NEVEのプリアンプをモデリングした、Kush AudioのOMEGA Model Nをレビューします。
以前書いたOMEGA Model 458Aが非常に良かったのでNも買ってみたのですが、音の方向性は異なるものの、さすがはKush。良い感じです。
キャラクターの違いも比較してみたいと思います。
NEVEをモデリングしたOMEGA N
NEVEのプリアンプをエミュレートしています。プリアンプの味付けと言えばNEVE。
使い方は非常にカンタンです。
- INTENSITY・・・オーバードライブの量を調整
- PHASE・・・位相を反転させる
- -20dB・・・入力ゲインを下げる
他は、INPUT/OUTPUTの量、オーバーサンプリングのON/OFFのみ。
音について
ドラムステムにMODEL Nを通してみました。
INTENSITYを画像のとおり、10時の方向くらいでセッティング。聴感上少し大きくなっていたのでINPUTを-1.0dBしてます。後半がModel NをONにしてます。
力強く抜けがよく、自然に存在感が増して前に出るサウンドになりました。
特に中域に存在感が出ますね。音の傾向を大きく変えずに太くするイメージ。
明らかに気持ち良い音になるOMEGA 458Aとは全く色付けが異なります。
サイン波を鳴らして、そのように倍音が付加されているのかPro-Q3でチェックしてみましょう。500Hzの最も大きい波形がサイン波の原音です。
OMEGA 458Aは低域にも変化があったのですが、Nは高域のみに倍音の負荷がありました。
負荷
負荷はほとんど気にならない程度です。
Studio Oneのパフォーマンスモニターで計測したところ、オーバーサンプリングONで6~7、OFFで3~4でした。
当方環境です。
OS・・・windows10 64bit
CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
メモリ・・・32GB
さいごに
自然でわざとらしくないサウンドですね。派手好きには向かない音です。
大きく変えたい、というわけではなく自然な色付けなので「何かが足りない」という時に重宝しそう。
Kushはどのプラグインも本当に優秀です。自然なアナログサウンドと言えばKushというほど気に入ってます。
ではでは。