日本を代表するクリエイター、秋元康氏の発想法に関わる考え方や習慣等に触れる事が出来る良書をご紹介します。
めちゃくちゃ読みやすく分かりやすいのもポイント。個人的バイブルの1つ。
音楽にも通ずる部分も多々あると思うので、クリエイターは必読です。
※この記事は2015年3月31日に投稿されたものに、加筆修正を行いました。
秋元康 企画脳
発想とは
秋元氏の発想はとてもシンプルな習慣から成り立ってます。
発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところからはじまる。
意外でなような気もしますが、改めて考えてみると当たり前のことかもしれません。
良いアイデアは天から降ってくるわけではなく、自分の中の持っている材料で決まるということ。
音楽でいうところの、好きなフレーズであったり、コード進行であったり、リズムであったり。
発想や企画というと、白紙の状態からウンウン唸るような感じがするが、じつはそうではなくて、自分が面白いと思ったことを思い出す。あるいは「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げるという行為なのである。
音楽もそうだし、意外とみんなウンウン唸ってる人多い気がする。
孫正義氏いわく、時には「頭がちぎれるほど考える」ことも大切ですが、インプットとアウトプットをバランスよく行うってことですよね。
気づくことが大切
街には、発想の「ネタ」がいっぱいころがっている。
ただし、それに気づくか気づかないかが、大きな分かれ道だ。その「ネタ」に気づく人が、ものになる企画をカタチにできる人だと言えるだろう。
同じものに触れたとしても、その人が問題意識を持っているかどうか、やりたいことがあるかどうかでアンテナは変わってきますよね。
曲のアイデアで悩んでいた時に、ふとテレビから流れてきたフレーズにインスパイアされたりとか。
気づいたものはすかさず、メモ取ったり、iPhoneに録音したりとかする工夫も必要です。
つまり、発想のきっかけは、身のまわりにいくらでもあふれているのだ。それに気がつくかつかないかが、発想法のカ「鍵」になる。
「ゲームクリエイターはゲームだけせずに、色んなモノに興味持たないとダメ」聞いたことがありますが、それは何の分野でも同じです。
好奇心を持ち行動することで、アイデアなんていくらでも湧いてくるということ。
普段からの行動習慣や、考え方で変わってくるのであれば、実践あるのみ。
企画とは
僕がスタッフによくいうのは「カルピスの原液をつくれ」ということだ。
カルピスの原液ができれば、時代にあわせてさまざまな飲み物がつくれる。
大切なのは、どれだけ骨太でパワーのある「原液」がつくれるか、ということなのだ。
パソコンができようが、インターネットができようが、それは手段であって、その手段を使って「何をやるのか」が問われている時代なのだ。
ツールに振りまわされるより、企画の核となる「原液」をどう生み出すか。そこが、本当の勝負なのである。
ツールはあくまで道具であり、大切なのは核となる原液である。
どうしても方法や手段にとらわれがちになりますが、原液を生み出すことができれば、時代に合わせて変化させれば良いということですね。
そのためには上に書いたように、好奇心を持ち、気づく力をつけること、クセにすることが大切。
まずは意識的に行い、習慣化させることができれば最強。
さいごに
かなり読みやすいので、疲労感なく読めます。
難しい言葉はあまり出てこず、クリエイターの目線で痛快に言い切ってしまうところが心地よいです。
人付き合いのノウハウや、プレゼンテーションなど、ビジネス書的な部分はあまり興味がわかなかったですが、発想・企画の部分はかなり面白く一気に読めました。
堀江氏(ホリエモン)の感性にもに似てる気がしました。堀江氏の本も、ストレートで簡潔に無駄な拘りがないのが良いです。
Amazon Unlimitedで0円読み放題になっているので、この機会に是非。
ではでは。