1996年にRolandから発売された名機JP-8000。
20年近く経ってもJP-8000を再現したソフトシンセが活躍してますね。
結構色んな種類があるのでまとめてみました。
最初はトランスのイメージだったSUPERSAW音色ですが、ダンスミュージック以外でも、ぽい音がよく使われてますね。すっかり定番化してます。
そもそもSUPERSAWとは
シンセサイザーのオシレータの基本波形の一つ。 物理的に厳密な定義があるわけではなく、1997年にローランドが発売したアナログモデリングシンセ JP-8000 に搭載されていた基本波形の事。スーパーソーはお互いにデチューンされた7つの鋸歯状波を重ね合わせたものであり、正確にはローランドのシンセサイザーに搭載されたオリジナルの波形である。 しかし、この音が広く受け入れられると共に一般名称に近い扱いを受けるようになり、これに近い音色全般を指してスーパーソーと呼ぶ。 トランスミュージックで多用される。
※g200kg 偏ったDTM辞典より抜粋
鋸波(SAW)を7つ重ねた波形が最初から搭載されたSUPERSAWが最初に実装されたのがJP-8000というわけです。他の波形を重ねなくても、デチューンのツマミをひねるだけで簡単にトランシーな音になります。
その後のローランドのVA(バーチャルアナログ)機種に受け継がれています。
V-Synth GT
GAIA
現行機種のGAIAにも搭載されてます。
Roland以外のメーカーも同じような波形を搭載します。
access VIRUS TI Polar
HyperSawというSAWを9つ重ねた波形が入ってます。めちゃクリアで気持ち良い音。
Arturia MINI BRUTE
こちらはUltraSAW(いくつ重なってるか不明)を搭載。日本メーカーだったらこのネーミングは無かったろうw
もはや多層のSAWはスタンダードですね。
やとうろ思えばKORG 01R/Wでも出来ます。
ソフトシンセ紹介
SUPERWAVE ULTIMATE
もう見た目がJP-8080(鍵盤無し)にクリソツw
実機↓
見た目が同じってだけで使いたくなりますw気分がアガるし。
SUPERWAVE P8というフリー版もあるので音の感じを確認してからでも良いかも。
フリーのJP-8000エミュレートソフトシンセで有名なやつといったらコレです。音はデジタルな感じです。
有料版をオススメします。なんたって見た目が同じだからです。
カナダのミュージシャンSadwick氏が実機との比較をしてます。見た目は同じでも、毛色がだいぶ違う・・・。
JP6K
音が実機ソックリと名高いJP6K。8Kにはしなかったんですね。25€。
でっかいツマミをクリックしてデチューンがグラフィカルにかかるので気持ち良いです。これ好きです。
これも波形はSUPERSAWのみ。だけど幅広い音作りが可能です。それに動作も軽い。
こちらもSadwickさんが比較動画作ってます。音の再現度かなり高いですね。
音の質感はもちろん、波形の形にも注目です。
Sunrizer
Mac専用です。JP-8000風のシンセでは最新じゃないですかね。今年の3月に出たばかり。
元々はiPadアプリシンセ「Sunrizer synth」として2011年に登場し、後にiPhone版として「SunrizerXS」を発売。
そして遂にはMac用まで発売しちゃいました。
実機の音とはちょっと違いますが、クリアな音です。RockOnさんいわく「チュルっとした独特の艶がある」との事。「チュルっとした」ってのが独特な表現で良いなぁw
期間限定で50$(45€)。通常は80$とのこと。
SUPER-7
フリー版のJP-8000系では一番出音が良いと思いました。結構気に入ってます。音の質感が凄く良い。動作も軽い。ハードっぽい立体感のある有機的な音が出ます。ただシンプルなつくりなので、変わったことは出来ません。
波形も選べず、SUPERSAWのみ。コードでシンセブラス弾くだけなら十分使えます。
JP-8282
Bolandてw
Reaktor専用ソフトです。Reaktorのユーザーライブラリにあります。
インターフェイスよく出来てますね。ちょっと操作し辛い感はありますが、無料ですし、Reaktor持ってる人は使ってみて下さい。
他にもSUPERSAWを搭載したフリーのシンセ
実機のエディターもある
JP-80X0
それにしても、モデリングとかエディターとか充実してますよね。49.95€。
ソフトシンセではありませんので注意です。ちと高いな・・・。
まとめ
SUPERSAWの様な音色は、Sylenth1やMASSIVEでも簡単に作る事は出来ますので、JP-8000に似たものをわざわざ使う必要は無いかもしれませんが、ハードを知っている方は何となく愛着が湧いたりするのかなと思います。
あとは見た目も結構重要ですよね。立ちあげたくなるかどうかは制作のテンションに関わってきます。
あと軽さも。気に入ったシンセがあるから一曲作ってみたくなる事ってありますよね。
音に関して言うと、同じSUPERSAWでも音の方向性が違いますので、使い分けても良いと思います。
単音では同じでも、和音にしたときの鳴り方とか、楽曲の中での抜け方とか違います。
個人的にはJP6K押しです!音のキャラが実機に似ていて、他とは違う存在感あります。
あと、軽い!シェアウェアですがオススメです。
いくつか紹介しましたが、自分に合ったやつをチョイスしてみて下さい。
一家に一台JP-8000!
ではでは。