エフェクター

Melda Production MXXXレビュー

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MXXXを一言で表すと、バケモノじみたプラグイン(最高の誉め言葉)

Melda ProductionのMXXXをご紹介します。

MXXXは、エフェクトバンドルとしてのイメージが強いかもしれませんが、それはMXXXのある1面を見ているに過ぎません。

MXXXは70種類以上のエフェクターに加えて、Meldaが誇る高価なインストゥルメントを3種とも使用可能なんです。

ちょっと何言ってるか分からない…と思いますよね。

Melda特有の”シブめのGUI”を理由に敬遠している方、この記事を読めば価値観が変わるはずです。

Melda Production MXXX

MXXXは総計70種類以上のエフェクター、シンセサイザー、ドラムマシンを搭載した、マルチエフェクターであり、総合プラットフォーム的なソフトウェア。

ホスト的な役割を果たすプラグインで、MXXX上で様々なエフェクトを組み合わせたり、ルーティングしたりして使用することができます。

価格は高いのですが、高価なエフェクター(MTurboReverb:約35,000円、MspectralDynamics:約23,000円など)も使用可能となるため、バラバラで買い集めるよりはMXXXの方が圧倒的にコストパフォーマンス高いですね。

70種類以上のプラグインで無限の音作り

Meldaのプラグインのほとんどが含まれているので、エフェクターに困ることはなくなる、と言って良いでしょう。

ただ、70種類と聞くと、どれを使ったら良いのか分からなくなるのでは?と思う方も多いかもしれませんが、エフェクター一覧から欲しい効果を選択し、それぞれに用意されたプリセットから選ぶだけという直感的な使い方でも十分に力を発揮します。

イメージに近いプリセットが見つかったら微調整をするだけで、かなり良い感じにサウンドが昇華するはず。

プリセットに応じて最適化された調整パラメーターが切り替わるので、音作りの迷子になる心配もありません。

チャンネルストリッププラグインのように、とりあえずチャンネルに挿して音作りをする、という直感的な使い方から始めると、とっつきやすい。

また、偶発的に面白い感じになったものを積極的に取り入れていくことで、かなりクリエイティブに、アイデアの引き出しに使うこともできるのかなと。

もちろん、その先の圧倒的マニアックな音作りの世界がMXXXの真骨頂。

無限の可能性を秘めているので、究極のサウンドを追求したいという好奇心旺盛な方には楽しくてたまらないプラグインのはずです。

音源類も充実

冒頭でも書いたとおり、MXXXに搭載されているのはエフェクターだけではありません。

歪みのないバーチャルアナログシンセ「MPowerSynth」、無限の音作りが可能なモジュールシンセ「MSoundFactory」、多彩な音作りが可能なドラム音源「MDrummer」がMXXX内で立ち上げて使用可能なんです。

MSoundFactoryはモジュール式のシンセサイザーで、オシレーター、フィルター、サンプラーなどを好きなだけ組み合わせて作ることができるため、可能性はほぼ無限。

Meldaによると、MSoundFactoryは「終わりのないプロジェクトになる」とのこと。

おそらくMeldaはこれ以上のインストゥルメントを作るつもりはなく、その代わりにさらなるモジュールと機能をMSoundFactoryに実装する予定です。

そもそもありえない物量のプラグインに、1つの楽器としてMSoundFactoryが入っていること自体がおかしくないですかコレ。

定価ベースだと音源3種だけでも90,000円ほどするので、どれだけMXXXの価格がおかしいか分かって頂けるかと。

CPU負荷

エフェクターの負荷計測を行いました。

設定にもより多少変動がありますが、概ねこれくらいのものが多いです。

Vocoderは少々高いですね。

オーバーサンプリングが1024倍まで設定可能ですが、さすがに1024倍だとCPUメーターが振り切ってしまいました。

オーバーサンプリングに比例して負荷も高くなります。

ちなみに、128倍のChorusでこれくらいです。

計測環境は次のとおり。

  • OS ・・・Windows10 64bit
  • CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
  • DAW・・・Cubase Pro 10.5
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

さいごに

とっつきにくく使いにくいのかな?と思っていましたが、プリセットも豊富で、凝った使い方以外にも直感操作で音作りができるのが楽しいプラグインです。

しかし、目指すところはMXXX内で様々なエフェクトを組み合わせることで起こる化学反応なので、人と違ったサウンドを求めている方にこそオススメ。

知れば知るほどに底知れないのがMXXXです。

ではでは。

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Melda Production MXXX