見た目と音の良さは比例する…かもしれない。
PIE Compressorをレビューします。とにかく見た目が最高な本機ですが、実機は”史上最高のバスコンプ”と謳われただけあって、音も素晴らしいです。
特にロック系にはバッチリはまると思うので興味ある方は是非。
※この記事は2017年5月16日に公開されたものに、加筆修正を加えたものです。
PIE Compressor
1960年代から1970年代のクラシックロック時代から名機として使われ続けている、PYE Compressorのモデリングです。
エンジニアの巨匠エディ・クレイマーが、ジミ・ヘンドリックスのレコーディングで多様したとのこと。
台数があまり生産されたなかったらしく、状態の良い実機はあまり残ってないとのこと。
まず、GUIに惚れますわ。もうこれだけで使いたくなる。縦型ってのがこれまた良い感じ。
見ての通り、操作はいたってシンプルです。細かい設定をするよりも直感でツマミを操作しつつ良い具合のポイントを探ると良いでしょう。
ツマミの数は少なく細かい追い込みはできないものの、シンプルに使えるのでかえってクリエイティブになれる気もします。直感で使えるのが◎。
デモ
BFD3を鳴らしてみました。Dry→Wetです。
立ち上げたデフォの状態でこの音(リセット状態とは違う)です。めっちゃ気持ちいい音になりますよね。抜けが良く爽やかです。
味付けはあっさりめだけど、結構パンチのある感じで存在感出ます。味の濃い塩ラーメンみたいな。ベースとかにもよさそうなので、ロックとかポップとかに合うのではないでしょうか。
バスコンプとしてはもちろん、結構わかりやすく効くのでトラックに挿して積極的な音作りにも活躍しそう。
ド派手にかけることもできますが、通常はデモ音源くらいのかけかたが一番しっくりきました。
さいごに
名機とされているコンプのエミュだけあって完成度は非常に高いです。
負荷が軽いというアドバンテージもメリット。ヴィンテージコンプの音が欲しいって時には、ミックスから気兼ねなく挿せます。
Wavesの中ではあまり目立ってない気がしますが、とてもよいコンプだと思います。
ではでは。
WAVES Kramer PIE Compressorバンドルにも収録されています。
WAVES Tape, Tubes & Transistors