数々の名曲を世に送り出してきた伝説のコンソールNeve8068のEQ部をエミュレートした、NoiseAshのチャンネルストリッププラグイン「NEED 31102 CONSOLE EQ」をレビューします。
Neve8068に搭載された”31102EQ”は、Guns N ‘Rosesや、Red Hot Chili Peppersの作品などで使用されたことで有名。
次のような特徴があります。
- スカッと明るい抜けの良いサウンド
- 実機には無かったミッドレンジEQを追加
- CPU負荷軽め
- 視認性が良く、直感的な操作性
個人的には、NoiseAshらしいサウンドに仕上がっているなという印象を持ちました。
※この記事は2020年2月22日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
NEED 31102 CONSOLE EQ
NEED 31102は、Neve8068のEQ部をエミュレートしたチャンネルストリッププラグイン。
ハイシェルフEQ、ミッドレンジEQ×2基、ローシェルフEQ、ハイ・ローカットフィルター、プリアンプをコントロールして音を整えていきます。
実機は3バンドEQですが、NEED31102はミッドバンドが追加され、4バンドEQと改良が加えられているのが面白い。
さらに[Mid / Side]処理エンジンが搭載されているため、M/S処理で個別のEQが行えるのが特徴。
ノブが大きく、視認性も良いです。操作しやすいというか、とっつきやすい見た目なのも良いですね。
音について
通すだけでも質感が変わります。そこからEQで整えて、プリアンプで力強いサウンドに仕上がります。
明るくスカッと抜けの良い明るいサウンド。
心地よいザラつきがある質感は好みが分かれるところでしょう。ジャンルに応じて、素材に応じて使い分けると良いかもですね。
CPU負荷
チャンネルストリップは同時にいくつか立ち上げることになるので負荷が気になるところですが、しっかり軽めな仕上がりとなっています。
1機立ち上げた場合。
10機立ち上げた場合。
10機立ち上げるとそこそこありますが、軽い部類と言えるでしょう。動作は安定しています。
計測環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- Audio I/O・・・RME UCX
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
マスターやバスにポン挿しして使用するのも良いですが、チャンネルストリップの良さは、各チャンネルに立ち上げることで、全体の質感を統一できること。
同じ操作でコントロールできるのも良いですよね。迷いもなくなります。
明るくスカッとした質感が好みの方にオススメ。
ではでは。