その中でも一際クオリティの高い製品がLeapwing Audioのプラグインです。
今回はマルチバンドコンプレッサーの「DynOne」をご紹介したいと思います。一体どんな効果が得られるプラグインかと申しますと主な特徴は次の通り。
- 挿すだけである程度バランスが整ってしまうチートプラグイン
- 自然な音質でコンプ臭くならない
- 5バンド固定によるシンプルな操作
- プリセットが優秀
- CPU負荷高い
それではご紹介していきます。
DynOneとは
5バンドのマルチバンドコンプレッサーです。マスターバスに立ち上げて、ミックスのバランスをとっていくことが主な使用方法となります。
各バンドに搭載されているクロスオーバーのリニアフェイズフィルターは、Leapwingも最高品質と自画自賛しているだけあり、位相干渉が発生しない設計でかなり自然な音質を実現します。フィルターカーブは次の画像のとおりです。
クロスオーバー固定なので、自由度の高いマルチバンドコンプと比べて周波数の位置で悩むことはありません。とてもシンプルです。
プリセットを選択し、IN(入力)の量と5バンドのフィルターフェーダー調整のみでも、かなり満足のいく効果が得られます。精巧・緻密に設計されていることが分かりますね。
もう少し繊細な処理をしたい場合はCONTROLSパネルを開けば、各バンドごとにTHRESHOLDやRATIO、ATTACK、RELEASEといったパラメーターを調整可能です。
短時間で自然なバランスを実現する次世代のマルチバンドコンプ
DynOneを使用してまず驚いたのは挿すだけで自然なバランスを実現するところです。全体のバランスをとる前の2ミックスでさえもそれっぽくなってしまうような感じすらあります。
「マルチバンドコンプ2.0」と言えるレベルですね。
音に関しては、とにかくコンプ臭くならず自然に仕上がるので、ソースを選ばず使用できるのではないでしょうか。
即戦力となる28種類のプリセット
プリセットはどれも使えるものばかりです。極端な設定のものがあまりないので、ソースに応じてそれらしいものをチョイスして、少々調整するだけでも良い感じになります。
伝説のマスタリングエンジニアBob Katz氏のプリセットが5種類入っていることにも注目です。
また、お気に入りの設定を保存することも可能。自分好みのプリセットを作成することも出来るのは良いですね。
その他、Undo機能や、A/B比較が用意に行える部分も非常に快適です。
負荷はかなり高め
クロスオーバーフィルターの品質を「LOW LATENSY」と「ULTRA QUARITY」から選択することができます。「LOW LATENSY」でも十分な効果を発揮しますが、マスタリングクオリティでは「ULTRA QUARITY」をチョイスしたいところです。
他のプラグインが使えなくなるレベルとまでは言えないですが、負荷がかなり高くなるのでそれなりの工夫が必要になるかと思います。非力な環境では少々厳しいかもしれません。
さいごに
「最短」で「最高」の結果を導き出すマルチバンドコンプレッサー。品質は最高峰と言って良いです。
ミックスやマスタリングでバランス調整が上手くいかないという方にはもちろん、とにかくスピードを求める方などにも十分な価値が得られる、高品質な時短ツールだと感じました。
負荷は高いですが、価値はあります。是非一度試してみてください。
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