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先日のAmazonプライムセールでの戦利品、ECLIPSE TD-M1のレビューです。

twitter上で交流のあるDTMerさんも、お買い上げになられた方がチラホラおられましたね。「黒が良かったのに売り切れてた」という声が多く聞かれましたが、黒はセール開始数秒で売り切れてました。

「原音に忠実な音とは」というコンセプトで作られたタイムドメインスピーカー、音にうるさい我々DTMerは、一度試してみたい!というのが本音ではないでしょうか。

でも、異端だし、高い・・・という方も多いかと思われるので、興味がある方は是非参考にしてみてください。難しいことはリンク先を読んで頂くとして、直感的な感想を書いていきます。

欲しくなっても知らんど!!


TD-M1とは
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TD-M1とは、タイムドメイン理論にて設計されたスピーカーです。定価はペアで135,000円(税込)。

タイムドメインとは、従来のスピーカーの理論を改め全く新しい方法で原音を100%忠実に再現することを目的とした理論です。

「距離が離れても波形が崩れない」「作られた音ではないので会話の邪魔にならない」などの特徴があるようです。

詳しくは以下のリンクを参照してください。

Hi-Fiスピーカー | ECLIPSE Home Audio SystemsHi-Fiスピーカー | ECLIPSE Home Audio Systems

リンク先にもあるのですが、DTMerの興味をそそるであろう、サウンドエンジニアの巨匠もご愛用です。

あとはこちら。タイムドメイン理論を提唱した由井啓之さんのインタビュー。
ビル・ゲイツを驚愕させた由井啓之のスピーカー作り

音について
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TD-M1がこっちを見ている・・・!って言いたくなるくらい見られてる感ありますね。

そんなタイムドメインですが、巷では概ね評判は良いですが、異端扱いされている記事もあったり、賛否両論です。wikipediaでも疑問点・難点が羅列されています。

ってなわけで、ここではフラットな意見が大事でありましょう。せっかく人柱になっているわけですから、一般DTMerの観点から率直な感想を書いてみたいと思います。

とは言っても、ウチの環境ではTD-M1が一番高価なスピーカーなのでどうしたって良い評価になってしまうかもしれませんが・・・。

トップの画像よろしく、マイスタジオモニター環境を晒しておきます。

YAMAHA HS5 YAMAHA HS10W (2.1ch)
BOSE Computer Music Monitor

この環境にTD-M1な仲間入り。ちなみに全てのモニターはMackie BigKnobで接続。TD-M1はAUX(ステレオミニプラグにてアナログ)入力してます。

楽曲を聴いた印象
・バランスよく聴こえる。楽器のそれぞれのキャラがわかる 
・シンバルのテールまでしっかり聴こえる 。切れ際までキレイに表現される
・音数が増えて混み合ってきても息苦しくないというか滲まない
・非常にドライな音 
・ロー(低音)が足りない 
・ベースラインが正確に聴き取れる
・定位がクッキリわかる
・解像度が高く、粒立ちが良い。シンセパッドなど広がる音に感動

シンセやドラム音源など、単音で聴いた印象
・音が早い。レイテンシーが短くなったかと感じるほど 
・スネアなど、アタック成分がハッキリわかる
・他のスピーカーと比べて音の印象がかなり異なる 
・コンプやEQをかけた時の変化がわかりやすい
・リバーブもわかりやすい 

ってな感じです。

普段はウーファーで補強した環境で聴いているので、比較すると低音が足りない感は否めないですね。ただし、中高音域は全く太刀打ちできないほどTD-M1の勝利です。粒立ちが違いますね。

HS5もドライなスピーカーなのですが、TD-M1は更にドライに感じます。この部分は好みが分かれるところではないでしょうか。人によっては全然良い音じゃない!となるかもです。

【2017年7月29日追記】
USB入力との音質を比較したところ全然違ったので追記です。USBの方がクリアでダイナミクスが感じられます。低音も良く出てます。あと中域が更にスッキリ。

ってなわけで、USBとの差があるのはケーブルのせいだ!ってことにしました。試したらまたレビューしたいと思います。

【2017年8月2日追記】
MOGAMI2549に変更して、BigKnobの設定を見直したところ中域のスッキリ感と、音のクッキリ感が増しました。

ただ言えるのは、USB接続と同じにはならないということ。現状でもUSBとは音の質感が異なります。比較すると次のような感じです。言うまでもないですが、アナログの方はオーディオインターフェイスや、ケーブル、モニターセレクターも込みの比較とお考えください。

 USBは、ダイナミクスがあって一音一音が分離してハッキリ聴こえるものの、上手に混ざって聴こえるので、極端な言い方をすると、ヘタなミックスでも非常に上手く聴かせてくれる。聴いてて気持ちが良いので、リスニング向きの音なのかなとも感じます。

 一方で、アナログ接続はUSBと比べ、低音がスッキリしているというか、足りない印象です。ですが、その分他の帯域の明確感がハンパないです。なのでこの感覚というか、正しいかどうかはわかならいのですが、アナログ接続の方がリスニング向きではなくミックス向き?という印象です。今のところはw

というわけで、ケーブルを変えて設定を見直す前は「USBの方が音が良い」だったんですが、「USBとアナログでは音が違う」という結果になりました。「どちらが良い」というものではなくなった感じです。なので他デバイスの個性も反映されているのだろうな、という認識で今のところはいきますw

今後使っていくうちに変化があるかもわかりませんが、今のところはそんな感じですね。しばらくこれで使っていきたいと思います。

USBとアナログ接続について

メーカー(富士通テン)に質問を投げましたので書いておきます。TD-M1モニター環境のキャリブレーションの参考になれば。

TD-M1のアナログ入力(AUX入力)の最大入力レベルは1Vrmsとなっておりますので、
これを超えると歪が発生いたします。また、逆に小さすぎるとSN比が悪化します。

そのため、1Vrmsより若干小さいレベル(0.9V~1V未満)でお使いいただくことをお勧めいたします。

なお、アナログ接続の入力レベルをご確認いただきましても改善しない場合は、AirPlay/USB入力はデジタル伝送のため劣化がなく、アナログAUX入力と比較して音質に優れておりますので、この仕様による可能性がございます。
 
AUXで使用している環境の方は、入力レベルを最適化することができますので参考にしてください。っしかし、USBの方が音質で優れているのは間違いないようです。

さいごに
いかがでしょうか。個人的にはとても気に入りました。見た目の質感もなかなかで、ズッシリ重い。

モニタースピーカーとしては、前述したようにローがちょっと足りないので、TD-M1だけで使用するというより、他のスピーカーと組み合わせる使い方が良いんじゃないかなと感じます。正直、HS5の欠点も見えてきてしまったりする副産物?弊害?もありましたw

あとはミックスやマスタリングで使用してみてどうか、ってところですね。そのあたりはまた後日レビューしたいと思います。

明らかに他のスピーカーと異なる音、世界観を持っているので比較しつつも追求していきたいと思います。

ちなみに、定価は135,000円ですが、海外版は半額くらいで買えます。ずっと買えるのか、そのうち買えなくなるのかはわかりませんが、今ならポイントもガッツリついてきます。

タイムドメイン、一度試されてはどうでしょうか。結構高い買物なので、この記事が背中を押せる記事になれば嬉しいです(オイデ・・・オイデ・・・

ではでは。



白もあります。

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