Windows勢、完全勝利。
KAWAI K1のラックバージョン、KAWAI K1nをエミュレートした、Nils Schneider「Nils K1v」をレビューします。
KAWAI Kシリーズは使用していたという方も多いようで、脊髄反射でゲットする方も多くみられました。
今のところ残念ながらMac版はないので、Windowsのみの対応となっています。
Nils Schneider Nils K1v
音源形式はVM音源が採用されています。
VM音源とは、倍音合成で作成された波形と、PCM波形を組み合わせたもの。
プラグインであるK1vはこの構成を忠実に再現しており、256種類の波形全てが使用可能で、プリセットにおいては、オリジナルのファクトリーバンクに加えて、全ROMカードを収録し、728種類が使用可能という実機ファン垂涎もの。
ブラックなボディに緑色のLCDのコントラストがミドルビンテージ感をムンムン演出しているところも渋い。
音について
こちらは実機の動画です。
さすがにダイナミクスやDACの質感でしょうか、空気感、独特の粗さは実機の方があるように思えますが、音色自体はかなり頑張ってるのではないでしょうか。
現代の音源には無い質感、チップチューンなどのローファイな質感が必要なジャンルに即戦力として使えることと、音作りがグラフィカルなのも良いです。
ただプリセットをジャンルごとに選択するなど出来たら更に最高でしたが、フリーなのでそこまで求めてはいけません。
CPU負荷
同時に4音鳴らすと概ねこれくらい。
計測環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase10.5
- Audio I/O・・・Solid State Logic SSL 2
- バッファーサイズ・・・512Sample
ダウンロードサイズもわずか5MB前後と小さいです。素晴らしい。
さいごに
80・90年代のニッチなシンセサイザーをフリーウェアで再現してくれるのは非常に嬉しいですね。
寄付は可能なので気に入った方ご支援願います。
iOSユーザーさんは期待して待ちましょう。
https://synthsonic.net/archives/52577715.html