音源

DS Audio Diversionレビュー

スポンサーリンク
   

※本サイトでは、アフィリエイト広告を利用、またはプロモーション記事が含まれている場合があります。

「音がキレイなシンセって何ですか?」と聞かれたら真っ先に思いつくシンセのひとつがDiversion

ヴィンテージアナログ再現を目指しているわけではなく、かと言ってEDMに振り切ってもいない、ある意味正当にシンセを進化させたひとつの答えがDiversionなんだろうなと感じるのです。

「プラグインの音に満足できない、俺はハードの質感が好きなんだ」っていうハードシンセ厨にも是非試して欲しいシンセ。

イカツイ見た目なのに美しい出音ですよ。

※この記事は2018年6月14日に投稿されたものに加筆修正を加えたものです。

DS Audio Diversion

Dmitry-Sches-Diversion-728x518

Diversionのコンセプトは「電子音楽のあらゆるジャンルで使用することを想定した汎用性の高いシンセ」であり「スタンダードなハードウェアの音質を完璧に実現」するというデベロッパーの自信に満ちたシンセ。

4オシレーター構造となっており、波形の種類は非常に豊富です。ベーシックなものから、ウェーブテーブル、手持ちのWAVなど幅広く使用できます。

wave

ウェーブテーブル波形は、ポインタで自由に波形を整形加工することも可能。

wave edit

オシレーターの充実度はもちろん、FM、RM、各種モジュレーターやアルペジエーターなど、通常シンセにありそうな機能は一通り揃っています。

GUIは大きく、1枚モノで視認性は良いです。ただ、シンセに慣れていないと少々とっつきにくい感じはありますね。パッと見難しそう。

オーバーサンプリング×8の音質が美し過ぎる

IMG_4537

Diversionを一言で表現すると「パッド系最強」です。パッドと言えばOmnisphere 2も好きなのですが、Diversionも最高です。Omhisphereは豪華、Diversionは美しいといった感じ。

アナログな質感ではなく、きめ細かい滑らかなデジタルな音。それでいてデジタルの”クセ”みたいなものがないんですよね。とにかく音が良いので、パッド以外のベーシックなシンセ音も上品に鳴らしてくれます。

しつこいようですが、パッド、ドローン、アトモスフィア系が特に美しいのです。

ゼロエイリアシングとオーバーサンプリング

エイリアシング(折り返しノイズ)はゼロに限りなく近いレベルのオシレーターなので、高域までキレイに鳴るのが嬉しい。

特にオーバーサンプリング×8にすると、折り返しノイズを極限まで低減させることができるので、まさしく陶酔できるレベル。

気持ち良くてずっと弾いていたくなる感覚はハードシンセに近いです。

リバーブが美しい

Diversionの音の良さを支えているのがリバーブの質の高さ。

きめ細やかでソリッドな音にマッチングしたリバーブが心地よさの秘密です。

音源によってはオマケ程度のエフェクターもありますが、Diversionは是非ともONにして音色の一部として使用したくなります。

CPU負荷

単音を鳴らしても大したことはないですが、オーバーサンプリング×8、ユニゾン×3で4和音を弾くとCPUが半分以上持っていかれます。

オーバーサンプリング「×2」

×2

オーバーサンプリング「×8」

×8

計測環境です。

  • OS・・・windows10 64bit    
  • CPU ・・・Intel Corei7 3.2G    
  • メモリ・・・32GB    

複数台立ち上げてゴリゴリ使うのは無理があるので、書き出しつつ使うと良いかと。やはり良いシンセは容量食いますね。

さいごに

ちょっぴりマニアックなシンセですが、質はかなり高いです。拘って作り込みたい方、ハード並みの音質をお求めの方、是非一度お試しください。

美しいシンセパッドが欲しいという方は間違いなく買いでしょう。

ではでは。

DS Audio Diversion