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音作りしたくなるシンセサイザー Reveal Sound Spireレビュー

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シンセサイザーの音作りを学びたいけれど、どこから手を付けたら良いか分からない…という人も多いのではないでしょうか。

シンセサイザーの音作りを習得する最短ルートは「同じシンセを使い倒す」ことと思ってます。

構造上似たような部分が多いため、徹底してひとつのシンセを理解すると、他でも応用が効くんですよね。

各パラメーターの呼称は多少違えど、大した差ではありません。

【DTM考察】シンセの知識が深まればシンセがもっと面白くなるって話手持ちのシンセやエフェクターに「惚れ直した」事はありますか? 最初に触った時には魅力に気付かず、数年後に「え、こんなに良かったっけ?」...

ここで重要になってくるのが、学ぶ上での機材選び。

構造がベーシックなもので、分かりやすく操作しやすいインターフェイスのものをチョイスすることで、習得が早くなります。

そこで、候補のひとつに入れてほしいのが今回紹介する、ヴァーチャルアナログシンセサイザーSpire。

ファーストシンセとしてもオススメだし、シンセマニアにも納得の出音の良さです。

Reveal Sound SPIRE

※この記事は2019年11月25日に投稿されたものに、加筆修正したものです。

Spireは音作りしたくなるシンセサイザー

音が良いのはもちろん、操作性が良く、音作りしやすいため、とにかく分かりやすいのが特徴です。

公式サイトにて名だたるミュージシャンの数名もコメントしているように、インターフェイスはシンプルで直感的、そして簡単です。

GUIにも流れが記されているとおり、基本的な音作りは大きく分けて3つの手順を進めていけばある程度完成するので、あとはLFOなどの調整をしていくだけ。

この流れでいくつか音作りをしてみると、すぐに使いこなせるようになるはず。

シンセに慣れている人であれば30分も触れば使いこなせるようになるでしょう。

ワンクリックでイニシャライズできる

音作りに行き詰まった時は、まるでファミコンのリセットボタンのを押すかの如く、イニシャライズできるのが非常に快適。

シンセによってはイニシャライズするまでの階層が深く、2~3クリックしないといけなかったりするんですよね。

手順を少なくすることが快適な音作りにつながっていくのでこれは重要ポイントです。

「むき出しだったら誤って触れてしまうんじゃ…?」という方、ご安心ください。

コピー&ペーストが使いやすい

spire9

音作りをしていると、必ずといっていいほど設定をコピペしたい場面があります。

そんな時は「コピー&ペースト」ボタンひとつでサクッと完了。

例えば、OSC1で設定したエンベロープや、その他のパラメーターを、OSC2にワンクリックで反映できるんですよね。

こういった痒い所に手が届く仕様は本当にありがたい。

手数少なく思い通りに操作できることは非常に重要で、結果的にクリエイティブになれるのです。

即戦力の使いやすいプリセット。拡張も強力

ファクトリープリセットは900種類以上用意されてます。

ここ最近リリースされているシンセだと、1,000種類前後のプリセット数は珍しくありませんが、Spireの場合は汎用性が高く使える音が非常に多い印象。

傾向は全体的にEDM系ではあるものの、奇をてらった感の音色が割と少なめなのが嬉しい。

作りこまれた質の高い音色で、カッコイイ音が多い。イマジネーションが掻き立てられます。

V1.5では、プリセットマネージャーが強化されかなり洗練されました。

https://synthsonic.net/archives/spire%e3%81%8cv1-5%e3%81%ab%e3%82%a2%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%87%e3%83%bc%e3%83%88%e3%80%82%e3%83%97%e3%83%aa%e3%82%bb%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%81%8c.html

拡張プリセットはEDM系が豊富

公式でプリセット拡張パックが$9.55~販売されてます。

SPIREは100%バーチャルアナログシンセなので、拡張音色で音作りの構造を学んだり、拡張音色にさらなる音作りを加えられるも良いですね。

音の傾向について

シンセのキャラクターは、モダンでソリッドなEDM系か、温かみのあるアナログシンセ系に大別されることが多いのですが、SpireはEDM寄りながらも汎用性のある質感で、オールマイティ。

それでも得意とするのはEDM系の音だと思いますが、適度に柔らかさもあり、ちょっと丸っこい感じの音。

ポップスや、ゲーム音楽などにもなじむスタンダードなシンセ音色が得意です。

Sylenth1とMassiveの中間のようなキャラですかね。

アナログサウンドも、デジタルサウンドもハイクオリティで鳴らしてくれるので、それほど拘らなければこれ1台で全部まかなえるほど、バランスが良く音作りの幅は広いと感じます。

CPU負荷について

負荷はそれほどではないですね。全く無視はできませんが、一応、軽い部類。

動作も安定しており、キビキビしてるのも安心感あります。

計測環境です。

  • OS・・・windows10 64bit    
  • CPU ・・・Intel Corei7 3.2G    
  • メモリ・・・32GB   
  • DAW・・・Studio One 3
  • Audio I/O・・・Solid State Logic SSL 2
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

https://synthsonic.net/archives/%e3%82%bd%e3%83%95%e3%83%88%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%aecpu%e8%b2%a0%e8%8d%b7%e3%82%92%e6%af%94%e8%bc%83%e3%81%97%e3%81%a6.html

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スキンは5種類

 

Skinは5種類から選択できます。

Skinを変えると音が変わったように聴こえてしまうので気分は大切。

Spireにできないこと、劣る部分

spire10

負の部分にも注目してみたいと思います。

  • Serumなどに代表される、wavファイルなどをウェーブテーブルとして取り込めない
  • Massiveほどの音の作り込みはできない
  • Sylenth1よりも負荷が高い
  • プリセットのバリエーションはSylenth1やMassiveに劣る

ウェーブテーブルが使用出来ないことと、Sylenth1よりは重いので悪く言えば中途半端と思われるかもしれませんが、ウィークポイントを補って余りあるほどの操作性と、シンセサイザーとしての基本的な素性の良さがウリ。

シンプルだけでなく、ウェーブテーブルを使わなくともシンセサイズ自体のポテンシャルは相当高く、シンセ好きのベテランでもその気になれば手ごたえを感じられる深い音作りは可能。

なにしろバランスが良さが高次元なのです。

さいごに

少々価格が高いのが難点ですが、操作がシンプルなのでシンセ初心者の方にもオススメ。

音作りを学んでみたい、イメージする音をカタチにしたい方であれば、楽しくなること間違いなし。

バランスの良い道具は心地が良い、そんなことを再認識させてくれるシンセです。

ではでは。

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