エフェクター

Output THERMALレビュー

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高級感のある歪み。

インタラクティブディストーションプラグイン、Thermalのご紹介です。

温かみを加えてサウンドを昇華させる繊細な使い方から、激しい歪みでサウンドを生まれ変わらせるような非常にクリエイティブな使い方が可能な楽しいプラグイン。

さすがはOutputと思えるエフェクターです。

Output THERMAL

最大3つのステージでディストーション/エフェクトの多段処理が可能なプラグイン。

それぞれのステージごとに、ディストーション、およびエフェクトが搭載されています。

デジタルモデリングされたディストーションアルゴリズムは19種類のタイプが選択可能。

エフェクトは9種類から選択可能。

これらを組み合わせて音作りが行えるため、非常に深みがあり、複雑な音づくりが実現します。

ディストーションを使用せずに、エフェクトのみを使用するマルチエフェクターとして活用できますね。

ステージの他のマスター段にもエフェクトが2基搭載されています(使用可能エフェクトは同じく9種類)。

250種類以上のプリセットが用意。動きのあるものから一気に雰囲気の変わるものまで揃っています。

カテゴリごとに分けられていてブラウジングしやすいのは◎。

モジュレーションエンベロープ2基と、XYコントロールで動きのあるサウンドを直感的に生成できます。

例えばゆっくり少しずつ歪みを増していったり、目まぐるしく歪む度合いを変化させるなどのコントロールが直感的に行えるんですよね。

このあたりのコントロールパターンは、プリセットに詰め込まれているため一通り試すと把握できると思います。

音について

Outputらしい”品のある音”で、とても良い質感です。

激しく使用してもちゃんと使える、心地良いサウンドに昇華されるところが非常に良い。

デジタル臭いバシャバシャしたノイジーサウンドになりづらい状態を維持しつつも、原音がどういった音だったか忘れるほどの変貌を見せます。

トラックに温かみを加えたり、味付けを施すことはもちろん、歪みが激しくも気持ちよい音作りを行うことも可能。

物足りないサウンドを音楽的な部分は維持しつつも、激しく動きのある音づくりがイマジネーションを掻き立ててくれます。

CPU負荷

負荷はセッティングによって多少前後します。

上段が負荷の小さいもので、下段は負荷の高いセッティングです。

ガンガン立ち上げていくタイプのディストーションではないですね。

計測環境は次のとおり。

  • Windows 10 64bit(AMD Ryzen 9 3900X 3.8GHz 12コア)
  • メモリ 64GB
  • オーディオインターフェイス:RME UCX

サンプリングレートは44.1kHzです。

さいごに

ガッツリ歪ませてもいい感じになる頼もしいディストーションプラグインです。

モジュレーションエンベロープとXYコントロールを組み合わせた躍動感のあるサウンドが真骨頂だと思うので、まずはプリセットを試すところからでもアイデアが湧くと思います。

ではでは。

Output THERMAL