音源

IK Multimedia Syntronikレビュー【ヴィンテージシンセ38機種をバンドルしたハイブリッド音源】

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2017年7月20日にIK Multimediaより、ハイブリッドシンセサイザー音源Syntronikがリリースされました。

シンセ好きなぼくは考える余地もなく、予約して速攻でダウンロードですよw

正直、IKさんからシンセサイザーバンドルが出るなんて予想もしていなかったので驚きました。最近のIKさんはMODO BASSといい話題になる製品を続けてリリースしていて、勢いがありますよね。次はMODO
GUITARか?なんて噂もありますがどうなんでしょうかね。楽しみです。

さて、Syntronikについてとりあえず簡単ではありますがレビューしたいと思います。検討している方は是非読んでみてください。

IK Multimedia IKマルチメディア / SYNTRONIK 初回限定版 ソフトシンセ

 

Syntronikとは

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シンセサイザーは大きく2つに分かれます。ひとつはDSPを使用したモデリング、もうひとつは波形そのものをサンプリングしたもの。Syntronikは後者になります。70,000サンプル以上、50GBを超える大容量モンスターシンセです。

総計38機種からサンプリングしたシンセサウンドが、17機のインストゥルメントとして収録され、プリセットは約2,000。

38機種なのに、なぜ17機しか使えないの?っていう部分にについては、J-8(Jupiter-8、Jupiter-6、Jupiter-4)、DCO-X(JX-10、JX-8P、JX-3P)といったように、音の方向性が同じものは合理的にまとめられているのです。

 

その波形に、DRIFT技術でゆらぎを与え、アナログモデリングしたフィルターを通して、更には長年培ってきたモデリングエフェクターで磨きをかけて、ヴィンテージシンセを再現しているのがSyntronikです。

では、なぜヴァーチャルアナログ(モデリング)ではないのか。それはSyntronik開発の中心人物である、エリク・ノーランダーのこだわりです。

モデリングは”表現力”に非常に優れた手法ですが、サウンドそのものの”再現力”に関しては、やはりサンプリングに軍配が上がります。

 


ICON » 製品開発ストーリー #35:IK Multimedia Syntronik 〜 究極のシンセ音源を作り上げた男、エリク・ノーランダー氏インタビュー 〜
ICON » 製品開発ストーリー #35:IK Multimedia Syntronik 〜 究極のシンセ音源を作り上げた男、エリク・ノーランダー氏インタビュー 〜

ちなみに、モデリングよりもサンプルベースを選択するという考え方はUVIも同じです。

他社ヴィンテージシンセバンドルとの比較

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IK Multimedia Syntronik

・サンプルベース

・インストゥルメント 17

・30,235円(amazon価格)※現在は限定価格で23,220円(2017年7月22日現在)

Arturia V Collection 5

・ヴァーチャルアナログ(インストゥルメントによってサンプルベースもあり)

・インストゥルメント 17

・49,766円(amazon価格)

UVI Vintage Vault

・サンプルベース

・インストゥルメント 36

・59,400円(amazon価格)

他社との違いをざっくりまとめると、

・他社と比較して安い

・ドラムマシンの収録がない

・DRIFT技術のゆらぎ効果のおかげか、プリセットによっては他社製よりもピッチが低い

・負荷は軽い順で、Arturia>IK Multimedia>UVI ※プリセットにもよる

・基本的にモジュレーションホイールでビブラートがかかる ※個人的に大歓迎

音について

肝心の音について。 

何はともあれ、使いやすい音で耳馴染みが良いです。アナログ感がすごい!というわけではなく、高品位なPCMシンセの音にアナログ感を足したような音です。まさしくコンセプト、音源の仕組みがまんま音に出ている感じ。

DRIFT技術と、ラウンドロビンのおかげで、例えばシンセベースを鳴らしていてもサンプルベースの音を鳴らしたあの独特な単調感が無いです。有機的に響く、生きた音の存在感はMODO BASSでも好評でした。なので、レイヤーするだけでもイイ感じに音が厚くなるんですよね。

ただ、サンプルベースだけあって、アナログシンセ的な音作りの幅はそう広くありません。正直、オシレーターシンク系の音などはご愛敬って感じでArturiaに軍配です。

Syntronikの音作りのスタイルは、色んなシンセをレイヤーして、フィルターを切り替えて、エフェクトで加工して仕上げる感じ。1音1音が良い意味で主張し過ぎない馴染みが良い音なので、その分混ざりが良いと思います。

フィルターはIKが自信持っているだけに非常によくできてます。効きも良いし、絞っても音が細くなったりしません。4種類のフィルターはどのマシンを選んでいるときでも切り替え可能です。

オリジナルの実機のサウンドを可能な限り忠実に再現するために、IKでは回路レヴェルからアナログ・フィルターのモデリングを行いました。MinimoogやModular Moogでお馴染みの Moogトランジスター・ラダー・フィルター、Jupiter-8やJuno-60に搭載されていたRolandのIR3109チップ、またProphet-5、Oberheim OB-Xa、そしてMemorymoogなどに搭載されていたCurtis CEM3320チップ、そしてOberheim SEMステート・ヴァリアブル・フィルター、合計4種類の古典的アナログ・フィルター・モデルが、Syntronikに装備されています。

Syntronikのライブラリは、SampleTank3でも読み込めます。個人的にSampleTank3はシンセが弱点と思ってたので、完全に補完できます。もちろん総合音源としての使い勝手の向上と、音作りの幅が広がるのは言うまでもありませんね。

記事あります⇒IK Multimedia SampleTank 3 レビュー【こんな人にオススメ】

ちなみに、SyntronikとSampleTank3で同じプリセット鳴らしても音が違います。エフェクトの違いかなとも思いましたが、全く同じ設定にしても鳴り方が別物でした。

エンジンの違いも考えられますが、Syntronikのフィルターがモデリングっていうのも大きいのかもしれませんね。

SampleTank3が欲しくなってしまった方は、まだキャンペーンやってるので狙ってみてはどうでしょう。

IK MultimediaがSampleTank3をタダでもらえるキャンペーン開催中!

さいごに

いかがでしょうか。

深い音作りはできませんが、耳馴染み良く使いやすい音源なので、シンセ初心者にも良いかもしれません。動作もそれほど重くないし、価格も控えめなのがいいです。

資産を活かせるという意味では、SampleTank3持ってる人には特にオススメ。完璧に弱点を補完してくれます。

50音色が楽しめるFree版もありますから、まずはそちらを試してみるももいいですね。1機種ずつ買い足すことも可能です。

シンセマニア諸兄は正直少々物足りないかな?と思わないでもないですが、Alesis AndromedaなんかはSyntronikぐらいでしか使えないし、エリク・ノーランダーはAndromedaの開発にかかわっています。こういうのって、マニア心くすぐりますよねw

あとはYAMAHA SY99が入ってるのがうれしい。エレピ、ベースがお気に入り。

冒頭でも書きましたが、最近勢いのあるIKさん。次はギターか、ドラム音源といったところでしょうか。今後の展開に期待したいです。

ではでは。 

Syntronikの購入はこちら

収録機種を増やしたSyntronik Deluxeはこちら

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