季節の変わり目でちょっとだけ風邪っぽくなりましたが、バナナとヤクルト400で普段から免疫力を高めているおかげか、重症化はせず元気になりました。あと調子悪いときは早く寝るに限りますね。睡眠重要です。DTMerの皆さん、お互い気をつけましょうw
ミキシング上達はモニター環境からってことで、モニターヘッドフォンと言えばコレ!って感じのSONY MDR-CD900STと高音質で名高いAKG K701の比較レビューです。
音の比較
SONY MDR-CD900ST
ミックスダウンに向いているかどうかは評価が分かれているようです。ちなみにヒャダインさんはコレ使ってるみたいです。
聴こえ方のイメージ
分離は素晴らしく音も明瞭です。ただ音が近くて音場が狭いです。音の距離感を感じづらいです。左右の定位はしっかりわかるし分離もしているんですが、ベッタリ近くで鳴ってる感じ。密閉型でバッフル内が浅く、ユニットが耳に近い構造のため、左右への広がりが少なく音が近い。
高域、中域、低域の聴こえかたは、良くも悪くもフラットに鳴るので全部の音が平坦に聴こえるイメージ。低域はしっかり出てるけど、広がりは少ないです。少しこもる。
面白くないと言う人がいるのは、音が近い、フラット過ぎる、こういった部分なのかなと。ミックスのしやすさは人によると思います。
AKG K701
「リファレンスヘッドフォン」と名乗るくらいですから余程の自信です。リスニングにもモニターにも耐えうる最高のヘッドフォンのひとつです。こちらは中田ヤスタカさんご愛用です。
聴こえ方のイメージ
音場の広さに感動しました。左右の楽器の定位、リバーブの広がり、音の粒立ち、文句のつけようが無いです。ただ良すぎて、バランスの悪いミックスの音を聴くと粗が目立つかも?開放型でこもり感がなく、バッフル内も広くユニットと耳との距離があるおかげで、左右の広がりや音の距離感表現が秀逸です。パンの設定が緻密に行いやすい。
高域、中域、低域の聞こえ方は、少しだけハイが刺さりますが、全体的にクリアで、低域も広がりがあって美しい音です。それでいて、他の音域を邪魔しない。基本フラットですが、MDR-CD900STと比較するとほんの少し味つけあります。
モニター用途でも、リスニング用途でも満足できるヘッドフォンです。開放型のため音は漏れます。
iPhone4付属イヤフォン
iPhone4に付属してるイヤフォンです。年季入ってますw
低域はさすがにショボいですが、中域から高域は割に良いです。流石はスタンダード。低域が無い分、左右の定位はまぁまぁ感じられます。仕方ないですが、全ての音にパンチが無いので聴いてて面白くありません。ただ、聴いてるというだけです。
日本の殆どの人がこのクラスのイヤフォンで音楽聴いてるかと思うと、製作者の意図はどれくらい伝わっているのだろうか・・・と切なくなりますよね。
ですが、このイヤフォンでしっかり鳴るように調整することはとても大切です。ほとんどの人は、このクラスのイヤフォンもしくは、PCスピーカーで聴くので。
性能差比較
比べるとK701がエラくゴツイwですが、軽いので長時間使用も疲労感はないです。ただ、イヤーパッドが汗を吸収する素材なので、どんだけ汗が染みてるか不安になりますw(MDR-CD900STは表面に汗がつくので拭ける)
SONY MDR-CD900ST
■形式:密閉ダイナミック型
■最大入力:1,000mW
■インピーダンス:63Ω
■音圧感度:106dB
■再生周波数帯域5~30,000Hz
■プラグ:ステレオ標準
■コード長2.5m
■質量:約200g(コード含まず)
AKG K701
■型式:ダイナミック、開放型(オープンエアー)
■最大入力:200mW
■インピーダンス:62Ω
■音圧感度:105dB
■再生周波数帯域:10~39,800Hz
■プラグ:ステレオ標準(3.5mmミニへの変換アダプタ付属)
■ケーブル長:3.0m
■質量:約235g(コード含まず)
さいごに
どちらも良さがあるので、モニター用途だったらどちらもオススメです。選ぶのは難しいです。
リスニング用途であれば、余程変わった聴き方でない限り、間違いなくK701の方が派手さ、素晴らしさを感じられるでしょう。スピーカーで同じクオリティのモノを買うとしたらかなり高くつくと思います。
良いミックスは良いモニター環境から!そして良い音楽は良いリスニング環境で!
ではでは~。