耳にしたことがあるでしょう。
独特の浮遊感でなんとも安らぐ気持ちになり、何時間でも永遠に聴いていたくなります。
ジブリや80年代のアニメと親和性が非常に高いのも特徴です。
Lo-Fi Hip Hopを聴きながら、友人とチャットをした、夜中に勉強をした(している)という学生さんもいるのではないでしょうか。
BPMは105〜120前後のものが多く、ゆったりしています。
センスが重要なのは言うまでもありませんが、トラック数もそこまで多くないことと、音作りの方向性が分かりやすいため、比較的作りやすい、とっかかりやすいジャンルとも言えるのではないかなとも思います。
というわけで、今回はLo-Fi Hip Hopの曲作りに挑戦したい方のために、オススメのプラグインをまとめてみました。
Initial Auio Analog Pro
レコードの質感をエミュレートし、一気にそれっぽくしてくれるプラグインです。
ピアノや金管楽器など生の楽器に適しており、ハイ成分をバッチリ良い具合に柔らかく汚してくれるので、一気に馴染む質感に昇華します。
WOWやFLUTTERによる、ピッチの揺らぎや、レコードノイズも非常に良い感じ。
Softube TAPE
Analog Proに比べて少々あっさりしていますが、質感が非常に素晴らしいテープエミュです。
マスターに立ち上げて使うと全体をまとめつつ、気持ち良いサウンドにしてくれます。
https://synthsonic.net/archives/softube-tape%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
Lo-Fi Bundle
カセットテープエミュ、リールテープエミュ、ビデオテープエミュのお買い得バンドルです。
それぞれ質感も効果も異なるため、素材に応じて使い分けるとサウンドに深みがでます。
カセットテープ、ビデオテープの質感は時代を象徴する唯一無二のサウンドです。
https://synthsonic.net/archives/baby-audio-super-vhs%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
BeatSkillz SampleX
実際の回路を研究し、A/Dコンバーター、プリアンプ、アナログとデジタルのフィルター、プロセスに至るまで、各ステージを再現し、サンプラーをエミュレートするだけでなく、多くのサンプラーやヴィンテージチップをデザインできるプラグインです。
96kHz〜2kHzのサンプルレートを設定可能なので、かなり幅広い調整ができます。
INPHONIK RX950
AKAI S950のローファイな12bit D/Aをエミュレートしたプラグインです。
モダンなドラム音源やループサンプルに使用することで、ローファイな雰囲気をカンタンに出せてしまう優れもの。
トラックでの音作り用に、マスター段の一員としても活躍します。
https://synthsonic.net/archives/inphonik-rx950%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html
UJAM DOPE 2
Hip Hopのビートメイキングに特化したドラム音源です。
1,180種類のリズミカルなフレーズを含む50種類以上のスタイルから選択し、ビートを手早く構築していくことが可能。
音も完成されているので、即戦力として活躍できます。
DopeSONIX Lo-Fi
様々なビンテージギアにて処理された、12bitサウンドを200種類詰め込んだ即戦力Lo-Fi音源です。
サンプルパック、ループ素材
https://soundcloud.com/loopmasters/keep-calm-lofi
サンプルパックやループ素材を使用すると、もっとカンタンに手早くトラックを作成できます。
誤解を恐れずに言いますが、DAWに並べるだけでもそれっぽくなってしまうので、あとはアイデア次第ということになりますね。もちろんすべてロイヤリティフリーです。
Loopmastersのサンプルはクラウド上で管理され、必要な分だけ使用可能なのが最高です。
さいごに
Lo-Fi Hip Hopは、Hip Hopというジャンルを広く一般化した、と言っても過言ではないでしょう。
勢いは衰えるどころか、益々拡大していきそうなので今後も目が離せませんね。
まずはまったりと24時間ストリーミングライブを行っているYouTubeチャンネルを堪能してみてください。
ではでは。
※2020年10月11日追記
2020/10/12にBeatportにてリリースされるコンピレーションアルバムですが、2020/10/10本日Pre-Orderが開始されました。
Lo-Fi Chillhop Compilationアルバムがついに!
全49曲の大型アルバムです。是非是非チェックを。