moogと並んでアナログシンセサイザーの代名詞とも言える名機Prophet-5。
YMOなどが使用したことで有名で、坂本龍一氏(教授)は最も好きなシンセサイザーはProphet-5と公言しているほど。
実機は2020年にRev4がリリースされましたが、数十万円と非常に高価なこともあり、メンテナンスの問題もあるため選択肢はソフトシンセになるのが現実。
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じゃあどれが最も実機に近いの?って話です。
2021年現在、個人的に最もオススメしたいのが今回紹介するu-he Repro-5です。
Prophetのエミュではパイオニア的存在の、ArturiaのProphet Vとの比較も交えてレビューしていきます。
※この記事は2019年9月21日に投稿されたものに、加筆修正したものです。
Prophet-5のソフトシンセ最強はRepro-5
実機との比較動画をご覧ください。
もうこれが全てを物語ってますねぇ…凄まじい。
Prophet-5のエミュレートとしても最高峰ですが、アナログシンセのエミュレートとしても現時点では最高峰ではないでしょうか。
立体感、ゆらぎ、滑らかさとどれをとっても品質の高さを感じます。
低域も強烈に出るので、他の音色と馴染ませるのに一工夫が必要なほどです。
Reproは2つで1つ
知らない方のために説明しておくと、Reproはリリース当初Repro-1(モノシンセ)としてリリースされ、後にRepro-5が追加されました。
なのでReproを買うと両方使用可能です。
Arturia Prophet V3と比較
シンセにそこまで拘らないって人はぶっちゃけどちらでも良いかな?というくらいどちらも完成度は高いが、違いは大きい。
実機にも含まれているプリセットを再現したものでも結構鳴り方が異なります。
エミュレートした実機の個体差というより、ソフトウェア自体の個性の差なのかなと。
Arturiaは良く言えば抜けが良いキレイな音、悪く言えば音色こそProphetだがデジタル臭く、音も少し軽く感じるんですよね。
Repro-1が勝っている部分は次のとおり。
- アナログ感(デジタル臭くない)
- フィルターの挙動が滑らか
この2点で実機に近い音が欲しい方は、Reproがオススメ。
フィルターというよりエンベロープジェネレータの滑らかさなのかも。
とにかくu-heは滑らかなんです。
こちらはArturia Prophet Vのバージョン1の動画(現在はV3)なので参考程度に。
V3の方が音は良くなってますが、音の方向性はこのような感じ。
負荷はArturiaの圧勝
軽いのはArturia Prophet V3の圧勝です。比較するとRepro-5の1/3ほど。
どんな環境でも気兼ねなく使用できるのはProphet V3ですね。
Reproの最大の弱点が負荷の重さ。数あるソフトシンセの中でも屈指。
環境が非力な方、そこまで音に拘らないけどProphetの音が欲しい方はArturiaが良いでしょう。
ちなみにデジタルアナログシンセProphet VSも搭載しているのでVSが好きなら決めてになるかもです。
さいごに
負荷が高くても本物に近い音、アナログシンセの音が欲しいという本物志向の方には最もオススメしたいシンセのひとつです。
シンクリードでDaftPunkごっこもできますよ。DaftPunkはProphet-5の実機使用してます。
これで満足できなかったら実機を買うしかないです。
是非試してみてください。