頂いた貴重なご意見をもとに、いつも使っている機材「オーディオインターフェイス」「モニタースピーカー」「モニターヘッドフォン」「マスターキーボード」についてのランキング形式でまとめてみたいと思います。
前回までの結果はこちらです。
いつも使っているオーディオインターフェイスランキング【SynthSonic調べ】
いつも使っているモニタースピーカーランキング【SynthSonic調べ】
今回は「ヘッドフォン(ヘッドホン)」部門です。
日本の住宅事情も考えると、常に大音量を出せるシーンも限られてきます。そして、細かいチェックなどはスピーカーにヘッドフォンを組み合わせて行っている方も多いことでしょう。
スピーカーランキングと合わせて見て頂くと日本のDTMerが、現状どういったモニター環境で作業をしているのか、ある程度わかるのかもしれません。
ヘッドフォン部門には649票を投票頂きました。
それでは発表です。
1位 SONY MDR-CD900ST 261票
圧倒的に票を集めたのはSONY MDR-900STでした。
下馬評通り過ぎて面白くないwという声が聞こえてきそうですがこれが現実ですね。
スタジオ標準仕様という定説と、各方面でDTMやるならまずはコレ買っとけというプロモーションが成功しまくってて昔も今も大人気です。
価格も手頃なのも人気の秘訣。あとスタジオ仕様というだけあって高級感とまではいかないものの、安っぽさはないですね。
テレビなどでボーカルさんがレコーディングで付けているのをよく目にするし、今はどうかわかりませんが、ヒャダインさんが使ってたりしたのも要因としてあるのかもしれません。
一方で「ミックスには向かない」ということも定説となっている気がするヘッドフォンですね。
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST2位 SONY MDR-7506 48票
こちらも大定番、SONY MDR-7506が2位でした。SONYがワンツーフィニッシュ。
CD900STよりもリスニング寄りな本機は、ミックスがやりやすいという意見もありますが。解像度はCD900STに劣るように思います。
音とは関係ありませんが、カールコードも特徴のひとつ。
CD900STよりも安価な分、高級感は少々ない気がします。
SONY ステレオヘッドホン MDR-75063位 Audio-Technica ATH-M50X 40票
3位にはAudio-Technicaがランクイン。こちらも定番ですね。
カッチリとしたサウンドがウリです。
このモデルの特徴として、ケーブルの着脱が可能なところ。リケーブルして2度美味しい的な楽しみもあるのが良いですね。
audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50x ブラック3位 AKG K240 MkⅡ 40票
ATX-M50Xと同じく40票を獲得し、3位にランクインしたAKG K240 Ⅱ。AKG勢ではトップに選ばれました。
しっかりとAKGサウンドを表現しつつも価格もリーズナブルなのがウケている理由でしょう。
セミオープンなので、広がりと力強さの良いとこ取りでバランスが取れています。
AKG プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン K240MK2 【国内正規品】5位 AKG K240 Studio 32票
ゴールドの色使いが特徴的なK240 Studio。K240 MkⅡの弟分的な感じです。
こちらもセミオープン型です。
10,000円以下のヘッドフォンで音が良いもので絞ると筆頭に上がるのではないでしょうか。
AKG セミオープン型ヘッドホン スタジオモニター K240S【国内正規品】6位 AKG K271 MkⅡ 21票
またもやAKGが続きます。
こちらは密閉型となっていて、広がりはセミオープンに比べて少ないものの、粒立ちが良く、締まったローがしっかり聴き取れると評価の高い機種です。
安価でコスパは良いので、同価格帯でバランスを考えるのならCD900STよりこちらの方をファーストチョイスした方が良い場合もあるんじゃないかな。持ってませんけど。
AKG プロフェッショナルスタジオモニター・クローズドヘッドフォン K271MK2 【国内正規品】7位 AKG K701 19票
最近ではすっかり影の薄くなったK701。音の素晴らしさと、デザインの良さで一斉を風靡した開放型ヘッドフォンです。
比較レビューあります。
⇒SONY MDR-CD900STとAKG K701を比較してみた【モニターヘッドフォン比較】
けいおん!のヒットで、高級ヘッドフォンにも関わらずアニメファンが相当数買ったとかなんとか。一時期は中田ヤスタカ氏も使用していました。
もともと70,000円とかしたんですよね。
2010年にディスコンになっているらしいのですが、人気の収束と中国産になり生産量が爆増したこのなどが影響したのか現在でも市場には新品在庫が溢れております。
AKG K701 リファレンスヘッドホン 並行輸入品8位 SHURE SRH840 16票
こちらも幅広い支持を集めるSHUREのSRH840。
フラットに鳴ると評価が高い逸品。
SHUREのエンジニアとプロミュージシャンが共同開発した自信作だけあって人気も高いです。
SHURE ヘッドホン SRH840 プロフェッショナル スタジオ用 SRH840-A 【国内正規品】8位 SHURE SRH440 16票
840の弟分です。価格も実売10,000円以下と買いやすい。
TOP10の中で、10,000円以下から選ぶならコレか、5位のAKG K240 Studioということになります。
SHURE ヘッドホン SRH440 密閉型 プロフェッショナル スタジオ用 SRH440-A 【国内正規品】10位 Roland RH-300 15票
最後はRolandでした。
シンセサウンドを忠実に鳴らしてくれるという、シンセプレイヤーはグラっときそうなヘッドフォンですね。早いサウンドや重低音を得意としているらしい。ってことはカタイ音ってことですかね。
色使いも他とは異なり個性的です。
Roland ローランド ステレオヘッドホン RH-300メーカー別ランキング
俺のヘッドフォン入ってないやんけ!って方、お待たせいたしました。メーカー別ランキングでございます。
1位 SONY・・・364票
2位 AKG・・・171票
3位 Audio-Technica・・・114票
4位 SHURE・・・59票
5位 SENNHEISER・・・57票
6位 YAMAHA・・・38票
7位 Beyerdynamic・・・32票
8位 Roland・・・20票
9位 Focal・・・13票
10位 Ultrasone・・・11票
上位3社はカタイとこですね。
SENNHEISERや、Beyerdynamic、Focalが入ってきて、ランキングがそれっぽくなってきますね。
Ultrasoneが10位に入ったのが非常に興味深いですね。価格帯的に結構高いのでコアなファンが多いのでしょうか。ちなみに、PRO 780iが最も票を集めました。
めっちゃ気になる・・・音聴いてみたいw
さいごに
いかがでしたでしょうか。
モニタースピーカーはYAMAHA無双でしたが、ヘッドフォンはSONYが横綱っぷりを見せつけました。
全体的に安価なものが上位を占める結果に。
K701のように価格変動するので言い切ることは難しいのですが、TOP10の中では現状Audio-Technica ATH-M50Xが最も高価なヘッドフォンですね。
この結果をふまえて色々と考察していくと面白そうです。そのうち記事にしたいと思います。
残るはマスターキーボードランキングです。
ではでは。
サウンドハウスで価格をチェック⇒SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST 密閉型スタジオモニターヘッドホン