オーディオインターフェイスをUA-25EXからINTEGRA-7に変更して使用していたのですが、レイテンシーが数値上遅い(実感はそんなに遅くない)のが気になって仕方なくなってきたので、各所でコスパが高いと評判のOCTA-CAPTUREを導入しました。 ってか数カ月前にしてましたw
レビューを書かないと「機材が成仏しない」と聞いたので、簡単ではありますが、ざっくり気になる部分だけ(音質、レイテンシー、機能少々)をレビューします。
UA-25EXとの比較
まず見た目がカッコイイです。黒が基調で高級感あります。EDIROLブランドからRolandになったことも気分良いです。やはり本家の名前で開発しているあたりに本気度が窺えます。こういう事は大事です。
UA-25EX
UA-25EXの良いところは、USB電源でON/OFFのスイッチすらありませんので、PCを立ち上げると同時に立ち上がってくれるので楽です。コストパフォーマンスにも優れており、DTM初心者にはオススメなインターフェイスのひとつです。
ただ、現在はディスコンになってます。現行はDUO-CAPTUREです。
Cubaseとあわせて数年使っていましたが、特に相性悪くなかったです。レイテンシーもそこそこ。軽く、コンパクトなので携帯性にも優れています。これでコンプまで内蔵しているという。使ったことないけど。
MADE IN CHINAです。
UA-1010 OCTA-CAPTURE
毎回電源を入れないといけないので面倒な感じはしますが、やはり別電源だけあって音質にも影響しているでしょう。USBから電源供給で高音質を求めてはいけませんよね。電源は大事と聞きますから。液晶もついて、切り替え等も行えます。
液晶のグラフィックでの目視確認もさることながら、インプットからのレベルがオーバーすると中央の4つのピンク色のボタンが点灯するのでわかりやすいです。
作りは堅牢なメタルボディ。重量感もそこそこあり高級感あります。
主な操作はPCのコントロールパネルからも行えますが、本体での操作も可能です。
ハードシンセをたくさん使いたい場面でも余裕のステレオ4chです。8系統のアナログアウトプットも搭載しており、モニター環境構築もバッチリです。
機能も盛りだくさんで、各チャンネルのコンプ、ローカット、位相切替を行うことが可能で、ハードエフェクターとして使えます。
私はシンセしか入力しないので、使わないのですが入力レベルを自動調節してくれるオートセンス機能も搭載しています。生音を録る時に重宝しそうな機能です。
本番のレコーディング前に通しでマイクやギターなどから信号を入力すると、その入力された信号のピークを見つけ出し、それに合うように、入力センスを自動設定してくれる。
ちなみに、MADE IN JAPANです。
音質について
OCTA-CAPTUREは、V-STUDIOシリーズのフラッグシップ・モデルV-STUDIO 700相当のハイ・クオリティなプリアンプを8系統装備しています。「VS PREAMP」と名付けられたこのマイク・プリアンプのアナログ回路はこだわりの高音質設計。そして、厳選されたA/Dコンバーターや高性能DSPによるデジタル・コンプレッサー回路など、V-STUDIOシリーズで培ってきた独自の設計理念を継承し、パワフルかつクリアなサウンドをDAWへとキャプチャーすることが可能です。
※公式HPより抜粋
高音質なアナログインプット
数々の映画音楽を手掛ける「THE金鶴」が絶賛
三柴:いくら24ビット/192kHz録音と言っても、AD/DAコンバーターがよくないと、音が悪くなりますよね。DAWを始めるにあたって、ずっとそこが気になっていたんですが、OCTA-CAPTUREは、すごくよかったです。実際に音を確かめて、佐々木さんにもOKを貰って、導入を決めました。
佐々木:今回の制作で一番ビックリしたのが、OCTA-CAPTUREのよさでした。
三柴:自宅でレコーディングするならOCTA-CAPTUREはいいですよ。
近い価格帯の製品はいろいろありますが、ちょっと一段違いましたね。
個人的な感想
インプットも優れているのですが、UA-25EXと比較して出音も結構違いました。
UA-25EX・・・音は柔らかめで分離はイマイチ。全体がマイルドでモッタリした感じ。ダイナミクスをあまり感じない。
OCTA-CAPTURE・・・音は固めで分離がよい。全体がスッキリしたクリアな音で、ダイナミクスある。モニターしやすい。
ミックスもだいぶしやすくなったと感じてます。
ハイレゾ対応
24bit/192kHzにも対応しているので、ハイレゾ音源の再生も可能です。とは言っても、最近のオーディオインターフェイスは数値上はほとんど対応です。ちなみにハイレゾ音源の再生はまだしたことありませんw
レイテンシについて
OCTA-CAPTUREが他社の脅威となる点はUSB I/Fでは業界最高峰となる48サンプルの超低レイテンシーを実現。現状USB2.0でこれほどの低レイテンシーと安定性を両立出来るのは業界広しと言えど数えるほどしかありません。
ファームウェア・ドライバの入力、出力の各バッファの構造を見直し、数サンプルづつ抽出しそれらを削って、ASIOで最小48サンプル、ラウンドトリップで7.5msを実現するなどここでもROLANDの高い技術力が光ります。
またモニター用に別途ミキサーを用意してサイズを犠牲にする事のないようMOTU社のようなスタンドアローンでのミキサー機能を内蔵するなどI/F業界をリードする各ブランド人気製品との比較や検証を徹底的に行ったというのを裏付ける部分は随所に見受けられます。
VS STREAMING
Roland独自のオーディオ・ストリーミング・テクノロジーです。これにより、低レイテンシーを実現しつつ、プチノイズが入らない快適な環境を実現してます。オーディオインターフェイスは音質も重要ですが、ここがキモですよね。でも流石に最速設定でSynthMaster立ち上げたらDAW落ちましたw
さいごに
なんか既出の情報まとめみたいになってしまったw
使い始めて数ヶ月経ちますが非常に満足してます。
音質の良いオーディオインターフェイスが欲しいけど、「RMEは高い」って人に特にオススメです。
実売価格は50,000円前後。ハードシンセをたくさん持っている人はインプットがたくさんあるので、ミキサーも必要なくなるかもしれません。そう考えると人によってはコスパはとても良い機材だと思います。