音源

Samplescience SQ8ROMレビュー

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Ensoniqにピン!ときたなら入れときましょう。

80年代の雰囲気がムンムン漂っているシンセサイザープラグイン、Samplescience 「SQ8ROM」をレビューします。

SQ8ROMは、80年代の人気を博したウェーブテーブルシンセEnsoniq SQ80の音色をサンプリングしたもの。

高品質な音色ではなく、アナログから高品質デジタルに移り変わる80年代サウンドを狙ったレトロな雰囲気満載のシンセです。

Samplescience 「SQ8ROM」

Ensoniqはかつて存在した、アメリカのシンセサイザーメーカーで、E-muと共にCreative社に吸収されました。

Ensoniqのシンセは全般的に、アメリカらしい元気が良く抜けの良い出音。

TAITO(ZUNTATA)のゲーム音楽などにカスタムチップが採用されていたため、当時のゲーム小僧の耳にもなじみのある音色です。

[CEDEC 2007]タイトーサウンドチーム「ZUNTATA」によるゲームサウンド発達史入門

音について

こちらは実機の動画です。

SQ-80の実機は定価で298,000円と、現在のDTMerからすると超高級機種ですよね。それでも波形は75種類しか入っていないという。

実機の話は置いといて、ソフトの話に戻りますが、サンプリングの質は上々です。

硬質で抜けの良い独特なサウンドの雰囲気が出てます。まんまというわけではないですが、フリーでこれなら良いですね。

実機を知っている方は完璧とは言えないものの、嬉しくなるのでは。

アナログ音源でもFM音源でもないのがポイントです。

ただ、フィルターなどは搭載されておらず、エディットはほぼ出来ないのが惜しいです。フリーなので仕方ないですね。

容量は大きめ

容量は結構大きめで、約1GB。※Windows VST3

拡張音色も2種類別に用意されており、それぞれ約1GB。合計すると3GB以上になるので、無料だからと言って気軽に入れるのはどうかなという容量です。

なのでその部分をしっかり加味した上で使用するようにしましょう。

音色数が多めなことと、しっかりサンプリングしてあるのでこれは仕方ないのかもしれませんね。

CPU負荷

負荷は軽く、気になるレベルではありません。

Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測。

さいごに

ここのところ、各社からセミビンテージのシンセがプラグイン化またはライブラリ化されていて、しかも無償配布されるというのは嬉しい限り。

往年のシンセサイザーファンや、とりあえず所有しておきたいというコレクター心もくすぐってくれます。

シンセウェーブなどにはビタっとハマる質感ではないでしょうか。

ではでは。

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