ギターだけじゃなくてシンセ突っ込んでも良い音出るよ!
UJAMのギターサウンド向けマルチエフェクトプラグイン「Finisher VOODOO」をご紹介します。
ギターエフェクターは種類も多く、ギタリストでなければ分からない部分も多いと思いますが「VOODOO」は非常にシンプルな操作で、誰にでもカッコイイギターサウンドが実現できます。
もちろんエフェクターを熟知したギタリストであっても、完成されたプリセットから音作りを時短できるのは心強いはず。
後述しますが、負荷が非常に軽いのもポイントで環境を選ばずに使えるのも◎。
今作も、UJAMの真骨頂であるユニバーサルなポテンシャルを余すところなく発揮したエフェクトです。
UJAM Finisher VOODOO
立ち上げてプリセットを選択するだけで、音を良くしたり、ガラッと雰囲気を変えたりとトラックの質の向上やアイデア出しに使える、非常にクリエイティブなマルチエフェクトです。
ギターエフェクトとしての使用に適していますが、キーボードやシンセサイザーなどとの相性も抜群。
使い方は直感的かつ簡単で、誰しもがそれっぽい音を出せるように設計されているところが最大のポイント。実にUJAMらしいです。
特徴は次のとおり。
- ギターエフェクトに適しているが、それ以外にも抜群の効果を発揮
- 操作範囲を限定したシンプルなGUI
- シンプルなサウンドが使えるサウンドに昇華
- 音色から楽曲のインスピレーションを得られるほどのクリエイティビティ
- 存在感のある即戦力なサウンド
- CPU負荷が低い
それでは機能面をみていきましょう。
使い方は非常にカンタン
使い方はめちゃくちゃシンプルでカンタンです。「エフェクター?何それわからん」という方でも大丈夫。
50種類のモードを切り替えると、下段のノブに割り当てられるエフェクトが切り替わります。イメージに近いものを切り替えながら探し、あとはノブで調整するだけです。
プリセットは150種類以上用意されていますので、そちらから探すこともできます。
モードごとにノブに割り当てられる27種類のエフェクトは次の通りです。
- Beat CutterBus
- Compressor
- Chorus
- Compressor
- Convolution
- Distortion
- Envelope Follower
- EQ
- Flanger
- Frequency Shifter
- Grain Pitch
- Guitar Amp
- Isolator EQ
- Limiter, LoFi
- Master Filter
- Multiband Compressor
- Multiband Distortion
- Multimode Delay
- Multi-Tap Delay
- Multimode Filter
- Pan
- Phaser
- Reverb
- Rotary
- Saturation
- Transient
- Tremolo/Pan
これだけのエフェクターが搭載されているのは凄いですね。それぞれの効きは抜群で、質感も使いやすいです。
音について
UJAMらしい、密度がある腰の据わった有機的なサウンドです。
派手で存在感があり、モダンな感じではありますが、ソリッドな冷たい感じというよりは、色付けがしっかりしている印象。
ギターを突っ込めばクリーンなサウンドからワウ、ディストーションサウンドまで、何かしら「これだ!」という音色が見つかると思います。中にはまるでシンセのようになるのもあり面白い。
音色の方のプリセットを変えたのではないか、というほど音が変わるものがあります。かといって、音を破壊しただけのようなノイジーで使えないものではなく、ちゃんと使える音色に昇華するのも良いです。
まさしく音を再定義しているような感覚になるので楽しい。
CPU負荷
負荷は低いです。プリセットによって多少の差はあるものの、概ね軽い。
計測環境です。
- CPU : AMD Ryzen 9 3900X Matisse [3.8GHz/12Core/TDP105W]
- メモリー : 64GB DDR4-3200
- ストレージ : Intel SSD 660p Series [M.2 PCI-E SSD 2TB]
- オーディオインターフェイス:RME FireFace UCX(バッファーサイズ 512sample)
さいごに
即戦力、時短、誰でもカンタンに使える、という大切な要素をしっかり押さえた上で、ハイクオリティなサウンドを実現している非常にクリエイティブなプラグインです。
かんたんにギターサウンドに迫力を出したいという方には間違いなくオススメできますが、想像している以上のサウンドが飛び出してくる部分もVOODOOの個性なので、持っている音源を生まれ変わらせるという観点での導入もオススメできます。
ではでは。
https://synthsonic.net/archives/%e3%80%90pr%e3%80%91ujam-beatmaker-vice%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc.html