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結局、SONY MDR-CD900STってどうなの?って話

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とりあえず買っとけ!(色んな意味で

先日のランキングで、最も人気のあるヘッドホンに選ばれたMDR-CD900STについて書きたいと思います。

DTMerが使用している、モニターヘッドホンランキング20202020年1月17日~1月24日にかけて「いつも使用している、今最も欲しい(モニタースピーカー・ヘッドフォン・オーディオインターフェイス...

人気ナンバーワンであると共に「ミックスに向かない」「なぜ1位なのかわからない」という意見があるのも事実。

この部分について「一体どっちなの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

特に初心者の方や、これからMDR-900STを買おうとしていた人は、モヤモヤしているんじゃないかなと思うので、考察した個人的見解をまとめておきたいと思います。

よろしければ皆さんの意見も聞かせてください。

※この記事は2020年2月10日に投稿されたものに、加筆修正しました。

SONY MDR-CD900STの評価

プロからアマチュアまで、どうしてここまで選ばれるのでしょうか。音質云々は一旦置いといて、それ以外で評価されている部分は次の通りではないかと。

  • 安価
  • SONYブランド
  • 国内スタジオのド定番
  • 見た目の良さ
  • 着け心地の良さ

加えて、今後よほどのことが無い限り、ディスコンにならないであろうことも安心部分ですね。

テンモニは無くなっても900STは消えず、定番であり続ける。これはすごいことです。

それでは肝心の音についてはどうでしょうか。

絶大なるレコーディングモニター性能

ここでいうモニター性能とは、ミックス・マスタリングにおける、音全体のバランスを聴くモニター性能ではなく、ノイズチェックや、ボーカル・楽器の演奏チェックなどのレコーディングにおけるモニターのことです。

この点において、MDR-CD900STは素晴らしい性能だと思います。全てのパートが前に出てきてよく聴こえるため、細かいチェックがしやすい。

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公式サイトの説明からもレコーディング用途と捉えることができます。

レコーディングスタジオやポストプロダクション、放送局など、プロの世界で求められるクオリティと耐久性を徹底的に追求し、独自に開発したドライバーユニットを採用。これによって歪みの少ない原音イメージそのままのクリアな音質の獲得に成功しています。

出典:SONY公式サイト

レコーディングモニターの性能においては、異論はないのではないかと。

それ以外の用途にはどうなのか?

個人的には、作曲・編曲・ミックス・マスタリング用としては現在使っていません。理由は次のとおり。

  • 作・編曲用においては音がモニター的過ぎて面白みに欠ける
  • ミックス・マスタリング用としては作業がしづらい

ミックス・マスタリング用として使ってみたこともあるのですが、良い結果になりづらく難しかった経験があります。

全ての音が前面に張り付いてくるので立体感や、バランスが調整しづらいんですよね。

個人的主観

ミックス・マスタリング用としてはオススメしません。同じ価格帯で、作業がやりやすいと感じるヘッドホンはいくらでもあります。

あと、色んな用途で使うヘッドホンが欲しい、お金に余裕がないから一つだけ買いたい、と言う場合はMDR-7506などの方が良い結果になるかもしれません。

先述のとおり、ノイズチェックや、レコーディングにおけるモニター性能を求めるのであれば、MDR-900STは間違いなく買いです。

しかし、僕はエンジニアではありませんし、知識・経験・技術不足があるのは否めません。「レコーディングモニター用途以外に使うべきでない」とは言い切るのはあくまで主観でしかないわけです。

さいごに

道具すべてに通づることですが、ヘッドホンに最も大切なのは慣れです。

熟練のエンジニアの方はもちろん、エンジニアでなくとも長年使い込んだ道具は勘所が分かるものです。それに応じた使い方ができます。

聴覚の特性も人それぞれ、好みや経験が左右する部分もあるので、相性の問題も加味しなければなりません。

道具を目的に応じて使い分けるのか、ひとつの道具を使い込むのかによっても選び方が異なるでしょう。

業界標準機であり、絶大なる人気があること、評価が分かれる機種であることは事実なので、使ったことない人はまず使ってみることをオススメします。

誰の言う事も聞かずまずは使ってみる、これは大事です。使い続けるかどうかはさておき、MDR-CD-900STの音は知っておいて損はしないでしょう。

音楽をやっていくのであれば、早いうちに経験しておく必要があると思うし、道具選びの道標に相応しいと言えるのではないでしょうか。

ではでは。

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