伝説のPC、コモドール64をモデリングしたHyperSynth SIDIZERのご紹介。
コモドール64の音色を収録したサンプルベースのライブラリもありますが、SIDIZERはしっかりシンセサイザー。
ってことで、レビューしていきます。
※この記事は、2017年3月2日に投稿されたものに、加筆修正を加えたものです。
コモドール64とは
コモドール社が1982年に発売した8ビットのパソコン。ちなみに64とはメモリの容量(kB)です。全世界で1700万台を売り上げ、アタリやアップルと競い合ってた名機です。
スペースハリアーやアウトラン、ニンジャウォーリアーズなどの人気タイトルも多数移植されました。
移植度は、今見るとチープな感じがしますが、当時としては頑張ってた方じゃないでしょうか。
コモドール64の音源部は、シンセサイザー顔負けの性能で、ノコギリ波、矩形波、三角波、ノイズを出力する3オシレーター構造。
それぞれに独立したエンベロープも付いており、オシレーターシンク、リングモジュレーターまでも搭載。
更には、ローパス、ハイパス、バンドパスフィルターも搭載しているので、多彩な音作りが可能で、パソコンの音源部というよりはシンセサイザーと言えるレベル。
音のキャラクターは、ゲーム音源とシンセサイザーの中間、何とも良い感じ(語彙)
コモドールの実機を知らなくとも、ゲーム音楽好きはツボる音質なんですね。
音について
そんなコモドールをプラグイン化したSIDIZERは、質感の再現レベルは非常に高いです。
オシレーター、フィルターごとにD/Aタイプ(前期6581・後期8580)の切り替えも行えるんですよね。
ただでさえマニアックな音源なので、こういうこだわりは非常に大切。音もしっかり変わります。
ゲーム機の音をもってして音作りが出来るシンセサイザーという、サンプルベースではかなわないアドバンテージ。
めっちゃ良い感じですね、ほどよく太い音なのに、丸く、耳に優しい音。
プラグインは実機にないリバーブなどが加わってキラキラしてますが、個人的にはエフェクト切った素の音の方が好み。
D/Aの質感がうまく再現されていて、あたたかみもありつつ、存在感があるので、音数が少なくても骨格を形成できそうな感じ。
CPU負荷
ノコギリ波4音鳴らしてみました。
ずっと鳴らした状態
負荷は低いですね。ただ、鍵盤を押す/リリースした瞬間にrealtime peakが上がります。
かといって、使ってて支障はありませんでしたので、複数台同時使用しない限りは特に問題ないかと思います。
計測環境は次のとおり。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
さいごに
ゲーム好きでシンセ好きって人にはオススメ。
ゲーム音過ぎず、シンセ過ぎない絶妙な感じ。良さが分かる人には垂涎ものと思います。
チップチューンでの活躍はもちろん、手軽な操作性のシンセとしても良いですよ。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/omnisphere-2%e3%82%92%e4%b8%80%e7%94%9f%e3%81%8b%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%82%82%e4%bd%bf%e3%81%88%e3%81%aa%e3%81%8f%e3%81%99%e3%82%8b%e6%8b%a1%e5%bc%b5%e9%9f%b3%e8%89%b2%e3%82%aa%e3%82%b9.html
https://synthsonic.net/archives/49257818.html