音源

Image-Line SAKURA レビュー

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独特の質感が決め手。

物理モデリング音源、SAKURAは、弦楽器をはじめ様々な音色をリアルタイムに生成するプラグインです。

物理モデリングと聞くと、どうしても”難しい”というイメージが先行してします方も多いかもしれません。

確かに自由自在の音作りを行うには修練を要しますが、プリセットがふんだんに用意されていてるので、まずは鳴らすところからのスタートでも大丈夫な音源です。

Image-Line SAKURA

ギター、ハープ、琴、ヴァイオリン、ベースなど様々な弦楽器を主にモデリングするユニークなプラグインです。

SAKURAというネーミングの通り、花見に合いそうな音色も満載。

弦楽器のみならず、ピアノやフルート、パッド、パーカッション(ティンパニなど)のプリセットも用意されており、幅広い音作りの可能性を感じますね。

SAKURAのサウンドは、5段階の”HANAMI”プロセスによって作られます。

  • Contakt:弦との機械的な接触であるインパルスを発生させ、プラック、ピック、スクレイプ、ハンマー、タップ、または小さな指をシミュレートします。
  • Vibration:サクラの二重弦モデルでは、ダンピング、テンション、位置、弦の特性など、様々なパラメータを操作者がコントロールできます。
  • String interaction:二本の弦をミックスしたり、パンしたり、包み込んだりして、相互作用をシミュレートします。
  • Resonance:弦振動は、8つのレゾネーター「ボディ・シミュレーター」と相互作用し、楽器のサイズ、材質、形状を作成します。
  • Acoustics:仮想音響空間は、コーラス、ディレイ、残響効果でシミュレートされます。

音について

モデリング音源らしい、有機的であり、特徴的なサウンドです。

各楽器をエミュレートした音色は”超リアルか”、と言われるとそんなことはなく、中には音色名を言われて初めて「あーなるほど」と分かるものも。

あくまでSAKURAに求めるものは、現実に無い楽器の音をエミュレートすることであり、サンプリングでは得られないサウンドや質感なんですよね。

音色だけでオリジナリティが出せるのは非常にクリエイティブであり、楽しいもの。

モデリング音源は非常に奥深いため、イメージする音を作るのではなく、まずは、音源自体からインスピレーションを得るアプローチが正しいのかなと感じます。

アコギ系やヴァイオリン、スラップベースなどリアルではないが、モデリングならではの味がある質感で大変良いです。

個人的にプリセットで最も気に入っているのは、フィジカルアナログモデリングのシンセベース。粘りがあり、粒立ちが素晴らしい。

予想がつかない激しく動きのある音色も得意なので、効果音作成にも役立つかもしれません。

ゼロからの音づくりは、慣れるまで時間を要しますが、追い込むだけの価値はある音源です。

まずはプリセットを研究するところから始めると良いでしょう。

CPU負荷

負荷は設定にもよりますが、概ねこれくらいのものが多いです。

ちなみにダウンロードサイズは40MBほど(Windows)。軽いのもそうですが、モデリング音源ならではの省スペースなのもポイント。

計測環境は次のとおり。

  • OS ・・・Windows10 64bit
  • CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
  • DAW・・・Cubase Pro 10.5
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

さいごに

個性的ですが、品のある柔らかな音質でノイジーさは少なめ。

サンプルベースの音源では決して得られない質感で、人と違う存在感のあるサウンドが欲しい方は是非試してみて欲しいです。

ではでは。

Image-Line SAKURA