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もう全部URでいいじゃん!
UR-Cシリーズに搭載されるDSPエフェクトをコントロールする、dspMixFx UR-CがV3.0にアップデートされ、主にストリーミングに特化した機能が大きく拡張されました。
今まではどちらかというと、URシリーズは音楽制作向けで、配信はAGシリーズというイメージでしたが、「人によってはURの方が配信に向いているのでは…?」と思えるほど、今回のdspMixFx UR-CのV3.0アップデートはかなりのインパクト。
PCとUR-Cシリーズのオーディオインターフェイスと、マイクがあればすぐにでも本格的な配信が始められるレベルに昇華しています。
ヤマハミュージックジャパン様より、UR22Cをお借りしたので、レビューしていきたいと思います。
関連記事:定番オーディオインターフェイスにアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」コラボモデル発売!Steinberg「UR22C Bocchi Edition」リリース!
UR22C
UR22Cは、UR22mkIIの新しいバージョンで、新開発のDSPであるカスタムチップ「SSP3」を搭載したモデル。
dspMixFxテクノロジーを使用し、DSPエフェクト処理で高品質なレコーディングができるよう進化しています。
最大サンプリングレートは、32bit/192kHzに対応したAD/DAコンバーターを搭載し、音質面にも磨きがかかっているのも見逃せないポイント。
さらに、USB Type-Cコネクタを搭載するiPad Proでは、USB Type-Cを使ったバスパワー駆動も可能となっており、モバイル環境にも対応した頼もしいモデルとなっています。
UR-C V3.0 アップデート
上記の、内蔵DSPを使用した「dspMixFx UR-C」がバージョン3.0となりパワーアップ。
ストリーミング関連の新機能を中心に、UR-C の機能と使い勝手を飛躍的に向上させる無償アップデートです。
- マルチストリームオーディオドライバー
- ストリーミングミックス
- DSP エフェクト
・Ducker
・Compressor
・Gate
・Multi-Band-Compressor
・Voice Changer
・Delay - dspMixFx UR-C の GUI 改良
配信に必要なエフェクトが用意
配信をよりクオリティの高いものにするために、必要なエフェクトが追加されています。
- Ducker・・・他の音が鳴っている時に音量を下げる(サイドチェイン)
- Gate・・・指定したスレッショルド以下の音をミュート、低減
- Multi-Band-Compressor・・・帯域別にコンプをかけてバランスをとる
もうほんと、これだけで良いのではw
その他にも、単体のコンプレッサーや、空間系エフェクトとして新搭載のディレイなども用意。
ボイスチェンジャーPITCH FIXがすごい
配信を行う上で欠かせないアイテムであろう、ボイスチェンジャーも新搭載。特にVTuberには重要となるのではないでしょうか、
今回新搭載された、PITCH FIXはボイスチェンジャー単体、いやそれ以上の機能を備えた優れものです。
ピッチ、フォルマントの調整はもちろん、ヴォコーダー機能までも搭載する多機能ぶり。さらにその質感が極めて自然で使いやすいのが大きな特徴です。”なんちゃって”で付いたオマケレベルではありません。
しかもレイテンシーも極めて少ないので、モニタリングもしやすく非常に扱いやすいです。
ちなみにPITCH FIXはストリーミング以外でも使用可能なので、楽曲制作にも使い所が多いのではないでしょうか。
Basic FX Suite
その他にも、インプットチャンネルにインサート可能なCHANNEL STRIPや、ギターやシンセサイザーなどの掛け録りに便利なギターアンプシミュレータープラグインも用意されていまます。
iOS機器とのコンビネーションも可能
dspMixFxはWindows/macの他にiOSバージョンもあります。さらにUR44Cと816Cの場合はWi-Fi経由でiOS機器からリモート制御もできるようです。
iPadやiPhoneからdspMixFxがコントロールすることも可能です。有線/wifiでの接続が選択できるのも良いですね。
複数のエフェクトを同時使用する場合
UR-Cシリーズは、DSPプラグインの同時最大使用数に制限があります。
ざっくり次のような感じです。
- Ch.Strip 1チャンネルにつき×1まで
- Pitch FX×1まで
- Ducker×2まで
例えばVOICE、MUSIC、DAWのすべてにDuckerを使用したくても制限がかかるといった感じです。
全体の使用量というよりは、最大同時使用可能な数がプラグインごとに決まっているようなので、他のエフェクトをすべてOFFにしても、Duckerを3つ同時に使用することはできません。
ソフトウェアで行うUR-C、ハードウェア操作はAGシリーズ
配信用のオーディオインターフェイスと言えば、AGシリーズという方も多いですよね。
今回UR-Cがバージョンアップして、配信面がかなり強化されましたが、それはソフトウェア上でのアップデートなので、スライダーを操作する、ハードウェアのボタンを直接ON/OFFするなど、より直感的なフィジカルコントロール、デバイスを見るだけで状態を確認する直感性などを求める場合は、AGシリーズにアドバンテージがあります。
同じようなことが出来るようになってきた両機ではありますが、より音楽制作に特化したUR-Cシリーズ、より配信に特化したAGシリーズ、という感じで目的に応じて導入するとよりマッチングの高い制作環境が構築できそう。
とはいえ、今回のUR-C V3.0は最新のソフトウェアということもあって、痒い所に手が届く使用かつ高機能となっているため、インパクトは大きいです。
すでにUR-Cシリーズユーザーであれば、これだけの機能が無償でソフトウェア操作で配信面が強化されたわけですから、嬉しい話に変わりはないですね。
参考記事:配信機器のスタンダードAG03をはじめとするYAMAHA AGシリーズ開発ストーリー【第一弾】
参考記事:配信機器のスタンダードAG03をはじめとするYAMAHA AGシリーズ開発ストーリー【第二弾】
その他付属ソフトウェア
- Cubase AI(世界的人気を誇る音楽制作ソフトウェアの基本機能を搭載したモデル)
- Cubasis LE(iOS用 マルチタッチDAWアプリ)
- Steinberg Plus(VSTiやループサウンドなどの一部を無償提供)
Cubase AI
Cubase AIでは、合計48トラック(インストゥルメントトラック16、オーディオトラック32)使用可能なのため、簡易的な楽曲であればCubase AIでも十分に音楽制作が可能です。
また、マルチ音源のHALion Sonic、ドラム音源のGroove Agent SE、25種類以上のオーディオエフェクト、様々なジャンルに対応したオーディオ素材など、即戦力となる音源が付属しているのは非常に頼もしいですね。
Cubasis LE
Cubasis LEは、”CubaseのiOSバージョン”とも言えるアプリで、いつでもどこでも楽曲制作が可能になります。
Steinberg Plus
Steinbergが誇るバーチャルアナログシンセサイザー「Retrologue」やウェーブテーブルシンセサイザー「Anima」など、中身はかなり本格的。
その他にも、総額1万円分以上のサンプルパックも用意されています。
詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。
さいごに
今回は、主に配信向けやレコーディング面で飛躍的にパワーアップした、UR-C V3.0へのアップデート内容を中心に書きました。
付け加えておきたいのは、URシリーズ自体のオーディオインターフェイス性能自体は言うまでもなく高品質で、この価格でこのクオリティなのか、と改めて驚かされたということ。
また、Cubaseとの相性は言うまでもなく良いので、長年Cubaseユーザーとしても使っていて安心感ハンパなかったです。
本格的な音楽制作・配信も、まずはこれ一台でOK。
これから挑戦したいという方はもちろん、他の機種を使っている方にも、パワーアップしたUR-Cシリーズを是非試して欲しいですね。
ではでは。
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