2019年1月29日~2月8日にかけて「好きなソフトシンセ(プラグイン)ランキング2019」のアンケートを実施致しました。ご協力頂いたDTMer各位におかれましては心より感謝申し上げます。
今回は最大1人3票を投じていただきましたところ、総計1721票が集まり、かなり精度の高い “ガチ” のランキングになったのではないかなと。
是非是非シンセサイザーご購入の参考にして頂ければ幸いです。
この記事ではTOP10を発表させて頂き、続く記事にて圏外編として11位以降20位までをご紹介と致します。
過去のシンセサイザーランキングはこちら
もう通算3回目のランキングになります。回を重ねるごとにサンプル数も増えており精度も高まっております。投票・拡散等いただいた皆様に感謝です。
是非是非過去のランキングとも比較しつつお楽しみいただければと思います。
好きなシンセサイザー(プラグイン)ランキング2017【SynthSonic調べ】
1位 Xfer Serum 187票(前回2位)
栄えある第1位はXfer Serum。前回は2位でしたがデッドヒートの末にトップの座を射止めました。
いやー強い、強いです。巷の人気のまんまで面白みはないかもですが、ウェーブテーブル人気の火付け役にもなったシンセです。まさしく現代のスタンダード。
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ちなみにSerumはセールをやりません。今後はどうなるかわかりませんが、恐らくやらないかと思います。なので欲しい時が買い時です。いつ買うか?今でs(ry
2位 Native Instruments Massive 186票(前回1位)
前回王者のMassiveは、2位に陥落とはなったものの、なんと1票差です。
さすがはプラグイン界のスタンダードシンセサイザー。以前として存在感が強いのなんの。
Massive Xは発売が延期となってしまいましたが、初代Massiveとは共存とのことですからお持ちでない方は是非一度試されてはいかがでしょうか。
Native Instruments KOMPLETE 123位 Reveal Sound Spire 122票(前回5位)
前回5位だったSpireが大躍進です。見事3位、表彰台に食い込んできました。
音の作りやすさ、分かりやすさ、頻繁なセールがユーザーを増やしたかなというふうに分析しています。
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同じ価格でプリセットパックバンドルがありますのでこちらの方がオススメ
4位 Lennar Digital Sylenth1 118票(前回3位)
遂にSpireに抜かれてしまいましたが4票差ですからまだまだ人気が衰えないロングセラーシンセですね。
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年に1~2回くらいセールをやりますからその時でも良いかもしれませんが、25%OFFくらいしかやらないので、いつ買っても良いのかなと思います。
Lennar Digital Sylenth1
5位 Spectrasonics Omnisphere2 117票(前回4位)
使いこなすのに一生かかるという12,000以上のプリセットを内包しつつも、まだまだ進化が止まらない名実ともにモンスターシンセです。
Spectrasonics Omnisphere 人気の理由まとめ
スタンダードなシンセサイザーとしての使い方はもちろん、聴いたことないような民族楽器や、燃えて朽ちるピアノなどある意味最強なシンセサイザーです。こんなシンセは他にはありませんね。
上位に入る常連シンセですが、不動の地位を築いています。
一見高いように感じますが、コスパはめちゃくちゃ良いので買って損はしません。
6位 reFX Nexus2 106票(前回6位)
こちらも100票以上を獲得したロングセラーシンセです。
他のシンセに比べてエディットはそこまでできませんが、プリセットが完成されていることと、エキスパンションの充実が素晴らしく、素早くクオリティの高い楽曲を作ることに最短距離をとれるシンセ。
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7位 Vengeance Avenger 68票(前回8位)
ここからはグンと票が落ちます。こちらも人気のシンセサイザーAvenger。前回よりランクをひとつあげてきました。
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音の解像度、音色の太さを両立させた高い能力を有したシンセサイザーです。ちょっと負荷が高いのがネックでしょうか。エキスパンションもさすがのVengeanceで、ハズレなし。非力な環境でなければ是非使って欲しいシンセです。
8位 SynthMaster 2 58票(前回7位)
Avengerに抜かれましたが、こちらも根強い人気のSynthMaster。
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頻繁にセールをやっていることと、リーズナブルな価格設定も人気の秘訣。昨年末にリリースが予定されていた、3.0の発売が延期となってしまったのが残念。
SynthMasterというだけあって、できないことはない程多機能です。音は密度が高く、存在感があります。
デメリットとしてはちょっとわかりづらい部分ですね。3.0は別物になりそうな気も。ハイファイなEDM音色よりも、ヴィンテージなアナログシンセの音向きです。
9位 UVI Falcon 42票
ハイブリッドシンセサイザーFalconがランクイン。前回も9位だったので変わらずです。
シンセサイザーとしての機能も果てしなく多いです。さらに、UVI製のインストゥルメントを使用するプラットフォームとしても活躍します。シンセからオケ音源まで全てを取り込み、高次元の音作りが可能。
搭載エフェクターも秀逸なものばかりで、個別で製品化されており、それぞれが人気を博しています。
ちょっと高いような気もしますが、公式サイトで使用できる$100バウチャーもついてくるので結構お買い得。好きなインストゥルメントを拡充できるのが嬉しい。
Omnisphereと同様に使いこなすのに一生かかるほどのシンセです。
10位 SynthMaster One 39票(前回11位)
前回はTOP10圏外だったSynthMaster Oneが見事ランクイン。
「SynthMaster One」はSynthMaster2の廉価版ではなく別物である
SynthMaster Oneは初心者にもオススメできるシンセサイザーだ
使いやすさとリーズナブルな価格が地道にファンを増やしたのではないかなと。兄貴分のSynthMasterよりもとっつきやすいのも良いですよね。音はOneの方がブライトでソリッドです。
さいごに
SynthMaster Oneが新たにTOP10入りした以外は順位が入れ替わっただけで、やはり定番は強いです。
Massive、Sylenth1といった長年スタンダードシンセサイザーのトップ2に、SerumやSpiraなどが入り混じって新たなトップ集団が形成された印象です。
そしてラオウが如く鎮座するOmnisphere、安定のNexus2とこの神7ならぬ、トップ6の牙城はなかなか崩れないのかなと。
メインで使えるシンセサイザーが欲しい、とご検討中の方は、Serum、Massiveをまず買っておけば間違いないですね。ウェーブテーブルとヴァーチャルアナログで使い分けもできます。
それでは次回、11位以降を発表します。