楽しいは正義。
話題の音楽ガジェット、Artiphon ORBAのデモ機をお借りしたのでレビューしたいと思います。
置いてあるだけでもワクワクする雰囲気を持っており、触っているだけで楽しくなってくる音楽ガジェットであり、入力デバイスとしても活躍する優れもの。
まさに遊び心とテクノロジーの融合。性能云々というより、使いたくなる、これって大事ですよね。
Artiphon ORBA
この動画を全部観てもらえればORBAがどのようなものかが分かるし、欲しくなると思います。
ガジェット的な楽しさがあるのはもちろん、超多機能。
「どうせお高いんでしょ…」と思いますよね?
ところがどっこい、ビックリするほど安価なので購買意欲に拍車がががw
となると、次に気になってくるのが質感や性能ですが、そのあたりは期待を裏切らないクオリティと言えますね。
楽器としてのレスポンスが良い
ホンモノの楽器のアドバンテージは、叩いた瞬間に音がでる反応の良さや、振動などの感触という部分が非常に大きい要素ではないかと思うわけです。
ORBAは、その大切な感覚をデジタルデバイスでしっかり実現。
レイテンシーを感じないことに加えて、上部のパッドに僅かに触れただけで音が出る反応の良さが素晴らしいです。
音に合わせて振動するんですけど、ただ震えるわけではなく出音とリンクしてるので気持ち良い。
材質や造りについて、全体の質感は非常に良いです。
安っぽさはなく、程よい重量感があるのもポイント。
出力音量は十分大きく、通常使用する分には最大にせずとも、物足りなさを感じさせることはありません。
4種類の音色が用意
内蔵音源は4種類が用意。
真ん中のボタンを押すと切り替わり即座に演奏が可能です。
- DRUM
- BASS
- CHORD
- LEAD
DRUM以外の音色では、内側と外側で音の明るさが変わり(カットオフフィルター)、指を滑らせたり(ピッチベンド)、傾けたり(モジュレーション)することで、表情を付けられます。
ソフトウェアを使用することで、プリセットが増えるのも良いですね。
音楽経験者でなくとも親しみやすい、ポップで大きめのイラストなのが良き。
で、演奏するそれぞれの音色はORBA本体に多重録音することも可能。
様々な使い方が期待できます。
DRUMが面白い
ドラム音色は、キック、スネア、クローズハイハット、オープンハイハット、ロータム、ハイタム、シンバル、シェイカーが用意。
ボディをサイドからタップするとクラップ、パッド8のシェイカーにタッチしたままORBA本体を振ることでShake機能が使用できます。
上の動画でも紹介されている、シャカシャカするやつですね。
Shakeは、ゆっくり傾けると中身がザラザラと移動しているような演出があるのもリアルで面白い。
ベロシティでの強弱の反応も良く、パッドを指で叩いてすぐ離した場合と、離さなかった場合で鳴り方が変わったりするので、物理感があるんですよね。
MIDIコントローラーとして使う
パッドにタッチしたまま内側にスライドするとフィルターのカットオフ、傾けるとモジュレーションホイールがオンになります。
Cubaseで立ち上げた音源でも使用することが出来ました。
LEADはペンタトニックスケールのままMIDI出力されるのも面白いです。
ちなみにPCの音を出力するスピーカーとしても使用可能でした。
さいごに
個人的には実用的に使うというよりも、楽しく遊ぶ感覚で使いたいアイテムです。
そこから生まれる偶発的なアイデアはあるかもしれませんし、目的を持って使用すれば幅広く活躍する機能を持っているので、ライトユーザーからマニアまで楽しめる逸品。
機能満載でとてもコストパフォーマンスの高い製品ですね。
見た目がカッコカワイイので、とりあえず脇に置いときたくなるデバイス。
ではでは。
Artiphon ORBAArtiphon ORBA(Media Integration)