ベストセラーには理由がある。
ドラム音源を導入する際に候補に上がるであろう、いや、絶対候補に入れて頂きたいのが、大人気ドラム音源Addictive Drums 2。
個人的にも初代の頃から愛用しており、アコースティックドラムのトラックには、デフォで立ち上げるほど愛用しています。
既に導入した方、または購入を検討したことがある方はご存知かもしれませんが、Addictive Drums 2のラインナップって「どれ買ったら良いの?」ってくらい豊富なんですよね。
そんなわけで、初心者の方にもしっかり伝わるように「どうやって導入すれば良いのか?」「そもそも、なんでAddictive Drums 2って人気なの?」「オススメのCollectionは?」について書いていきますので、最後までお付き合いください!
Addictive Drums 2の導入について
Addictive Drums 2を導入する場合、大きく2つの選択肢があります。
- ジャンル別の10種類のCollectionから選択する
- Custom Collectionで、全てを自由にカスタマイズする
いずれを選択しても、Addictive Drums 2の音源本体は付属するので、目的や好みに応じて導入し、他ジャンルは追々ドラムキット音色であるADPakや任意のAD2 Collectionで拡張することが可能なんですよね。
明確に欲しい音色がある!という方は、Custom Collectionにて緻密なチョイスをして良いと思いますが、あまりに自由度が高くても選びきれないという方もいるでしょうし、Collectionから選ぶとしても「10種類からどれを選べば良いのかわからない」という方もいるのではないでしょうか?
というわけで、今回は10種類の中からオススメのCollectionを抜粋してご紹介していくのですが、「そもそもAddictive Drumがどんなのかわかってないんですけど…」という方のために、人気の秘密をご説明していきます。
Addictive Drums 2とは
Addictive Drums 2は、音楽大国スウェーデンに拠点を置く、XLN Audio社の顔とも言える大人気のドラム音源。
ドラム音源市場においても、その高品質かつ即戦力のサウンドが評価され、長期に渡ってかなり高い人気を誇っており、著名なプロミュージシャンからアマチュアの音楽家まで幅広く愛用されています。
即戦力で使用可能な“完成されたサウンド”と“環境を選ばない軽快な動作”が特徴で、市販曲にも採用された実績も多数あり、ドラム音源としての品質はお墨付きと言えるでしょう。
ただ、あまりに特徴的なサウンドと、多方で使用されたために「個性が表現できないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、そういった心配はご無用です。
エフェクトを切ることでリアルな生の音に
Addictive Drums 2には、ドラム加工には無くてはならないエフェクター各種が搭載されており、プラグイン単体で全ての処理が完結させることが可能です。
そんなXLN Audio謹製のエフェクト群とリアルなサンプルを組み合わせることにより、デフォルトで鳴らすだけでも成立するクオリティのサウンドを実現しているため、調整をすることなく、ドラムトラックが完成してしまうこともしばしば。
この馴染みの良さ、中毒性の高いサウンドの秘密は、Addictive Drums 2のエフェクトにあります。
内蔵エフェクトで磨き上げられたサウンドこそが、Addictive Drums 2のサウンド個性の大きな要素であるのですが、あえてこれを無くすことで「ナチュラルなサウンド」としても使用可能となるわけです。
Tom-H@ckさん(@TomOshima_TH)の動画で詳しく語られています。
よって「AD2を使いたいけど、生音っぽくないのでは…?」と思っている方は、エフェクトをオフにしてドライな状態で使用する、または手持ちの外部エフェクターで処理してみてください。
全てをオフにせずとも、コンプレッサーだけでもかなり違いを感じられるので、既にAddictive Drumsを所有している方も是非お試しを。
完全に別のドラムサウンドに生まれ変わるはず。
圧倒的な軽さ
その他にも他社製ドラム音源と比較して、大きな特徴、アドバンテージと言えるのが「負荷・動作の軽さ」です。
DAW内で使用するソフトウェアは軽さが正義。
制作が佳境になれば、プラグインの負荷がチリツモでCPUに負担をかけてくることの緊張感(頼むぞ、落ちるな、落ちるなよ!)は誰しもが経験しているかと…w
また、いくら音が良くても立ち上がりがモタモタしていると、制作意欲にも影響が出ることは必至。
軽快に音色を呼び出してくれる、安定して動作してくれることは、クリエイティブにも直結するわけです。
また、グラフィカルでかっこいいGUIと、視認性・操作性の良さが両立しているのも嬉しいところ。
わかりやすく直感的であることはとても重要であり、それを高いレベルで実現し、ユーザーに心地よい体験を提供している製品は意外と少ないもの。
細部に至るまで作り込まれたトータルバランスの良さが、素早い音作りに大きく貢献しています。
Addictive Drums 2 Collectionシリーズとは?
Addictive Drums 2 Collectionシリーズは、予めXLN Audioが各音楽スタイルにマッチするようにキュレーションしたタイトルとなっているため、ユーザーにとっては望みの音色をより選びやすい形態となっています。
各コレクションの内容です。
- ADエンジン
- ドラムキット音源「ADpak」2種類
- MIDIフレーズ集「MIDIpak」2種類
既にAddictive Drums 2を使っているユーザーに対しても、音源拡張の用途として活用することも可能です。
厳選されたADpakとMIDIpakが2つずつ予め付属しているため、ADpak単体で拡張していくよりもボリュームディスカウントとしておトクな価格設定となっていることもポイント。
これからドラム音源の導入を検討している方はもちろん、すでにAddictive Drums 2シリーズを持っている方にとっても活用できる、現在リリース中の各コレクションシリーズのオススメタイトルを紹介します。
Addictive Drums 2 : Rock Collection
アメリカンロックの標準ドラムキットFAIRFAXを擁するRock Collectionは、汎用性の高いスタンダードなサウンドです。
ジャンルを問わず馴染む音色なので、どのコレクションを選ぶか悩んでいるのなら、とりあえずRock Collectionから始めるのはいかがでしょうか。
AD2リリース時から、
Addictive Drums 2 : Studio Collection
「これぞAD2!」と言える、ザ・AddictiveサウンドがStudio Collectionに収録。
Studio Collectionに収録されるStudio Rock / Studio Pop ADpakはver.1時代のAddictive Drums標準キットとしても知られており、
ボカロ曲、大ヒットアニメソング、ゲーム音楽等々、
Addictive Drums 2 : Soul & R&B Collection
Anderson Paak(Silk Sonic)やDaftPunk好きならノーブレでオススメなのがsoul & R&B Collectionです。
なかでもVintage Dryのスネアは「こういう音が欲しかった!」と思えるほど気持ち良いドライ感タップリのサウンド。
AORな雰囲気にもマッチしますし、ローファイな楽曲にも馴染みは抜群です。
Addictive Drums 2 : Breaks & Beats Collection
シモンズ、DMX、Linndrum、808 & 909らのサンプルを収録し、
ドラムマシン以外にもPearl Referenceキットを用いてタイトで抜けるチューニングの
Addictive Drums 2 : Metal Collection
ADpak METALは、大ヒット・メタルプロデューサーのRoss Robinson監修のもとLAで収録されたまさしく本物のメタルサウンド。
他のキットにはない独自のチューニングとレイヤーサウンドで本物志向のメタル・ドラム音源に仕上がっています。
アーチ・エネミーのドラマーとしても知られるダニエル・アーランドソンが実際に演奏した貴重なドラムデータ「MIDIpak Diabolic」を付属しており、本物のメタルサウンドをすぐにプレイできます。
さいごに
クオリティと使いやすさをハイレベルでクリアした、自信を持ってオススメできるドラム音源です。
ドラムキットとMIDIパックがジャンルごとにキュレーションされているので、目的に応じたCollectionを手に入れることで、素早くイメージを形にする大きな原動力になるでしょう。
状況に応じて、例えば「EDM楽曲のスネアやハイハットだけAD2」を使用する、といった使い方も贅沢ではありますが、効果的です。
サンプルだけのドラムトラックとは雰囲気が変わるので是非試してみてください。
ではでは。
現在、Addictive Drumsシリーズをはじめ、ビートメイクに革新をもたらす「XO」や、世界的に著名なプロデューサーも愛用している「RC-20」などが対象となる日本限定セールが開催中です。
是非是非チェックを。